この記事はこんな人におすすめ
- 英検準2級の2次試験を受ける人
- 面接の概要と対策を知りたい人
英検準2級の1次試験に合格すると、次は2次試験が待っています。
2次試験はペーパーテストではなく、面接方式での試験となります。
いったいどんな内容なんだろう、準備しておくことはないのかなと不安ですよね。
わたし自身の経験から、2次試験の概要と面接対策のポイントをまとめてみました。
本番に向けて、覚えておけば役立つポイントです。参考にどうぞ。
2次試験・面接の概要
まず2次試験の概要を説明します。
予備知識なしで臨むのではなく、面接時の流れやどのような質問をされるのかを把握しておきましょう。
流れを把握しておくと当日落ち着いて受験することができます。それだけでも、ぐ~んと合格に近づくはずです。
面接の概要
試験は面接方式となります。
試験官と受験者の1対1での面接で、個室にて2人で行います。
面接試験は全て英語で行われます。入室時から退出まで日本語は一切ありません。
面接の流れ
面接時の大きな流れは以下のようになります。
- 入室、着席、面接カードの提出
- 名前の確認(自己紹介)、受験グレードの確認
- 問題カードの受取、問題カードの黙読と音読
- 5つの質問に対する受け答え
- 退出
問題カードの内容
面接で使用する問題カードには次の3つのものが印刷されています。
- passage(パッセージ)と呼ばれる英語の長文
- イラストA
- イラストB
パッセージはタイトル付きの英語の長文で、何らかのトピックス(テーマや話題)にそった内容になります。
イラストAには様々な動作、行動をしている複数の人物が描かれています。
イラストBにはある状況下にある人物(複数の場合もあり)が描かれています
問題カードは何パターンかあり、当日同会場で受験する人が全部同じ問題になるわけではないようです。
面接での5つの質問
面接時には5つの質問があります。
- パッセージの内容に対する質問
- イラストAに対する質問
- イラストBに対する質問
- 自由質問1(任意の質問)
- 自由質問2(任意の質問)
採点基準
面接において採点内容に大きく関係してくるのは、
問題カードの音読
5つの質問に対する答え
アティチュード(態度)
となります。
採点基準は次のとおりです。
- 「問題カード記載の英文の音読」が5点満点
- 「問題カード記載の英文に関する質問への答え」が5点満点
- 「問題カード記載のイラストAの動作説明」が5点満点
- 「問題カード記載のイラストBの状況描写」が5点満点
- 「任意の質問への答え」が5点満点
- 「任意の質問への答え」が5点満点
- アティチュード(態度)が3点満
合計33点となります。
英検準2級、2次試験・面接対策7つのポイント
次に実際の試験の流れに添って、試験対策の7つのポイントを紹介します。
ポイント1、問題文の黙読
問題カードを音読する前に、黙読の時間が20秒間与えられます。
面接官が次のように言います。
「First, please read the passage silently for 20 seconds.」(まず最初に、パッセージを20秒間黙読してください)
黙読時のポイント
- パッセージの内容を理解する
- 質問の答となるであろう部分をチェックしておく
黙読では文章を読んで内容を理解しましょう。1次試験に合格したのであれば、おおよその内容は必ずわかります。時間が足りなければ、文意をざっくりつかむだけでも構いません。
次に質問の答えであろう部分を見つけておきます。(※どのような質問をされるかは、ポイント3で説明します)
さらに時間が余ればイラストAとBの内容も確認しておくとよいでしょう。
ポイント2、パッセージの音読
黙読の20秒間が過ぎると、面接官にパッセージを音読するように求められます。
「Now, Please read it aroud.」(では、それを声に出して読んでください。)
音読時のポイント
- タイトルも読む
- 大きな声でゆっくりと読む
- 適切に区切りを入れる(カンマや前置詞の前、soの後など)
パッセージはタイトルから読みはじめてください。
音読はゆっくりと大きな声で抑揚と適切な区切り(文意にそった間)をつけるように心がけましょう。
ポイント3、質問1「パッセージに関する質問」への答え
面接官が次のように質問をはじめます。
「Now, I'll ask you five question.」(それでは、あなたに5つの質問をします。)
1番目の質問はパッセージの内容に関して問うものになります。
次のような形で質問をされます。
「Acording to the passege, why(how)~ ?」(パッセージによると、なぜ(どのようにして)~ ですか?)
パッセージに関する質問のポイント
- 疑問詞をしっかりと聞き取る
- 主語と動詞をしっかりと聞き取る
- 聞き取った主語・動詞をパッセージの中から探し、答えとなる文章を導き出す
パッセージに対する質問は、
「why(なぜ)~」で質問されるか、「how(どのようにして)~」で問われることが多いです。
(他には、what/where/when/who/whichで問われます)
whyやhowで質問された場合、答えはパッセージの文中で「so~」や「in this way」と表現されている部分の直前の文章となります。
答え方のパターンは次のようになります。
- whyで聞かれた場合:(Because) 主語 ~ (※主語はtheyなどの代名詞に置き換える)
- howで聞かれた場合:By ~ing ~
以下はパッセージと質問と答えの一例です。
<パッセージ>
Recyling
These days, recycling is becoming~省略~
Many families use products made from recycled paper, and in this way, they try to make the environment better. It is becoming more important to take care of the environment.
(最近、リサイクルは~省略~。多くの家族がリサイクルペーパーから作られた製品を使用することによって、環境をより良くしようと試みています。環境に気を使うことは、より重要になっています。)<質問>
Acording to the passege, how do many families try to make the environment better ?
(パッセージによれば、どのようにして多くの家族は環境をより良くしようと試みていますか?)<答え方の一例>
By using products made from recycled papaer.
(リサイクルペーパーから作られた製品を使用することによってです。)<日本英語検定協会HP、問題と解答のサンプルより一部抜粋(和訳はオクラによる)>
もし仮に、「why(なぜ)~」で聞かれるような内容であったとすれば、答え方は
Because they use products made from recycled papaer.(なぜならば、彼らはリサイクルペーパーから作られた製品を使うからです。)
のようになります。
この時、問題カードを見ながら答えても構いません。答えとなる文章を暗記する必要はありませんので落ち着いて答えましょう。
ポイント4、質問2「イラストAの動作説明」
パッセージに関する質問が終わると、イラストAに関しての質問があります。
面接官に次のように問われます
「Now ,Please look at the people in picture A. They are doing different things. Tell me as mutch as you can about what they are doing.」(それでは、Aの絵を見てください。彼らは様々なことをしています。彼らが何をしているかについて、できるだけ沢山、私に話してください。)
イラストAには様々な動作をしている人物が描かれています(複数人でひとつの動作をしている場合もある)。
人々が行っている動作は5つあります。答えも5つになります。
イラストAのポイント
- 現在進行形で答える
- 主語のパターンは決まっている
- よく出る動作は英語で言えるように覚えておく
いちばん大切なポイントは、すべて現在進行形で答えるということです。
答える時は、be動詞の単数形、複数形に注意しましょう。主語が単数形なら「is ~ing」、主語が複数形なら「are ~ing」です。
主語のパターンはほぼ決まっています。少年や少女、男の人、女の人などになります。
この時、単数ならaをつけましょう。複数なら複数形で答えるようにしましょう。
例えば、a boy/a girl/a man/a woman/a baby などとなります。
複数形ならtwo boys/tow girls/men/womenなどです。
よく出そうな行動は覚えておきましょう。
わたしがテスト前に覚えておいた英文の一例です。
is planting some flowers.(花を植えている)
is walking a dog.(犬を散歩させている)
is kicking a boll.(ボールを蹴っている)
is jogging.(ジョギングしている)
is drawing a picture.(絵を描いている)
is fixing.(修理している)
is turning on.(スイッチを入れている)
is talking on the phone.(電話で話している)
ポイント5、質問3「イラストBの状況説明」
続いて、イラストBに描かれた人物の状況を説明するように問われます。
面接官に次のように質問されます。
「Now , Look at the boy in picture B. Please describe the situation.」(それでは、Bの絵の少年を見てください。状況を説明してください。)
(※絵の中の人物はthe boy とは限りません。問題カードによって異なります。)
イラストBのポイント
- 誰のことを質問されているかしっかりと聞き取る
- 答え方は2文構成となる
質問に対して、2文構成で答えます。
答え方は内容によって次の2パターンになります。
- 「結果とその原因」を示すパターン(・・・なので、~です:~ because・・・)
- 「行動の並列」のパターン(~して、そして・・・:~ and ・・・)(~しようしとしている、しかし・・・:~ but ・・・)
イラストに描かれた人物の横に吹き出しがあり、別の行動が描かれている場合があります。
吹き出しの中は、その人物が行おうと思っている事やその理由、または置かれている状況を示しています。
なので、吹き出しの中のイラストもしっかりと確認し、英文に含める必要があります。
例えば私の場合は、汚れた犬を見つめる男性が描かれていて吹き出しには犬を洗う様子が描かれていました。
これは「結果とその原因」を示すパターンで、「男性は犬を洗いたいと思っている、なぜならば犬が汚れているから」という答えになります。
ポイント6、質問4と質問5「任意の質問(自由質問)」への答え
一番対策しにくいのは質問4と質問5の任意の質問だと思います。質問される内容は決まっていないので何が質問されるかはわかりません。
ただし、答え方に一定のパターンがあります。
質問4、質問5の答え方
まず、yes/no で答える
面接官からその理由やさらに詳しい説明を求められる
yes/noの答えにそった自分の意見(理由や詳しい説明)を言う
私の場合、質問5は「日本人は夏になると多くの人が花火大会(fireworks)に行きます。あなたも花火大会に行きますか?」というようなものでした。「no」で答えましたが、続く理由は残念ながらうまく答えられませんでした。
質問4や質問5の対策としては、普段から英会話に慣れておくことだと思います。
↓私の受験時の記録、2次試験の具体的な流れと反省点を紹介しています。
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英検準2級、2次試験を受験!面接の具体的な流れと注意点・反省点
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ポイント7、アティチュード(態度)を大切にしよう!
最後のポイントはアティチュードです。アティチュードとは面接時の態度のことです。
態度と言われても、分かりにくいですよね。私の考えでは以下のような事が大切だと思います。
- 自然な受け答えで、変に間があいたり押し黙ってしまったりしないこと
- ボソボソと話すのではなく、はっきりと聞き取りやすい声の大きさで答えること
- 姿勢良くしっかりと相手(面接官)の方を見て話すこと
- できれば笑顔で会話すること
つまりは、相手と自然に気持ち良くコミュニケーションできているかということがアティテュードの採点基準になるのではないでしょうか。
アティテュードへの対策で、面接時にすぐできるおすすめのものは次の2つです。
- 背筋を伸ばすこと
- 相手を見ること(目を見るのが苦手なら、口元でも構いません)
この2つを心がけるだけで、相手に与える印象は非常に良くなります。社会人としての経験上での意見ですよ(採用面接の面接する側になったこともありますので)。
個人的な意見ですが、アティテュードが1番大切だと思います。
アティテュードは採点基準上は3点ですが、態度(=相手に与える印象)というのは全ての採点項目に関わってくることでもあります。
最後にもうひとつ、アティテュードを劇的に向上させる心がけをお教えします。
(つまりは全ての採点項目を向上させる秘訣でもあります)
それは、面接を楽しむ気持ちで受検することです。
英検の面接官は、当然のことながら英語が大好きな人ばかりです。
だから、英語を一生懸命学ぼうとしているあなたを温かい気持ちで見ています。
「どこか悪いところは無いかな、不合格にしてやろうかな」、なんて思ってません。
逆にあなたの英語のいいところを見つけて採点してくれるはず!
なので、緊張せずに面接にのぞみましょう。面接官はあなたの味方です。
英検準2級、2次試験・面接対策おすすめテキスト
2次試験対策用のおすすめテキストを紹介します。私が実際に使用したテキストです。
このテキストの良いところは、2次試験の具体的な流れや様子を映像化したDVDが付属していること。
とても丁寧に作られたDVDで、受験生が試験会場に向かうところからはじまり、試験会場で待機している様子まで描写する細やかさです。
面接時の受け答えの例も、良い例と悪い例の2つ示してくれるなど、非常に参考になる内容になっています。
練習問題も10問と充分過ぎるほど掲載されています。
まとめ
実は、わたし自身は2次試験ではかなりしどろもどろになりました。それでもなんとか合格。
合格基準点406点のところを424点、英検バンドGP2+1とかなりギリギリでした。
ギリギリで合格したのに知ったかぶりしてあまり偉そうなこと言うなーと叱られそうですが、それでも合格には変わりありませんよね。
2次試験の面接で一番大切なのは、伝えようという気持ち、コミュニケーションしようという気持ちではないでしょうか?
あなたは1次試験をパスしたのですから、英語力や学ぶ意欲は面接試験にも十分合格するレベルにあるはずです。
この記事を参考に、面接を楽しむ気持ちで肩の力を抜いて頑張ってくださいね。
長々と読んでいただきありがとうございました。
英検対策ができる!おすすめオンライン英会話

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(・・・というか恐怖かも)
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