「そろばん」は寺子屋の時代から定番の幼児教育のひとつ。
わが家の次女も習ってました。
そろばんのおかげかどうかは定かではありませんが、次女は数学が得意なリケジョになりました。
(習わなかった長女は歴史好きの文系人間、レキジョになりました)
そろばんは次のようなメリットがある最高の習い事です。
そろばんのメリット
- 計算力が高くなる
- 集中力がつく
子供にそろばんを習わせたいと思っている方は多いかと思います。
でも、いざそろばんを習わせようとしても次のような悩みがありませんか。
「そろばんを習わせたいけど近所に教室がない」
「他の習い事や行事が多くて時間の融通がきかない」
このようなお悩みを一発で解消させるのがオンラインでのそろばん学習。
最近はインターネット環境を活用したオンライン形式のそろばん教室が増えてきています。
オンラインでそろばんを習う主な利点は3つ。
- 値段が安い
- 好きな時間に学習できる
- 自宅でできる(送迎不要)
一方で、一緒に勉強するお友達が同じ空間にいないので、「やる気の維持」が心配になりますよね。
そこで、本記事では以下の3項目を考慮してオンラインそろばん教室をピックアップしてみました。
- 価格
- 時間の融通性
- モチベーションアップの仕組み
私の経験からの注意点も紹介しています。
あなたの「オンラインそろばん教室」選びのヒントにどうぞ。
※無料体験があるものばかりを選んでいます。
オンライン型学習の特徴と注意する点
各教室を紹介する前に、オンライン型学習の特徴と注意点をお伝えしておきます。
オンライン型学習の2分類
オンラインでする学習ですが大きく「ライブ配信型」と「動画配信型」の2つに分類されます。
ライブ配信型(双方向型)
ライブ配信型はZoomなどを利用して、先生側からの配信を生徒側で受ける形式。
リアルタイムで授業を受ける形になり、先生から話しかけたり、生徒から質問したりと双方向でのやり取りが可能です。
一般的に次のようなメリットとデメリットがあります。
- メリット:リアルタイムで質疑応答なので理解が進みやすい、生徒側の参加意識が高くモチベーションを保ちやすい
- デメリット:少人数制だと高くなる
動画配信型
動画配信型は先生側であらかじめ録画した動画を生徒側が視聴する形式です。
YouTubeのお勉強系動画やスタディサプリなどをイメージしてもらえればいいかと思います。
リアルタイムではなく双方向性もありません。
一般的に次のようなメリットとデメリットがあります。
- メリット:好きな時間に利用できる、比較的安価である
- デメリット:モチベーションの維持が難しい
オンライン型学習の注意点(動画配信型)
動画配信型は既存コンテンツを不特定多数に利用してもらうというサービスなのでコスト的に抑えることが可能です。
なので、授業料が安いのがメリットです。
ですが大きな欠点がひとつあります。
ライブ配信型は先生側から働きかけてくれるので生徒側が受動的でも学習は進みます。
しかし、動画配信型は生徒側から受けに行く必要があるので・・・・
動画配信型は子供にやる気がないと続きません!
これは経験からの実感です。
わが家の娘たちもスタディサプリやZ会などの配信型の学習塾に入会していたんですが、まったくやりませんでした。
ということで配信型では次の2つがとても大切になります。
- 子供のやる気
- 親が強制的にやらせる(声かけ)
やる気がないとか、忙しくて子供の勉強まで手が回らないという方はご注意ください。
そのような方は双方向型の教室をご検討ください。
(担任制の教室にすると、さらに一生懸命やる可能性が高くなります)
おすすめ「そろばん教室」3つとその特徴
オンラインでできる「そろばん教室」、ググって調べると10社近くありました。
そのなかでも先の3項目(価格、時間の融通性、モチベーションアップ)を考慮して絞り込んだおすすめ教室は次の3つです(順不同)。
- よみかきそろばんくらぶ
- チャレンジスクール(ベネッセ)
- おおぞらパス(佳日そろばん教室)
忙しいあなたのために結論から、
各オンライン教室の代表的な特徴(いいところ)をまとめると次のようになります。
各教室の代表的な特徴
- よみかきそろばんくらぶ:少人数制、読み書きも習える
- チャレンジスクール:モチベーションアップの仕組みに優れる
- おおぞらパス(佳日そろばん教室):低価格、配信型
よみかきそろばんくらぶ
最初にご紹介するのは「よみかきそろばんくらぶ」になります。
運営は学習塾や予備校、職業訓練校を運営する会社からそろばん、よみかたかきかた部門が独立したJapanClubUnityという会社になります。
東京、群馬で「おけいこ児童くらぶ」というリアル教室も展開しています。
「よみかきそろばんくらぶ」の一番の特徴は少人数制で担任制ということ。
クラス定員が最大4名までなので、学習形態としては個別指導に近いかと思います。
ひとりひとりに目が届く少人数制かつ担任制なので、子供のやる気を引き出しながらしっかり学ばせたい人向きの教室です。
ただし少人数制なので料金が少し割高となり、安いのが一番という人には不向きです。
担任制ということなので指導力が気になるところですよね。
実はそういう時、求人(先生募集)ページを見るのが裏技だったりします。
先生募集ページを読むと、講師に求める条件はすごく子供目線で感心しました。
面接は5次審査までやっていてかなり厳選しているようです。
「よくある質問」より
Q 教えてくれる先生はどんな方ですか?
A 40~70代の子育て経験があり、お子様に愛情をもって接することができる先生が中心です。まず、教育観が独りよがりではなく傾聴ができ、責任感がある先生を厳選しております。
先生があわない場合は気軽に変更できます。
これは通いの教室ではマネできないオンラン教室のいいところです。
「お稽古中の親の見守りはしないでください」とのこと、教材準備なども子供が自主性をもってできるように指導してくれます。
親が手間をかけなくても続けられる、子供の自立を促してくれるのが少人数制の最大のメリット、とてもいいなと感じました。
「よみかきそろばんくらぶ」という名称の通り、よみかた・かきかたも同時に教えてくれます。
おすすめポイント
- 少人数制(個別指導)
- 親が手間をかけなくても続けられる
- よみかた・かきかたも習える
基本情報
運営会社 | 株式会社JapanClubUnity |
対象年齢 | 幼児から(3歳以上、机に座っていられる。言葉が話せる。) |
双方向性 | Zoom利用 |
クラス人数 | 定員4名 |
価格 | グループ個別コース(定員4名):4,400円+1,100円 セミ個別コース(定員4名):8,800円+1,100円 ※料金体系がやや複雑なので詳細は公式サイトをご確認ください |
入会金 | 11,000円(早割り、家族割あり) |
無料体験 | あり→よみかきそろばんくらぶ(公式) |
時間の融通性
- 平日~土曜日7時台~21時までと幅広い時間帯から選べる
- 授業に参加できなかった場合は振替が可能
担任制なので次のような注意点がありますが、時間の融通は利くようです。
※基本的には毎週同じ曜日時間で授業を行いますが、違う曜日時間でも授業が可能です。その場合は先生が変わることもありますが、学習状況は先生間で引き継ぎます。
モチベーションアップの仕組み
- 少人数制
- 担任制
少人数制なので先生からの適切な声かけが期待できます。
また、同じ先生から指導してもらっているので、お子さんの側は自然と「やらねば」という気持ちになるでしょう。
チャレンジスクール「オンラインそろばん」
次に紹介するのは「チャレンジスクール オンラインそろばん」になります。
教育系企業の大手、ベネッセコーポレーションの運営によるオンラインそろばん教室です。
ベネッセにはしまじろうで有名な「こどもチャレンジ」という幼児向け通信教育があります。
わが家もやってましたが、とても楽しく子供も大好きでした。
そんな「こどもチャレンジ」のノウハウがあるので子供心をくすぐるのは得意です。
ノウハウを生かして作られた追加費用0円で使い放題な自習用Webコンテンツが大きな魅力です。
自習用Webコンテンツはゲーム感覚で楽しみながら学べる作りになっています。
楽しく学習することでそろばんに触れる機会が多くなり、そろばん能力が着実に上達していくと思います。
クラス人数が最大50名というのが気になるところですが、レベル分けされたクラス編成なので、大人数でも無理なく授業を受けることができそうです。
また習熟度確認テストやそろばんコンクールが定期的に実施されます。
クラス内のお友達と競い合う意識が働きますので、逆に最大50名という多さをモチベーションアップにつなげるうまい仕組みだと思います。
おすすめポイント
- レベル別のクラス分
- とき放題のWEBコンテンツ+テキスト
基本情報
運営会社 | 株式会社ベネッセコーポレーション |
対象年齢 | 小1~小6(高3まで継続可能) |
双方向性 | Zoom利用 |
クラス人数 | 最大50名 |
価格 | 月額5,980円 |
入会金 | なし |
無料体験 | あり→チャレンジスクール「オンラインそろばん」(公式) |
時間の融通性
- レッスン頻度・時間:週1回(年45回)、1回50分
- レッスンは時間割制(固定の時間割の中から希望を選ぶ方式)
固定の時間割の中から希望日を選ぶ方式です。先着順なので希望日が満杯の可能性もあります。
「よくある質問」より
Q 欠席の場合、振替はできますか?
A 欠席の場合の振替はレッスン前日の23:59までに申請を行うことで可能です。振替は当月内のみ、月2回まで可能です。
通いの教室と比べると時間の融通性や振替の自由度は高いと言えそうですね。
モチベーションアップの仕組み
- ゲーム感覚で楽しくできる自習用WEBコンテンツ
- 2、3カ月に1回習熟度確認テスト、年に2回そろばんコンテスト
おおぞらパス(佳日そろばん教室)
最後にご紹介するのは「おおぞらパス」というそろばん教室になります。
佳日株式会社という会社が運営しています。
この会社、大手IT通信会社に勤めていた方がITテクノロジーを教育に活用したいと独立してはじめたようです。
そろばんベンチャー企業といった感じでしょうか。
プロフィールを見ると珠算検定十段/暗算検定十段なのでそろばんは相当の腕前です(十段は最高位)。
「おおぞらパス」は動画配信型での学習になります。
配信動画を参考にしながらテキストやアプリを使った課題をやっていく形式です。
テキストは学習進捗に合わせて適時、郵送されるようです。
リアルタイム授業といった双方向性はありませんが、質問は可能です。
「よくある質問」より
Q 他のオンラインレッスンとの違いは何ですか?
A 本サービスは「そろばんの【通信教育】」のため、Web会議アプリやビデオ通話アプリを通して、リアルタイムで講師とやりとりをすることはできません。
わからない問題のご質問、ご提出いただいた課題につきましては、Google Classroom、Googleドキュメント等を通して、1〜3日以内に回答しています。
「おおぞらパス」は月額3,980円という低価格が一番の魅力です。
テキスト代、そろばん(23桁・樺玉)の代金も3,980円に含まれていて入会金も不要です。
ただし、最短利用期間が3カ月となりますのでご注意ください。
配信型ですので好きな時間に学習できるというのもメリットです。
注意点でも述べさせてもらいましたが、配信型の場合お子様のやる気や親からの声かけが重要となってきます。
- 子供さんにやる気がある/自分からやりたいと言ってきた
- 声かけをして上手にやる気にさせることができる
- 通学型のそろばん教室に通っているけど、もっとやりたい
などの条件があてはまれば「おおぞらパス」は一押しの選択肢です。
おすすめポイント
- 低価格
- 配信型(メリットもデメリットもあり)
基本情報
運営会社 | 佳日株式会社 |
対象年齢 | 年齢制限なし(「上の玉ひとつで5」と理解できるなら何歳からでも) |
双方向性 | Google Classroom利用 |
クラス人数 | -(配信型のためクラス制なし) |
価格 | 3,980円(※最短利用期間3カ月) |
入会金 | なし |
無料体験 | あり→おおぞらパス(公式) |
受講には生徒用、保護者用のGoogleアカウントが必要となります
時間の融通性
配信型なので時間は自由。
ある意味、時間の融通性が一番高いです。
モチベーションアップの仕組み
本人にやる気がある、適切な声掛けができることが前提での受講をおすすめします。
条件があえばとてもコスパの良い学習法です。
まとめ:オンラインそろばん教室の選び方
ご家庭やお子様に合った条件で選びましょう
オンラインでのそろばん教室には「時間の融通性が高い、通学しなくてよい(送迎不要)、比較的安価である」などのメリットがあります。
また双方向性のあるものないもの、少人数制や多人数でのクラスなど各教室に特色があります。
コストに関しては、少し高くてもしっかり学ばせたい、低価格じゃないと続けさせられないなど、ご家庭の都合にあわせて無理のないように選ぶのがいいでしょう。
本記事で紹介した3社を条件別でまとめます。
オススメはこれ
少人数制でしっかり学ばせたい/
自主性や勉強する習慣も身につけさせたい→よみかきそろばんくらぶ
楽しみながら学んでほしい/
大手企業運営の安心感が欲しい→チャレンジスクール
値段で選ぶ/
子供からそろばんを習いたいと言い出した→おおぞらパス
上手に無料体験を利用しましょう
本記事で紹介している3社はすべて無料体験があります。
授業形態や雰囲気、指導方法など実際に体験して確かめることが可能です。
無料体験を活用して、上手にお子様にあった教室を選んでください。
小学校の中学年くらいまでだと成長速度がまちまちです。
上達が遅かったとしても、昨日までできなかったことが突然できるようになったりします。
やる気が無いようであっても、お友達の影響などで、急に興味がわいて頑張りだしたりもします。
そろばんは大人になっても役立つスキルです。
じっくりと長い目でみて、見守る気持ちで続けてみるのがいいかと思います。