ども、アラフィフおやじのオクラです
第二種電気工事士(通称:2電工、電工2種)の学科試験に合格すると、次は技能試験が待っています。
わたしは電気工事とは全く無縁の仕事で予備知識も実技経験もゼロの状態からの受験でした。
独学でのチャレンジでしたが、結果は筆記試験、技能試験とも無事一発合格。
技能試験は実際に電気回路を組み立てる実技試験です。
なので工具が必要となります。
技能試験を受験するにあたって、わたしも道具を購入しました。
買ったのはHOZANという会社の工具セットDK-28。
基本工具にVVFストリッパーが追加された商品です。
これは多分一番人気がある、定番の工具セットだと思います。
本記事は実際に受験した経験に基づいて下記の紹介をいたします。
- HOZANの工具セットを購入した理由
- 第二種電気工事士技能試験工具セットDK-28を写真付きで紹介
- よく使う工具はどれか、VVFストリッパーは必要なのかの感想
「HOZANの工具セットを詳しく見てみたいなあ」
「VVFストリッパーはあったほうがいいのかな」
そんな疑問を感じているあなた、工具選びの参考にどうぞ。
HOZAN技能試験工具セットDK-28の概要
ホーザンのHPによるとDK-28の特徴は下記のとおりです。
- VVFストリッパー P-958が入った工具セット
- コンパクトで使いやすい圧着工具P-738を入組
- 第二種技能試験対策ハンドブック付
基本工具にVVFストリッパーが追加された構成となっているのが最大の特徴です。
内容物
次のものが一式、専用袋に入っています。
※()内は型番等です。
- プラスドライバー(No.2)
- マイナスドライバー(5.5)
- ペンチ(P-43-175)
- ウォーターポンププライヤー(P-244)
- 圧着工具(P-738)
- VVFストリッパー(P-958)
- 電工ナイフ(Z-680)
- 布尺
- 技能試験対策ハンドブック
定価
- 19,250円(税込)
これはメーカの設定した定価です。
↓あくまで定価なので実際はもっと安く買えます。
HOZANのDK-28を購入した理由
ネットで電気工事士の道具セットを調べると、ホーザンのものが真っ先にヒットします。
とても人気がある製品、定番の製品のようです。
そして、VVFストリッパーは、わたしのような初心者にとっては絶対的に必需品だと判断したのでDK-28にしました。
DK-28を購入した理由をまとめると下記の通り。
- 人気があるのは良い製品である証拠
- 人気があるのでリセールしやすい(合格後、メルカリで売るつもり)
- 合格のためにVVFストリッパーは必須
- YouTubeにあるHOZANの技能試験練習動画が素晴らしい
HOZANは人気がある
人気がある商品なので間違いがない、また売る時も売りやすいですよね。
VVFストリッパーは便利
後述しますがVVFストリッパーはとても便利です。
VVFストリッパーがあると合格できる確率がかなり高まります。
HOZANの動画がとてもいい
ネットで無料で見ることができるHOZANの練習用動画が素晴らしく分かりやすいです。
説明している方が女性なので、おっさんの汚い手のアップの動画を長時間観る必要がありません(←これすごく重要)。
HOZANの動画なので使っている工具はHOZANのものです。
同じものを使った方が理解が進むのでHOZANの工具がおすすめです。
DK-28の各工具を写真で紹介
工具セットDK-28の内容物をひとつひとつ写真で紹介していきます。
2020年に購入したので一部現行品と異なる外観のものがあります。
ドライバー
赤色が+、青色が-。
グリップが手になじむのでとても回しやすいです。
ペンチ
単品だと定価2,794円(税込)。
こんなに高いペンチははじめて使いました。
安物よりしっかりつかめて切れ味がいい気がします。
VVFストリッパーをメインで使う場合、ペンチの出番は少ないですが、リングスリーブ圧着処理後、はみ出した電線の端をそろえるのに使います。
ペンチでの「ののじ曲げ」を推奨する参考書もありますが、わたしはVVFストリッパーでやりました(HOZANの動画でもVVFストリッパーでやってます)。
ウォーターポンププライヤー
単品だと定価2,101円(税込)。
特定の候補問題だけで使う、非常に出番の少ない道具です。
圧着工具
単品で定価7,920円(税込)。
単品だとびっくりするほど高いですね。
リングスリーブはこれを使って圧着するので、絶対に必要な道具です。
「中」までの刻印に対応している圧着工具となります。
(「大」の刻印は第二種電気工事士の技能試験では不要)
コンパクトで扱いやすいので手の小さな人や女性には最適だと思います。
VVFストリッパー
単品だと定価4,609円(税込)。
いいお値段ですが、値段以上の大活躍をしてくれます。
ケーブルの長さを測る、ケーブルをカットする、ケーブルの外装を剥く、ケーブルを曲げる(のの字曲げ)・・・一番使う道具です。
VVFストリッパーでできることは他の道具で代用可能なので、無くても技能試験に対応することはできます。
でも、合格したければ絶対にVVFストリッパーを使ったほうが良いです。
なぜなら、使うのと使わないのでは作業効率が全く違うから。
正直、わたしはVVFストリッパーがなければ合格できる自信はありません。
電工ナイフ
単品では定価2,508円(税込)。
主にケーブルの外装を剥がすのに使いますがVVFストリッパーがあればほとんど出番がありません。
VVRケーブル(丸型のケーブル)の外装は電工ナイフで剥がすように説明している参考書もありますが、VVFストリッパーで簡単に処理できます。
(やり方はYouTubeなどで調べてみてください)
電工ナイフは、一部の候補問題でゴムブッシングに切り込みを入れる際にも使用します。
ちなみにカッターでも代用可能ですが、カッターは使用を推奨されていないようです。
布尺
ケーブルの長さを測るのに使います。
無くても作業できますがあると便利です。
わたしは作業の邪魔にならないようにテーブルにマスキングテープで貼り付けて使いました。
第二種電気工事士技能試験対策ハンドブック
候補問題全13問と技能試験のポイントを解説した冊子です。
わたしは材料セットの付録の解説冊子を使ったのでこれは使いませんでした。
専用袋
各道具は持ち運びに便利な専用袋に入っています。
しっかりした作りの袋です。
よく使う工具、使わない工具
よく使う工具使わない工具はどれかを紹介します。
実際に技能試験の全候補問題をひととおりやってみたうえでの感想です。
よく使う工具ベスト5
- VVFストリッパー:初心者は必須
- 圧着工具:リングスリーブの圧着で必須
- +ドライバー:ランプレセプタクルの処理で必須
- ペンチ:リングスリーブで圧着後、飛び出ている電線の先端を切りそろえるのに使う
- 布尺:ケーブルの長さを測るのに使用(経験者なら無くても大丈夫かも)
あまり使わない道具
- ウォーターポンププライヤー
- 電工ナイフ
ウォーターポンププライヤーはPF管を使う特定の候補問題でしか使いません。
電工ナイフはゴムブッシングを切るのに使用するので、アウトレットボックスを使う候補問題のみで使用。
あまり使わない工具は不要では?と思われるかもしれませんが、実際の試験ではどの候補問題が出題されるかわかりません。
よってウォーターポンププライヤーも電工ナイフも揃えておいた方がいいです。
VVFストリッパーは必要か?
VVFストリッパーは必要です。
理由はただひとつ、
作業効率が上がり、大幅にスピードアップできるから。
どうしてスピードアップできるのかというと、
VVFストリッパーだけで「切る、剥く、測る、曲げる」ができるので道具を持ち替える必要がないからです。
特に簡単にケーブル外装を剥くことができるので劇的に作業がはかどります。
電工ナイフを使ってケーブル外装を剥がすと手間がかかる上に電線に傷をつけるリスクもあります。
技能試験にはスピードと正確性が超重要。
ということで結論は、
合格したければVVFストリッパーは必需品です。
ちなみにVVFストリッパーの無い工具セットDK-29もあります。
VVFストリッパーが入っていない分、値段が安くなっています。
↓VVFストリッパーの無い工具セットDK-29
DK-29の圧着工具は「大」の刻印にも対応したものになるようです。
DK-28に入っている圧着工具より大きな道具で、取り回ししにくいかもしれませんのでご注意ください。
安いものを自分でそろえるのはあり?
ドライバーやペンチなどはホームセンターや100均などで安いものをそろえられそうですが、おすすめしません。
工具セットに組み入れられているものは、それぞれ単品でもいいお値段がするもばかりです。
工具セットDK-28の道具は、高いだけあってどれも使い勝手がとてもいいです。
100均のドライバーやペンチでも試験を受けることができるでしょうが、技能試験は正確さとスピードが勝負。
それに、VVFストリッパーや圧着工具など初心者にはなじみのない工具を自分で選ぶのは難しいですよね。
工具セットだとメーカー推奨のものが一式揃うので、あれこれ考えたり迷ったりする必要も失敗することもありません。
お財布には痛い値段ですが、工具セットで道具をそろえるのが合格のためには賢い選択だと思います。
まとめ
第二種電気工事士技能試験工具セットDK-28についてまとめます。
DK-28は基本工具にVVFストリッパーがセットされたものです。
VVFストリッパーを使うと作業が大幅にスピードアップされるので合格のためには必須の道具です。
自分で安い工具をそろえるより、セットになっているものを購入した方が簡単で失敗がありません、
人気の工具セットは試験日が近づくと在庫なしで購入できないこともあるそうです。
筆記試験の自己採点で合格なら早めに買っておきましょう。
材料セット比較【商品選びのヒント】
技能試験用の材料セット、主要3メーカーを比較しました。
各社の特徴、あなたにあうのはどれかを紹介しています。
破格の値段で練習できるレンタル版もありますので、材料セット選びのヒントにどうぞ。
技能試験の流れ
試験当日の流れや試験の雰囲気を把握してくと落ち着いて受験できると思います。
技能試験当日の様子を受験体験記としてまとめました。