2018年8月5日(日)、大阪赤十字病院で開催された災育に行ってきました。
小学生4年生から6年生の児童とその保護者が対象のイベントです。
「親と子の防災体験セミナー「災育」」と銘うたれ、地域防災力の向上を目的として大阪赤十字病院が主催して行っています。
毎年8月に開催され、今回が9回目となります。
前回は次女と嫁さんだけが参加したのですが、
「むっちゃ、ためになる!来年はあんたも参加したら~」
とのことでしたので、今回、私も含めて3人で参加してきました。
その時の記録です。
展示内容の紹介
朝9:40分ごろに大阪赤十字病院に到着。
朝からすでに暑いです。
それでは、盛りだくさんな展示内容を簡単に紹介します。
はしご車体験
はしご車のカゴに乗せてもらう体験です。
残念ながら予約終了で乗れなかったので、グイーンとてっぺんまで上げてもらえるのかどうかは不明です。
はしごの高さは約40メートルもあるそうです(オフィスビルで10階、マンションだと13階くらいの高さです)。
はしご車体験はとっても人気があるようです。
受付開始時刻を5分ほど過ぎて行ったのですが、既に申込終了となっていました。
ロジスティクス・センターの見学
ロジスティクスセンターは、大阪赤十字病院の本館から斜め向かいにありました。
ここには、国内災害地への支援に行く際に使用する道具・物資などが保管されています。
防寒具、ベスト、長期保存の食料などが準備されていました。
なんと保存期限2040年までのクラッカーもありましたよ。2040年って、むっちゃ先やん、すごい!
ロジスティクスセンターとは別に本部があり、そこからの要請で派遣されるそうです。
海外派遣などはなく国内限定とのお話でした。
ロジスティクスセンターの前には、大きなドーム型のテントが設営されていました。
中に入ると、手術室になっていました。2重構造だそうです。
以前はエアで膨らむタイプのテントだったそうですが、現在はフレームを組み立てるタイプとのこと。
エアで膨らむタイプだと電力が必要となり、災害地では使用できない場合もあるため、フレームタイプになったようです。
慣れると1時間ほどで設営できるそうですよ。
煙体験
煙で充満されたテント内を歩いてみる、体験型の展示です。
煙はもちろん擬似的なもので、苦しくはありません。
視界の悪さを体験するためのもので、テント内は簡単な迷路状になっています。
迷路状と言っても曲がり角があるだけの単純な一本道なんですが・・・
ところが、前方視界ほぼゼロセンチだと、まったく前が見えません。
これは不安で軽いパニックになりますよ、絶対!
実際の火災現場ならどうなるんでしょうか?
そう考えると恐怖です。
息苦しさや熱さ、そして煙で視界ゼロ・・・想定しておいたほうがいいと身に染みて考えさせられました。
火災時の避難のポイント
- できる限り素早い判断で、初動を早くして逃げる
- ハンカチやタオルで鼻と口を押さえる
- 低い姿勢で逃げる
調剤体験
調剤体験では、棚から指示に従って薬をとってきて処方します。
薬は本物ではなくお菓子でしたよ。
身近なものでの応急手当
身近なもので応急処置が出来るという展示です。もしもの時のための知識です。
パンストで止血したり骨折時などの腕の吊りを作ります。
たくさんの若い人たちが手伝いに参加されていました。
少しお話したんですが、看護学校(赤十字病院に併設されている看護専門学校)の生徒さんのようです。
モバイルファーマシー
和歌山県薬剤師協会の「モバイルファーマシー」が展示されていました。
実物が展示されていて中も見ることが出来ます(写真を撮り忘れました)。
モバイルファーマシーとは薬局機能を持った車両です。
被災地へ出向いて、医薬品の供給基地として活躍します。
この車両は普段は使えないそうで、災害時のみの使用とのこと。
3人乗りでソーラー発電気がついています。
車内には薬を包装するための分包機や保管しておくための冷蔵庫がありました。
熊本地震の際には全国から「モバイルファーマシー」が駆けつけ、活躍したそうです。
当時は全国で5台ほどだったそうですが、今では15台と増え、各地で導入がすすんでいるとのこと。
災害の多い日本ですから、できれば各都道府県に導入されればいいですね。
スポンサーリンク
手洗い体験
手に(蛍光塗料を含んだ?)ハンドクリームのようなものをつけて、手を洗います。
ブラックライトに手をかざすとどれくらい落とせたがわかります。
いつものどおりの洗い方だと、全く落とせていませんでした。
特に手の甲、親指、爪は汚れがこびりついたままでした。

手の洗い方
その他の展示など
その他にもたくさん展示がありました。
防災についての講演会もあったので、聴講させていただきました。
講演会
大規模災害の場合は、公助が期待できないということです(多数の被災者を助けるだけの人員がそもそもいないので)。
自助、共助が本当に大切だということを学ばせていただきました。
わが家でもしっかりと、日頃の備えや防災についての知識の取得、避難所の確認を行いたいと思いました。
炊き出し体験
ハヤシライスをいただきました。とってもおいしかったです。
防災カルタ
優勝者には商品が出るので、参加している子供たちはみんな真剣でした。
緊急車両などの展示
大阪赤十字病院の災害用緊急車両
大阪府警の緊急救援用の車両
白バイもありました
今回、予定されていた自衛隊の展示はありませんでした。
西日本豪雨の被災地に出動中とのことでした。
ポータブルトイレ
大阪市水道局の展示
給水車が展示されていました。
飲料水の備蓄についての展示もありました。
1人1日3リットルの水が必要だそうです。
リュック式の給水パックは両手が使えて便利だなと思いました。
(重たい水を手に持つより背負う方が楽ですしね)
その他にも、
トランシーバでの無線体験や
紙で簡易なお皿を作ったり
車椅子に乗ってぐるりと廊下を一周する患者さん体験
呼吸検査の体験
などなど、いろんな体験や展示があり、終了時刻の14:30までがあっという間でしたよ。
まとめ
「災育」は、親子で楽しみながら防災についての知識が得られます。
普段は体験できないようなことばかりで、とってもためになるすばらしいイベントでした。
毎年8月に開催されているようですが、事前申し込みが必要となります。
時期が来れば、各小学校で案内を配布するようです。
お土産に防災グッズの詰め合わせをいただきました。
防災について学び・考える、とても良い機会になりました。
あなたも、ぜひ参加されてはどうでしょうか。
-
防災用品にモバイルバッテリーを追加、地震で地下鉄停止の体験から
大阪北部地震の発生時、地下鉄にて出勤途中でした。 大阪市内の被害は軽微でしたが電車は数時間運行を停止しました。また、電話も一時的につながりにくい状態となりました。 運転再開まで時間がかかりそうだったの ...
続きを見る
-
最強台風!風速40メートルの中を出歩いたら恐怖しか感じなかった
この記事の内容 台風の中、歩いて帰宅したら、強烈な風に恐怖を感じた 風速による風の威力はどれくらいなのか 台風のときは絶体に外出は控えたほうがいい 2018年9月4日、台風21号が四国及び近畿地方を直 ...
続きを見る