ども、近ごろ加齢臭が気になってるアラフィフおやじのオクラです。
いや~、1年って短いですね。
またまた祭の季節がやってきましたよ。そう、12月はIPOが盛りだくさんな月、IPO祭の月なんです。
そんな、ただでさえIPO祭な時に、さらにさらに~
あのソフトバンクがIPOします!
ソフトバンクのIPO、すごい規模です。おまけに話題性抜群です。
一生に一度もののIPOなんです!
なので久しぶりに初値予想します!
んで、調子に乗ってオススメ証券口座の紹介とかソフトバンクにまつわる思い出話とかもします!
ソフトバンク(9434)のIPOはお祭りだ
とにかく規模がバカでかい!
ソフトバンクのIPO、とにかくすごい規模です。規模がでか過ぎです。
なんと公募株式数1,603,693,700株=16億株!
総株式数は4,787,145,170株=47億8千7百万株!
48億株近くあるのでもちろん、時価総額もすごいです。
想定株価の1,500円なら7兆1千8百億円!
すごいので、もう一度言います。
時価総額がすごい!株価1,500円なら7兆1千8百億円!
公募株式数は16億株なので、想定株価の1,500円で計算すると吸収金額は約2兆4千億円となります。
オーバーアロットメントの1億6千万株を含めると吸収金額は2兆7千億円です。
すご過ぎるので、もう一度言います。
吸収金額は2兆7千億円!
「おいおい、そんなに売れんのかよ~!」って心配するぐらいの額です。
なんてったって人類史上最大級の規模ですよ、これ。
今まで日本で最大の吸収金額だったIPOは1987年2月のNTTで2兆2千億円です。
2位は1998年10月のNTTドコモで2兆1千億円です。
世界最大なら2014年にNY証券取引所に上場したアリババ(中国)です。
吸収金額は当時の為替レートで約2兆7千億円でした。
なので、今回のソフトバンクのIPOは世界一レベルの新規上場なんです。
注記:ソフトバンクの公募株式数ですが、正確には新規発行する公募は0株です。全て発行済の既存株式の売出しになります。つまりは親会社のソフトバンクグループ(東証1部)が保有している株を売り出して現金化して資金調達するという目的のための上場です。なので正確には公募株式じゃなくて売出株式と言うべきかもしれませんが、ややこしいのでIPOではよく使われる公募株式という言葉で話をすすめます。
公募株は全部売れるのか?
野村証券さんを筆頭とする証券会社の主幹事連合も「こんなに売れんのかよ~」と心配しているみたいで、なんとテレビCMをやるそうです。
IPOのテレビCMってはじめて聞きましたよ。IPOの引受証券会社によるテレビCMは2015年の日本郵政グループ上場の時以来です。
はてさて、2兆7千億円の株式は無事吸収されるのでしょうか?
わたしは全然大丈夫だと思います。
なぜなら、IPOを購入する市場資金は潜在的には4兆5千億円以上あると思われるから。
例えば、直近で参考になるのは6月のメルカリ上場です。
メルカリ上場時の吸収金額が約1千3百億円でした。その時のIPOの平均抽選倍率は35倍くらいあったそうです。
ということは市場には1千3百億円の35倍、4兆5千億円くらいは公募株を買えるだけの力があるということじゃあないでしょうか。
ちなみにわたしはメルカリ当選しました→参考【IPO】メルカリ大和証券にて当選!、そして初値予想を上方修正
今回は話題性抜群だし海外からも資金が流れそうなので以外とあっさり売りさばけると思います(個人的な意見です)。
ただし、申し込んだ人はほぼ当選なので複数枚申し込んだ人の中には辞退者も多数出ると思います。
大量の辞退者と大量の繰り上げ当選者が発生したりして・・・
親子上場って変な感じ
今回のこの上場は親子上場です。
親会社のソフトバンクグループは1994年に上場済みです。
ソフトバンクグループはご存じのとおり、傘下に今回上場するソフトバンク、そしてヤフージャパン、スプリントを持っています。
その他に出資している企業はアリババ、ウーバー、ARMなどです。
つまり、上場済みで時価総額9兆7千億円の企業の子会社が上場するんです。
9兆7千億円の親会社の傘下の企業が上場して時価総額7兆円の企業になる・・・
これってなんか不思議な感じですね~。
「だってよ~、親会社のソフトバンクグループの9兆7千億円はソフトバンクを含めての9兆7千億円じゃねぇのかよ~」
「ソフトバンクが7兆円なら、ソフトバンクグループは引き算して2兆7千億円にならなきゃおかしいんじゃねぇのかい!」
って思わずガラ悪くからんでしまいそうなくらい変な感じです。
これってモラル的にOKなんですか?
あたしゃ素人なんで良くわかりません。証券業界の人にぜひ解説してほしい。
多分、このモラル的に云々の話は絶対に民法のニュースではやらないはず。
だってソフトバンクも、證券会社もテレビ局にはお客様だから。
NHKでやらんかね~、むっちゃ興味あんねんけど。
クローズアップ現代で特集してほしいです。
「巨額IPOの光と影~親子上場のモラルを問う」なんてタイトルで・・・妄想ですけど。
ソフトバンク(9434)の初値予想
初値予想はわかりません!
さっそく、初値予想してみます。
初値予想はすご~く幅を持たせて1,350円~1,980円、時価総額だと6兆4千5百億円~9兆5千億円です。
今回全然わかりません。額が大きすぎてわからんのです。
なので、au以上・ドコモ未満ではじき出してみましたよ。
NTTドコモの時価総額は9兆7千億円、KDDIは6兆3千9百億円です。
親会社のソフトバンクグループは9兆6千8百億円です。
ちなみに時価総額日本1位はトヨタ自動車で21兆5千億円、世界1位はアップルで102兆8千億円です。(時価総額は全て2018年11月16日終値で算出)
常識的に考えて初値が2,000円を超えることは難しいと思います。NTTドコモや親会社の時価総額を上回ることはないでしょう。
初値がついた後、盛り上がり方によっては勢いで2,000円を超える可能性はあると思います。でも、最終的にはau以上・ドコモ未満に落ち着くと思うんですが・・・。
なんか幅をもたせるのもインチキ臭いのであらためてポッキリ価格で予想します。
はい、ソフトバンクの初値予想、株価1,800円でどうですか!
IPOの初値は市場参加者の冷静と情熱のあいだで決まります。つまりは欲しい人と売りたい人の均衡点。
株価1,800円だと時価総額は8兆6千億円、au以上・ドコモ未満で親会社より1兆円ほど少ない計算です。
公募価格1,500円だとプラス300円、1枚(100株)あたり30,000円の儲け、年末にこれは嬉しいお小遣いですなあ(あくまで個人的な予想です)。
IPO向きじゃなくて長期保有向きじゃね?
「新規上場申請のための有価証券報告書」から決算を見てみます。
ソフトバンクさん、ここ数年の売上高はざっくり3兆5千億円、純利益はざっくり4千億円です。
なんだかいつもIPOでは売上高○○億円、純利益○千万円とが多いので、金額が巨大すぎてめまいがします。
驚くことにこの巨大な売上高なのに売上高純利益率が11%もあります。
なるほど、この利益率の高さがインフラ商売のおいしさなのか・・・
菅官房長官が「携帯料金は4割程度の値下げ余地がある」と発言してましたが、納得ですね。
ソフトバンク株、来期以降は純利益の配当性向85%を目標にするそうです。
ちなみに競合他社の配当性向は、NTTが49%、KDDIが38%なのでずば抜けてます。
配当利回りはざっくり5%くらいでしょうか。高配当と言われるNTTドコモやKDDIが4%程度なので、配当目当てで保有するにはすこぶる優秀な株と言えます。
もう完全に長期投資家に買って欲しいという戦略です。
(でも純利益の85%も配当に回したら、将来に向けた先行投資とかどうすんの?もう成長するのあきらめたん?って心配になるんですけど・・・)
今は銀行に預けても金利は0.1%とか0.2%とかの超低金利時代です。日本の個人金融資産は貯金・現金が1,000兆円近くあると言われてます。
ソフトバンクのIPOは話題性があります。誰でも知ってる会社です。盛り上がりによってはこの1,000兆円の一部がIPO市場に流れてくるかもしれませんね。
理論的には株価が低いほど配当利回りは大きくなるので、やっぱり抽選参加の申し込みは人気化するかな。
誰でも当たると思ってたら、意外と落選者が続出したりして・・・
ソフトバンク(9434)のIPO、投資スタンス
ソフトバンクのIPO、もちろん参加します。だってお祭りだし。
複数枚当たった場合、100株だけは購入します。それ以外の購入は直前まで検討します。
テレビニュースで特集するようなら、個人金融資産の流入を期待して複数枚購入しようかな。
抽選申し込み参加するのは以下の証券口座の予定。
- 野村・・・資金不要なので
- 大和
- みずほ
- SBI証券・・・複数枚で申し込みます(但し、当選した場合一部だけを辞退はできない)
- 岡三オンライン・・・資金不要なので
SMBC日興証券は購入辞退のペナルティがありますので抽選参加はいたしません。
今回は当たらないと逆に悔しいぞ!
ソフトバンク(9434)のIPO、スケジュールとオススメ証券口座
スケジュール
ブックビルディング期間、つまりは抽選参加申し込みの期間は、
2018年12月3日(月)~12月7日(金)となります(証券会社によって異なる場合あり)。
当選発表日は、
12月10日(月)です。
上場予定日は、
12月19日(水)です。
とにかく申し込まないと、はじまりません。
お祭りに参加したい人はまず申し込みをしましょう。
証券口座を持ってない人は急いで証券口座開設をしておきましょう(だいたい開設まで2週間近くかかるのでお早めにね)。
オススメ証券口座
今回のソフトバンクのIPO、オススメ証券口座を紹介します。
オススメ順に並べています。
以下のような戦略で申し込みする人を想定しています。
- 資金が少ないのでなるべく無料で申し込みしたい
- 複数枚当選したら一部は辞退するかもしれない
- ネット上で全て済ませたい
1位 野村証券
理由:抽選参加に資金が不要、主幹事なので枚数が多い、ネットで完結、当選辞退のペナルティがない
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2位 SBI証券
理由:主幹事なので枚数が多い、ネットで完結、当選辞退のペナルティがない、IPOが有利になるポイント制度がある
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参考:オクラが実際にSBI証券のIPOポイントを使って当選した記事→【IPO】ブロードバンドセキュリティ、SBI証券にて当選!初値予想してみました
3位 大和証券
理由:主幹事なので枚数が多い、ネットで完結、当選辞退のペナルティがない、同時開設できる大和ネクスト銀行が意外と便利(自分名義口座への他行振込が月3回まで無料)
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4位 みずほ証券
理由:理由:主幹事なので枚数が多い、ネットで完結、当選辞退のペナルティがない
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5位 岡三オンライン証券
理由:抽選参加に資金が不要、ネットで完結、当選辞退のペナルティがない
注意:但し枚数が少ないので当選確率は低いです。当選を確実にしたいならこの1口座だけでの参加はダメです。
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注意:各証券口座への開設申込時には自分名義の銀行口座が必要です。
注意:資金不要なのはあくまで抽選参加時です。当選して購入申し込みする際には株式購入資金の入金が必要です。
以下は当選辞退にペナルティ等のある証券会社です。申し込みする際のご参考に。
SMBC日興証券
当選辞退でペナルティあり
三菱UFJモルガン・スタンレー証券
当選辞退でペナルティあり
岡三証券
当選辞退でペナルティあり
カブドットコム証券
当選辞退ができない
この機会に証券口座を作ってお祭りに参加しよう~!
祭りだ祭りだ~、イェイ!
(上記は全て私見にもとづきます。投資は自己判断でお願いいたします。)
ソフトバンクのこと、ちょびっと思い出話など
ソフトバンクの社名の理由
ちょっとソフトバンクのこと思い出話で書きます。
IPOとか全然関係ありません。なので興味のない人は以下は読み飛ばしてください。
ソフトバンクって何の会社か知ってますか?
当たり前すぎてだれでもわかると思いますが、携帯電話のキャリアつまり通信事業の会社です。
でもそれは今の姿なんです。
もともと創業時はソフトウェアの流通業だったんです。
パッケージソフトをソフトウェアメーカーから仕入れて、電器量販店なんかに卸す商売をやってました。
だから社名がソフトバンクなんです。
有価証券報告書のセグメントにもちゃんと流通事業が残ってました。
昔々に、孫さんを見たよ
わたしは、はじめて就職したのがソフトウェア関係の会社だったんで、ちょびっと当時のソフトバンクとお付き合いがありました。
25年近く前、まだ20世紀でノストラダムスの大予言の1999年を迎える数年前の頃の話しです。
古い古い昔話です。
当時のソフトバンクはソフトの流通とパソコン関係の雑誌の出版がメインの事業でした。「Oh!PC」とか言うパソコン雑誌を出版していましたねぇ。
そういえばその当時に店頭公開してましたね。
風のうわさで、「社員持ち株制での株が結構な額になったよ~」という話を聞きました(どれくらいの額だったかは覚えてませんが、当時の社員はそのまま持ってたら今や億り人かも・・・)。
ソフトバンクの営業の方とは多少お付き合いがありましたが、孫さんのことが話題になった記憶はありません。
「アメリカの大学を出たむっちゃ頭がいい人」とは聞いたことがあります。
そもそも、ソフトバンク自体がただの中小企業でしたし、
当時はITバブル以前(ITという言葉自体なかった)で、ヤフーもありませんでした(インターネット自体が世界に浸透していなかった)。
今あって当時なかったものはたくさんあります。
例えば、こんなものがありませんでた。
世界的なインターネットのつながり、ヤフー、Amazon、グーグル、携帯電話、液晶テレビ、スマホ、wi-fiなどなどです。
アップルはありましたがもちろんiphoneはありません。
アップルはMachintoshというちょっぴりマニア向けなパソコンを販売しているような会社でした。
たしか、キャノンが代理店をしてアップルの製品を販売していたと思います。
使われているパソコンはNECのPC-98シリーズばかりでした。DOS/Vというのが登場し始めたころです。富士通がDOS/Vパソコンに力を入れていて、すごく元気でした。
その当時、とあるパッケージソフトの発表会場で孫さんを見かけたことがあります。
もちろんただの中小企業の社長なんで、「あっ、ソフトバンクの孫さんだー」くらいにしか感じませんでした。
当時の孫さんは30代後半でしょうか。
小さなおっちゃんで、オーラなんて感じませんでした。
「孫さんはゴルフが大好きで、スコアが100を切った記念にテレカを作った」そんな話を業界の人から聞きました。
今でもゴルフをするのかは知りませんけど。
ビジョンある人が起業家となる
孫さん、今や日本を代表する企業の経営者です。
日本だけじゃなくビジョンファンドで世界のビジネスシーンのキーマンです。
でも四半世紀前には、誰もそんな風になるって思ってませんでしたよ、多分。
ご自身も思ってなかったんじゃないでしょうか。
でもきっと何か見えてたと思います。未来の世界が。
どんな未来が来るか、どんな未来にしたいかわかっていたはずです。
インターネット時代の経営者はみんな見えてた人ばかりに感じます。
四半世紀前は、マイクロソフトがWindows3.1を発売してたけど、まだMS-DOSを使ってる人の方が多かったころです。ITなんて言葉はありませんでした。
そしてインターネットなんて誰も知らなかったけど、Windows95が発売されて「インターネットという世界中の人と通信できるツールがあるんだ!」とみんなが知り始めたころです。
最初はみんなインターネットがなんだかよくわからなくて、ただ単に世界中の人とメールが出来る便利なツールだと思ってました。
もちろん各家庭にインターネット回線なんかありません。
インターネット以前は、一部のマニアだけが、アナログ電話で通信をやってました。
カプラってやつを電話の受話器にセットして、アナログ音声で通信してたんです。
今の人はアナログ音声で通信という状況がよくわからないと思います。まあ糸電話的な技術で通信してたと考えてください。
送受信できる通信量なんてキロバイト以下です。メガという言葉はありましたが、ギガとかテラとか存在すら知りませんでした。
その頃、会社で外付けの30MBのハードディスクを購入したんですが、ドカベンの弁当箱くらいの大きさでした。
デジカメもスマホもなかった時代なので、画像ファイルとか動画ファイルとか音声ファイルとかありません。扱うデータはテキストデータばかりです。
30MBなんか一生かかっても使い切れない!と思いましたね。
アナログにデジタルがじわーっと混じり始めた時代です。
そんな今から考えるとIT技術なんか何もなかったような時代に、あるコンピュータ業界(=IT業界)の経営者はこんな風に言ってました。
将来、パソコンは一人一台持つようになるよ。そしてそのパソコンはボールペンくらい小さくなって、ボールペンのようにみんな胸ポケットにいれていつも持ち歩くことになりますよ。
今から考えると、それって、スマホやん!
またある人はこんな風に言ってました。
将来パッケージソフトなんてなくなるぞ。だからソフトウェアの流通業の仕事もなくなる。未来はあらゆるデータを通信で送るようになるのでソフトも通信で送るようになって、店で買う必要なんてなくなる。
それって、ダウンロード販売やん!ネットショップやん!
IT業界の人はみんなビジョンがありました。見えている未来があったのです。
ジョブスさんはきっと未来が見えてたはず。
ベゾスさんも未来が見えてるはず。
イーロン・マスクさんは間違いなく絶体見えてる。
そしてもちろん孫さんも見えてます。
だから、信念をもって行動できるんですよね。すごいです。だからビジョン(見えてる)ファンドなんですよね。
2001年宇宙の旅の原作者、SF作家のアーサー・C・クラークさんはこんなことを言っています。
十分に発達した科学技術は、魔法と見分けがつかない。
「クラークの三法則」より
今の世界は当時の世界から見ると魔法にあふれています。でもその魔法はあたり前すぎて誰も気付きません。
わたし達は魔法の世界に生きているんです。
そしてこれからも、もっともっと新しい魔法が生まれてくるはずです。
孫さん率いるソフトバンクグループが素敵な魔法世界を作ってくれるよう心から期待しています。
微力ながら、応援する気持ちも込めて、今回のソフトバンクのIPOに参加させていただきます。
(上記の思い出話は記憶に基づくものですので、登場した技術などの前後関係や理解が間違っている可能性があります。ご了承ください。