この記事はこんな人におすすめ
- 第2種電気工事士の勉強をはじめる人
- 第2種電気工事士のおすすめテキストを探している人
- 勉強をはじめたけど、いきなりくじけそうな人

現在チャレンジ中の資格は第2種電気工事士(通称、2電工)。
この資格、試験が1次(筆記)、合格したら2次(実技)と2回にわかれています。
なのでまずは筆記試験のテキストを購入して勉強中。
予備知識なしの初心者、そして独学です。
先日テキスト1周目が完了しました。
そこでワタシなりの攻略法をまとめましたので紹介いたします。
また、勉強をはじめたけど全然わからなくてくじけそうな方のために、テキスト1周目での心がまえもあわせて紹介させていただきます。
これから2電工の勉強をはじめる方やスタートしたばかりの方は参考にどうぞ。
第2種電気工事士筆記試験の攻略法
いろいろな資格の勉強を続けていると、テキストを1周したらなんとな~くわかってくるんですよね。
どれくらいの難しさで、勉強のやり方はどうすればいいのかが。

ハイ、2電工の筆記試験も戦い方が見えました~。
まだるっこしいのが嫌いなあなたのために、結論から言わせてもらいます。
2電工の勉強法、攻略法でございます。次の2点がポイントです。
- テキスト3周が最低目標、プラス頻出過去問をくり返す
- 勉強すべき順序と分野を選ぶ、電気理論は捨ててもOK
それでは、詳しく説明させていただきます。
攻略法その1、テキストと過去問をくり返す
どんな資格にも共通する攻略法があります。
それは、いいテキストを選ぶこと。そして、いいテキストをくり返すことです。
これができればどんな資格でも合格は確実。
もちろん第2種電気工事士もいいテキストを繰り返せば必ず合格できます。
ということで、まずはおすすめテキストの紹介からはじめます。
おすすめテキストは『すいーっと合格』
ワタシも使用しているおすすめテキストは、『ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士筆記試験すいーっと合格』です。
ネットでググって評判を調べ、書店で数冊のテキストを見比べて最終的に決めました。
この参考書のおすすめポイントは3つあります。
- カラー写真が豊富
- 頻出問題集もあわせて掲載
- 理解がはかどる構成
まずひとつめは、フルカラーでB5サイズの大きさということ(後半の問題集部分は2色刷り)。
購入前の調査では、工具や部材類の写真がカラー写真のものが良いとのことでした。
実際の試験問題でもカラー写真が出題され、工具類の色が問題を解く際のヒントとなることもあるようです。
そして、写真があるならなるべく大きい方が見やすいだろうということで、一般的な参考書よりは少し大きめとなるこのテキストを選びました。
ネットでの評判も上々のようです。Amazonでは電気工事士関連書籍のカテゴリーでベストセラー1位となっていましたよ。
資格の勉強はくり返しが基本
資格試験の勉強で大切なのはくり返しです。
とくに実際に出題された問題(=過去問)を何度も解くのがとても大切。
『ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士筆記試験すいーっと合格』は前半が参考書、後半が頻出過去問プラス前年度の試験問題となっています。
この頻出過去問がとてもいいです。これがふたつ目のおすすめポイント。
テキストを読んで過去問を解くという、最高に効果的な勉強方法がこの1冊で完成します。
第2種電気工事士筆記試験の合格のためには、テキストと過去問を繰り返しましょう。
テキストを読んで頻出問題をやる、それを3回が目標です。
そして、仕上げに実際の試験問題2回分をやりましょう。このとき、間違えたところをしっかり理解しなおすのが大切ですよ。
参考:第二種電気工事士、試験の問題と解答
(一財)電気技術者試験センターのホームページに実際の試験問題とその解答が掲載されています。ただし解説はありません。
参考 https://www.shiken.or.jp/answer/index_list.php?exam_type=50
攻略法その2、勉強すべき順序と分野を見極める
3つ目のおすすめポイントはこのテキストの構成にあります。
『ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士筆記試験すいーっと合格』は、簡単な分野、なおかつ実際の試験で出題数の多い分野から順番に勉強するようになっているんです。
どういうことか説明します。
勉強する順序がとても大切(簡単なものからやる)
2電工筆記試験の出題分野は以下のようになっています。
- 電気に関する基礎理論
- 配電理論及び配線設計
- 電気機器・配線器具並びに電気工事用の材料及び工具
- 電気工事の施工方法
- 一般用電気工作物の検査方法
- 一般用電気工作物の保安に関する法令
- 配線図
試験問題もほぼ上記の順番で出題されるそうです。
なのでほとんどの参考書がこの順番で勉強を進めるよう構成されているそうですが・・・
実は「1.電気に関する基礎理論」や「2.配電理論及び配線設計」はかなり難しいんです。
とくに「1.電気に関する基礎理論」は完全に理科のお勉強です。それも高校ハイレベル(多分)。

「電気に関する基礎理論」から勉強すると、いきなり出だしでつまずきますから~。
筆記試験の試験問題は合計50問です。配点は1問2点となります。
そして「電気に関する基礎理論」は例年5~6問の出題で全体の1割程度。10点分しかありません。
難しいのに出題数が少ない、勉強した労力に見合わない分野なんですよね。
「じゃあ、比較的勉強しやすくて出題数も多い分野から勉強しましょう!」というのが『すいーっと合格』のコンセプト。

<2図とも出典は『すいーっと合格』>
『すいーっと合格』は配線図記号が第1章、そして器具・材料・工具が第2章という構成になっています。
上の右図を見ると分かるかと思いますが、この2章分を勉強すればそれだけで46点をゲットできるんです。
なおかつこの2章はとにかく覚えるだけなので勉強しやすい、とてもコスパがいい分野なんです。
巻頭に「本書の特長を生かす上手な学習法」が2ページ掲載されています。効率的に勉強を進めるために、必ず目をとおしましょう。
勉強すべき分野の見極めも大切(むずかしい分野は捨てる)
筆記試験を攻略するにあたって、もう一つ大きなポイントがあります。
それは、合計で60点以上とればOKという合格基準です。
出題される分野は電気理論や、検査、法令、図記号などいくつもあります。
2電工の筆記試験は各分野ごとに6割以上の正解率が必要というタイプではなく、全体で60点以上確保できれば合格なんです。
ふ~ん、それがどうしたの?と思ったあなたは超甘いですよ!
ここが2電工筆記試験の弱点&攻めどころですからね。
分野ごとに基準点がない、足切り点がないということは、つまりこういことなんです。
わからない分野(苦手な分野)は捨ててもオッケー
なのでワタシはテキストを1周終えた手ごたえから、重要度でランク分けして勉強することにしました。
勉強する項目の重要度は以下のとおり。
<重要度大:絶対やる、しっかりやる分野>
- 電気機器・配線器具並びに電気工事用の材料及び工具
- 配線図問題
<重要度中:そこそこやる分野>
- 一般用電気工作物の検査方法
- 電気工事の施工方法
- 配電理論及び配線設計
- 一般用電気工作物の保安に関する法令
<重要度小:あとまわし、最悪捨ててもOKな分野>
- 電気に関する基礎理論
とにかく合計60点以上で合格です。重点的にやる分野と最悪捨てる分野を見極めることで、効率的に学習をすすめることができます。
難易度の異なる分野が混在する第2種電気工事士筆記試験においては、勉強すべき分野の見極めが合格への最短距離です。
あくまで理科のお勉強が苦手な文系人間のワタシの場合のランク付けです。電気理論が得意な人は逆に得点源にしてください。
かなりしつこくおすすめしたので、じゃあ『すぃーっと合格』にしようかなという人もいるかと思います。もう一度リンクを貼っておきます(先のリンクまで戻るのは大変なので)。
もちろん『すぃーっと合格』じゃなくても構いません。自分にあうテキストが一番いいテキストです。
2電工筆記試験はコスパのいい分野を頑張る
攻略法の説明が長くなったのでいったんまとめます。
まず、いいテキストを選びます。
勉強方法はテキストと頻出過去問の繰り返し。
そして、内容的に比較的簡単で出題数が多い分野を頑張るのが費用対効果がいい勉強法です。
要するに、コスパのいい分野を重点的に勉強するということ。
『すぃーっと合格』じゃないテキストで勉強する場合でも、「コスパ」を意識すると効果的に学習が進められるかと思います。
2電工筆記試験、テキスト1周目の勉強法【体験談】
実際にテキストを1周目してみて、どんなふうに勉強したのか具体的に説明させていただきます。
「ちゃんと合格してから、まとめて教えろ~!」という声もありそうですが・・・。
とりあえず、「ふ~ん、他の人はそんな風に勉強するのかぁ」という軽い気持ちでご覧ください。
合格のアカツキには【独学一発合格勉強法】として、しっかりまとめさせていただきますので。
勉強開始は4カ月前から(※理由あり)
勉強はかなり早くからはじめました。
2月頭からのスタート。受験日は5月末日なので、4ヶ月前からの開始ですね。
勉強開始前に、ググって必要な学習期間や勉強時間を調べてみるとおおよそ以下の通りでした。
学習期間:短期型なら1ヶ月、通常は2~3ヶ月、勉強時間:合計50~80時間
どうして早めに勉強をはじめたかには理由があります。
他にも並行して英検2級の勉強をはじめたのが理由のひとつ。
↓英検準2級の受験記はこちら
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アラフィフおやじだけど英検準2級を受験してきました
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3月と4月は例年仕事が忙しいので、勉強時間があまりとれないかもと考えたのも理由のひとつ。
さらに、全くの知識ゼロなので短期間だと覚えられるかが不安だったという理由からです。


特別な理由がない限り、普通は2カ月くらい前からはじめたらオッケーな感じだと思います。
2電工筆記試験は知識のあるなしを問われる暗記重視型の試験。
「覚える」という作業がメインなので、長期よりも2~3ヶ月の短期で学習するほうが効率的です。
1回の勉強時間は30分程度
1回あたりの勉強時間は30分程度です。
短ければ15分くらい、長くても1時間ほどしかやりませんでした。
これは余裕をもって早めに勉強をスタートしたメリットですね。
飽きずに勉強をすることができ、「勉強が嫌だ~」という気持ちにはなりませんでした。
いくつかの資格試験を勉強した経験から言うと、集中力が続く1時間前後が最適な勉強時間ですよ。
トータル勉強時間は約10時間
『すいーっと合格』は7章まであります。そして各章に対応した必須過去問180問も掲載されています。
1周目は1~7章と必須過去問180問を読みました。
トータルで10時間ほどの勉強時間でした。
週末のみの勉強で、1日30分程度。なのでテキスト1周目は2カ月かかりました。
かなりのスローペース、これは少し時間をかけすぎです。
実際は2週間から1ヶ月くらいで1周目を終えるのがベストだと思います。
勉強法はテキストを「読む」だけ(※重要)
勉強法はシンプルです。
テキストを読む、過去問も読む、ただそれだけ。
1周目から理解しようと頑張らないように(理由は後述)。
『すいーっと合格』の後半には頻出過去問題が載っています。
1章分を読み終わるたびに、該当する頻出過去問題のページを読み通します。
「過去問は解くものでは?」という声がありそうですが、ひとこと言わしていただきます。


なので問題を読んだら引き続き答えも読むようにします。
1周目は解かなくて大丈夫。
問題を解かずに読むだけでも勉強になります。
どんな雰囲気の問題が出題されるかが、しっかりと分かります。ちなみに第2種電気工事士の筆記試験は4択となりますよ。
↓過去問をやるメリットを解説した記事はこちら
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資格の勉強法は過去問が重要!やるべき理由と5つのメリット
資格の勉強では参考書も大切だけど過去問(問題集)の方がさらに大切です。私自身の経験から、なぜ過去問が重要なのか、過去問をやるメリットは何かを考えてみました。過去問をやるかどうか迷っている人は本記事を参考にしてください。
続きを見る
2電工筆記試験、テキスト1周目の心がまえ
勉強をはじめる前やスタート直後は何かと不安です。
とくに資格の勉強経験がないような場合や前知識が少ない初心者さんは戸惑いが大きいかと。
「難しいけどほんとうにわかるようになるのかなぁ」と心配ではないですか。
そんなあなたに、いろんな資格に挑戦した経験からのアドバイスをさせていただきますね。
1周目は「わからない」からはじまる
まず最初にテキストを「読む」という勉強を進めていくと、感じることはただひとつ・・・


ワタシの場合、電気の予備知識はゼロ。完全な素人です。
なので、全然わからない。
まったくわからないけど不安はありません。
なぜなら今まで受けた資格もそうだったから。
過去に危険物取扱者乙4や簿記3級、ファイナンシャルプランナーを独学で受験してきましたが、全て予備知識ゼロ。
勉強をはじめた直後は、「さっぱりわから~ん、ホンマに合格できるようになるのかな?」といつも思ってました。
わからないのは当たり前
勉強をはじめたばかりのあなた、「ぜんぜんわからない!これは無理かも~」と思っていませんか?
そんなあなたにハッキリ言わせていただきます、


知らなかったことがすぐにわかるようになるわけありません。わからないのは当たり前です。
くり返せば道ができる(=わかる)
全然わからなくても大丈夫、心配無用です。
1周目は理解しようと頑張る必要はありません。
ただ単に「読む」だけでいいんです。
1周目から必死に覚える必要もまったくありません。
「2電工ってこんな感じなのか~」
「こんな道具や記号があるんだな~」
くらいのお気楽な調子で取り組みましょう。
実は、テキスト1周目は資格の雰囲気と使われている用語を知るためだけの作業なんです。
覚えるのは2周目以降から。
くり返すうちに必ずわかるようになります。
嫌になってあきらめたり、しんどいからと勉強しないのが一番いけません。
それでも不安なあなたに、アントニオ猪木さんの次の言葉を贈ります。
(くりぃむしちゅーの有田さんの物まねを頭に浮かべながら読んでください。)
この道をゆけばどうなるものか、危ぶむなかれ、危ぶめば道はなし、踏み出せばその一足が道となり、その一足が道となる。迷わず行けよ、行けばわかるさ。
<アントニオ猪木、引退試合での言葉>
迷わずに進んでくださいね~。必ずわかりますから!
二電工筆記試験勉強法のまとめ:合格目ざして頑張りましょう!
第二種電気工事士筆記試験の攻略法と心がまえをまとめます。
<攻略法>
勉強方法の基本はテキストと過去問を繰り返す。目標は3周。
勉強する順番は簡単で出題数の多い分野から。コスパのいい分野を重点的に勉強。
記号や工具類と部材類は完璧に覚える。
実技試験で必要になるので配線図(複線図)もそこそこしっかり勉強。
「電気に関する基礎理論」はあとまわし、理解できないなら捨ててもオッケー。
<テキスト1周目の心がまえ>
最初はわからないのが当たり前。
テキスト1周目は理解する必要も覚える必要もありません。
とにかく「読むこと」で第2種電気工事士筆記試験の雰囲気をつかみましょう。
難しすぎると不安になる必要はありません。2周目、3周目とくり返せば、必ずわかります。
ということで2電工筆記試験の攻略法と心がまえをご紹介させていただきました~。
それではおたがいに、気合を入れて合格目ざして頑張りましょう!
(アントニオ猪木さん風に叫んでください。)
「元気が一番、元気があれば何でもできる!」




勉強中の立場なのに偉そうなことを書いていますがご了承ください。
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