この記事はこんな人におすすめ
- 危険物乙4の合格率の低さに不安を感じている人
- 危険物乙4は難しそうだとやる気をなくしてしまいそうな人

ども、資格試験が趣味のオクラです。
危険物乙4を独学で勉強して無事一発合格しました~!
危険物取扱者乙種第4類(通称:危険物乙4)は年間20万人近くが受験する人気の資格です。
受験を考えているなら、どれくらいの難易度なのか合格率が気になりますよね。
危険物乙4の合格率は意外と低く36%前後しかありません。
なので危険物乙4って合格しにくい難易度高めの資格なのと不安になるかもしれませんが・・・
実は、危険物乙4の合格率が低いのには理由があるんです。
本記事では、わたしの受験時の体験も交えて下記ポイントを紹介させていただきます。
また、おまけ情報で「やる気が出るウラ技」も紹介させてもらいます。
危険物乙4の受検を考えているあなたは参考にどうぞ。
危険物乙4の合格率(公式発表)
危険物乙4の合格率って具体的にはどれくらいなんでしょうか?
(一社)消防試験研究センターのホームページで詳しい合格率を見ることができます。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
令和4年度 | 223,009 | 70,211 | 31.5% |
令和3年度 | 234,481 | 84,564 | 36.1% |
令和2年度 | 147,043 | 57,918 | 39.4% |
令和元年度 | 221,867 | 85,669 | 38.6% |
平成30年度 | 240,102 | 93,667 | 39.0% |
平成29年度 | 256,587 | 88,328 | 34.4% |
平成28年度 | 264,946 | 76,575 | 28.9% |
これ以前の合格率も閲覧できるんですが、7年間の平均では35.4%です。
おおよそ3人にひとりしか合格しないことになります。
けっこう難しい資格です。
これから受験を考えているのに心配ですよね~
「危険物乙4って難易度高そう~」
「合格できるかなぁ~」
と不安な気持ちになるかもしれませんが・・・

心配無用です!
実はこの合格率、あまり勉強せずに受験した人も含んだ数字だからなんです。
ということで、あなたの心配を解消するために、
- 勉強せずに受験する人がいる事実
- まじめに勉強した人だけの合格率
について説明させてもらいます。
まじめな人だけの合格率はどれくらい?

危険物乙4の受験者には合格する気のない人もいる
まずは「勉強せずに受験する人がいる事実」から紹介します。
わたしが危険物乙4を受験したときの体験談です。
試験会場の教室には60人ほどの受験者がいました。
試験がはじまって35分の退出可能時間を過ぎると、教室を出ていく人がゾロゾロ・・・結構な人数が試験を終えて教室を出ていきました。
試験中なんでハッキリ数えたわけではないですが1/3近くが出ていきました。
その後も退出する人が次々と・・・1時間以内に半数以上が教室から出ていったでしょうか。
その時は「みんなもう終わったのか、すごいなぁ~」とけっこう焦りました。
でも冷静に考えると1時間で終らせるのは無理がありますよね。
危険物乙4の試験問題数は、全部で35問。
1時間で終わらせるには1問あたり120秒以下で読んで→考えて→解かないといけません。
見直しとか、マークシートのチェック間違いの確認とかしてたら、ぜんぜん時間がないです。

まじめな受験生なら1時間では絶対無理!
これはきっと、
「それほど合格する気がない人」や「あまり一生懸命ではない人」が多くいるからではないでしょうか
1時間以内に出て行った人たちのほとんどが、学校や職場からの指示で強制的に受けさせられた人、さらに受験料も自腹じゃない人・・・
合格することに意気込みやメリットを感じていない人達です!(←個人的推測です)
「まじめな人だけの合格率」を算出

まじめな人だけの合格率は64%!?
わたしの経験からもわかるように、危険物乙4の受験者にはとりあえず受験しただけの人が一定数います。
36%前後の合格率は一生懸命ではない受験生も含んだ数字です。
なので「まじめに勉強した人」だけの合格率を計算して本当の合格率を推測したいと思います。
結論から言うと、まじめな人だけの合格率は次の通りの安心レベルなんです。
受験者を退出時間別に分けてまじめ度を判定
64%という合格率を算出した根拠を紹介します。
受験者数から「それほど合格する気がない人」を取り除いて「まじめな人」だけで合格率を計算した方法です。
面倒くさい人は次の「「まじめな人だけの合格率」は安心レベル」まで読み飛ばしていただいて結構ですよ~。
まず、わたしの受験時の体験から受験者を退出時間別にA、B、Cの3つにグループ分け。
そしてABCそれぞれ、試験にのぞむまじめ度と人数を推測してみます。
グループA
~退出時間を過ぎると早々に教室を出た人~
まじめ度:「それほど合格する気がない人」
人数:60人中の約20人(全体の33%)
グループB
~1時間以内に教室から出た人~
まじめ度:「それほど合格する気がない人」+「あまり一生懸命ではない人」+「すごくスラスラ解いた優秀な人」
人数:60人中の約20人(全体の33%)
※「それほど合格する気がない人」、「あまり一生懸命ではない人」「すごくスラスラ解いた優秀な人」はそれぞれ1/3ずつとします(全体の11%ずつ)
グループC
~最後まで残っていた人~
まじめ度:「まじめに勉強したので真剣に試験を受けてる人」
人数:60人中の約20人(全体の33%)
3つのグループのまじめ度の割合をまとめると次のとおりです。
- それほど合格する気がない人 33%+11%
- あまり一生懸命ではない人 11%
- すごくスラスラ解いた優秀な人 11%
- まじめに勉強したので真剣に試験を受けてる人 33%
わかりやすく円グラフにするとこんな感じです。

「まじめな人だけの合格率」算出時には除外すべき人々
つづいて、「まじめな人だけの合格率」から除外する人を算出します。
除外するのは「それほど合格する気がない人」、円グラフの水色の人たち44%です。
「それほど合格する気がない人」は最初から合格する気がありません。
仕方なく受験に来たけど、さっさと帰りたい人たちです。
もちろん勉強もしてません。
危険物乙4は勉強せずに合格できるほど甘い試験ではありません。
なのでこの人たちは不合格となり、合格率を下げる要因となっています。
「まじめな人だけの合格率」算出時に含める人々
「まじめな人」は、「それほど合格する気がない人44%」以外の受験者です。
全体(100%)から、それほど合格する気がない人(44%)を引きます。
まじめな受験生は全体の56%となります。
「まじめな人だけの合格率」は安心レベル

それでは「まじめな人だけの合格率」を算出します。
合格率が36%と仮定して、
36人(合格者)÷56人(まじめな受験者)=0.6428 なので~
まじめな人だけの合格率は64.3%!
すこし強引かもしれませんが「まじめな人だけの合格率」を出してみました。
でもこの合格率64.3%という数字、受験経験者の実感に近い数字だと思いますよ。
まじめな人だけで考えると、危険物乙4は3人受験すれば2人は合格できる資格です。
つまり、危険物乙4の難易度は、

まじめに頑張れば合格できるレベル♪
ということ。
ちょっと安心できる難易度ですよね。
あなたの「合格できるかなあ」という不安もやわらぐのではないでしょうか。
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危険物乙4の取得費用は安い?高い?~学びはじめから維持費まで
危険物取扱者乙4の資格取得にかかる費用を調べました。独学の場合のテキスト代や通信教育の費用、受験料、そして合格後の免状取得から維持費まで。乙4にかかわるお金事情をまとめると、コストパフォーマンスの良さが分かりましたよ。
続きを見る
【要注意】危険物乙4の合格率が低い理由

勉強不足で受験する人が多いという理由以外にも、危険物乙4の合格率が低くなる理由はあります。
危険物乙4の受験制度や試験内容、合格基準などにも合格率を下げる原因があるんです。
まじめに勉強する場合でも注意しないといけないことなので、ぜひ知っておいてください。
危険物乙4の合格率を下げる要因は次の3つです。
危険物乙4は受験制限がなく誰でも受験可能
危険物乙4は受験制限がありません。
年齢や学歴の制限などなく誰でも受験可能です。
実際に小学生の合格者もいるくらいです。
誰でも受験可能なので、学校や職場で強制的に受けさせられている受験生も多いそうです。
「まじめな人だけの合格率」で説明したように、勉強しなかった人や合格する気がない人が多く受験しているということです。
このことはまじめに勉強する人にはあまり関係ないですけどね。
危険物乙4は3科目それぞれに6割以上の正答率が必要

「しっかり勉強して合格するぞ~」という人が注意しなければいけない、合格率を下げる原因があります。
それは、
3科目それぞれに6割以上の正答率が必要
ということ。
危険物乙4の試験内容は大きく次の3つの科目にわかれています。
- 物理学および化学(物理・化学)
- 危険物の性質とその火災予防および消火の方法(性質・消火)
- 危険物に関する法令(法令)
試験問題は、全35問で下記のような内訳になっています。
科目 | 問題数 |
物理・化学 | 10問 |
性質・消火 | 10問 |
法令 | 15問 |
出題形式は5択になっており、6割以上の正答率で合格します。
注意しないといけないのは、それぞれの科目で6割以上の正答率が必要だということ。
例えば、物理・化学と性質・消火が満点でも法令が60%に達していなければ不合格となります。
科目ごとに足切りがあるという厳しい合格基準です。
危険物乙4は各科目まんべんなく点が取れるように勉強する必要がある資格。
つまりは、
まじめに勉強しないと絶対合格しない資格なんです!
危険物乙4は「法令」の分量が多い

まじめに勉強する際の注意点がもうひとつあります。
それは、
「法令」は覚える内容が多い
ということ。
危険物乙4の学習は、内容的に物理・化学→性質・消火→法令という順番で進めます。

最後に法令を勉強するのがすごく大変!
大変な理由は、法令の試験問題だけ15問と他の2分野の1.5倍あることから分かるように、覚えることが一番多いからなんです。
3科目それぞれに6割の正答率が必要なので、法令の分量が多いからといって手を抜くことはできません。
最後に分量が多い法令を勉強するので、覚えきれないという失敗をしてしまうことも。
なので、まじめに勉強するあなたへの注意点、
法令が一番時間がかかるということを考えて学習スケジュールを立てるようにしましょう。
危険物乙4の勉強法
独学は「繰り返しで覚える」が基本
危険物乙4は演習問題付きの参考書を使って次のように勉強するのがおすすめです。
- 「読む、解く、答えあわせ→間違えた箇所を覚える」を繰り返しながら記憶を定着
- 間違えたところを勉強しなおすことで「知らない知識」を減らしていく
「テキストを繰り返す」という資格試験の王道の勉強法が一番有効です。
↓勉強時間や勉強方法の詳細はこちら
合格を確実にしたいなら「実際に出題された過去問」を使うのが近道です。
危険物乙4は通信講座もオススメ
独学に自身がない、勉強が苦手で苦痛、物理・化学が全くわからないので不安といった人には通信講座という選択肢もありです。
通信講座のメリットとしては、
- 要点を絞ったわかりやすい教材になっているので効率よく短期合格が目指せる
- 独学の経験がない人や物理・化学が苦手な人でも理解しやすいテキストや動画講座
- スケジュール管理や進捗管理をしてくれるので失敗が少ない
などがあります。
乙4の場合、コスト的にも独学でテキストを揃えてやるのとほとんど変わらない通信講座もあります。
確実に合格したい人や最短距離で実力をつけたい人には通信教育はおすすめの方法です。
↓短期合格が目指せるオススメ通信講座の紹介記事はこちら
危険物乙4の合格率と難易度のまとめ

危険物乙4の合格率と難易度についてまとめます。
危険物乙4は合格率が低めの資格ですが、まじめに勉強すればかならず合格できます。
それなりに勉強すれば、それなりの確率で合格です。
あたりまえですが、勉強しないと絶対合格しません。
ただし、仕事で危険物を取り扱っていて、物理や化学の知識も十分にある理系出身者の人なら勉強しなくても楽勝でしょう。
試験問題も30分あればさらっと解けると思います。
解答は選択式なので、完璧なレベルにまできっちり勉強したらスラスラ答えを出すことが出来ると思います。
試験会場を1時間以内に出て行った人の中にはそういう人達も少しはいたはずです。
でも、わたしも含めてそうじゃない人がほとんどですよね。
合格率36%という数字で不安を感じているあなたは、まじめな人です。
まじめだから不安なんです。
そして、

まじめだから勉強すればかならず合格します!
合格率の低さに不安を感じているあなた、心配無用です。
合格目指してがんばってくださいね♪
長々と読んでくださりありがとうございました。
おまけ:危険物乙4のやる気が出る裏ワザ

勉強を続けて合格を勝ち取るためにはやる気がとても重要です。
お手軽なモチベーションアップの方法がありますので紹介させていただきます。
通信講座に無料資料請求して届いた資料を読むという方法がおすすめ。
資料請求先なら最大手のユーキャンにするのがベストかと思います。
わたしも実際にやってみたんですが、
- 合格体験記
- 取得メリットの紹介
- 危険物乙4の資格概要
といった資料が3日ほどで届きます。
お役立ち情報を簡単に手に入れることができるので、独学するつもりでも「資料請求する」はありだと思います。
(独学が無理っぽい時の安心感も得られます)
コストゼロなのでぜひお試しください。
↓第二種電気工事士にも挑戦しました!