ども、オクラです
第二種電気工事士(通称:2電工、電工2種)の筆記試験に合格しました。
全く予備知識のない独学での受験でしたが、無事一発合格。
(※記事執筆時点では技能試験も合格済)
電気工事の経験はゼロなので、つづく技能試験のために工具と練習用材料セットを買いました。
工具はHOZANの工具セットを購入。
HOZANの工具セットはVVFストリッパー付きがおすすめ【第二種電気工事士】
技能試験のために工具セットHOZAN社DK-28を購入。基本工具+VVFストリッパーがセットになった商品です。写真付きで紹介しています。また、VVFストリッパーが必要である理由もあわせて紹介しています。工具セット購入の参考にどうぞ。
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練習用の材料セットは数社を比較検討したうえで「準備万端シリーズ(1回練習分)」にしました。
本記事では「準備万端シリーズ」を購入して実際に使用した経験から、下記について紹介します。
- 「準備万端シリーズ」にした理由
- 「準備万端シリーズ 」の内容物の紹介
- 「準備万端シリーズ 」の付属品やサービスで使わなかったもの
- 「準備万端シリーズ 」の付属品やサービスで良かったもの
ということで、
「どの会社の材料セットにすればいいか迷っている」
「材料セットで使うもの使わないものは何?」
「準備万端シリーズって実際どうなの?」
そんな疑問を持っているあなた、本記事を材料セット選びの参考にしてください。
「準備万端シリーズ」を購入した理由
技能試験練習用の材料セットは、次の3商品を比較・検討したうえで購入しました。
- HOZAN(ホーザン)
- モズシリーズ
- 準備万端シリーズ
↓比較検討した記事はこちら
比較検討したんですが、絶対的な決め手となる理由が見つからなかったため、全部入りの「準備万端シリーズ(1回練習分)」にしました。
一番の購入理由は下記になります。
- 代表的な付属品、サービスが全部入り(詳細なDVD、候補問題の解説冊子、アフターサービス)
全部入りなので失敗がないというのがメインの理由ですが、次のような付属品やサービスも購入理由です。
- 最初の練習用電線セット
- DVDが充実
- テキスト類が充実
- 後からバラで追加注文できる
- アフターサービス
ただ、購入理由にあるDVDとアフターサービスは、結果的に利用しませんでした(理由は後ほど)。
「準備万端シリーズ」内容物の紹介
「準備万端シリーズ」の内容物を写真で紹介&簡単にレビューします。
1回練習用を購入したのでケーブルは1回練習分となります。
(※ケーブルに貼っている付箋はオクラが付けたものです)
ケーブル
1回練習分のケーブル類です。
左端の短いケーブルの束は最初の練習用電線セットです。
付属の各種ケーブルは下記になります(クリックで拡大表示)。
部品
これ全てで候補問題13問に対応します。
1回使いきりではなく使える部品は何度も使います。
付属品・サービス
最初の練習用電線セット
最初の練習用電線セットのサービスは無くなったようです
経験ゼロの初心者だと、ケーブルを切るどころか扱ったことさえありません。
なので、いきなり候補問題を練習するのは、ケーブル処理を失敗してしまうのではという不安がありますよね。
そんな不安を解消してくれるのが最初の練習用電線セットです。
良く使う4種類のケーブルが30cmずつおまけ的に付属されています。
実際のところ、VVFストリッパーという道具を使えばすぐにケーブルの扱いは慣れます。
だから「最初の練習用電線セット」がなくても大丈夫といえば大丈夫なのですが・・・。
でも「最初の練習用電線セット」があると、ケーブル処理を練習してから候補問題にとりかかることができます。
ド素人のわたし的には、とっても心強く、安心感の得られる付属品でした。
ちなみにこれは他社には無いサービスです。
DVD 上巻1枚、下巻3枚
パッケージ(表)
パッケージ(裏)
中身
今はDVD本体の付属はなく、専用サイトでの動画視聴となるようです
DVDは4枚あります。
上巻1枚は基本作業の解説動画、下巻3巻は全候補問題の解説動画です。
内容的にはとても充実したものになります。
候補問題冊子
候補問題全13問の単線図、施工条件、使用材料表、複線図が掲載された冊子です。
技能試験本番ではこの13問のうち1問が出題されます。
参考書、解説書類
参考書と試験に役立つ解説書などが電子書籍版としてダウンロードできます。
PDF形式なのでスマホやタブレットでも閲覧できますが、A4の紙に印刷したほうが見やすい場合もあります。
次のような参考書、解説書類が付属しています。
参考書
基本作業及び全13問の候補問題を写真入りで詳しく解説しています。
300ページ近くあるので、すべて読むのではなく必要な部分だけ出力して使うのがおすすめ。
すごくよくできているので、これがあれば市販のテキストは不要です。
(わたしは先に市販テキストを買ってしまっていたので、損した気分になりました)
欠陥事例早見表
試験センターが公表している第二種技能試験で欠陥となる事例についてまとめた冊子。
主にケーブル、各器具の施工中に関する欠陥について解説されています。
写真付きなのでよくわかります。
技能試験は欠陥が1つでもあれば不合格となるので、何に注意すればよいか知っておくのは超重要。
8ページほどなので必ず目を通しておいた方がいい資料です。
基本作業早見表
技能試験で必要な基本作業を写真入りで解説しています。
とても親切な資料ですが、動画で観た方がよくわかるので、わたしは使いませんでした。
ちなみに基本作業の動画もHOZANのものが優秀です。
各器具メーカにおける器具形状違い解説書
電気工事士技能試験で使用される器具のメーカーは1社に統一されているわけではないそうです。
基本的な部分は同じだけどメーカーによって微妙に異なる部分もあるそうです。
そんな違いを解説してくれている資料です。
むっちゃ親切ですよね。
8ページほどなので必ず目を通しておいた方がいいです。
がんばって違いを覚える必要はありません。
「自分が練習した時の器具と異なるものが使われる可能性もある」ということを知っておくだけで、試験本番で慌てないで対応できるでしょう。
端子台記号シール
シール用紙にコピー機で印字したのかなという感じの手作り感のある付属品です。
切れ目は入っていないので自分でカットして使います。
カットするのがめんどくさいのでわたしは使いませんでした。
(メンディングテープにマジックで記号を書いたものを端子台に貼りつけて練習しました)
3-4式結線術
複線図を描かなくても結線できる「3-4(スリーフォー)式結線術」の説明書です。
A4片面1枚だけの簡単なものです。
後述しますが「3-4式結線術」、わたしにとっては神ツールでした。
この「3-4式結線術」が準備万端シリーズオリジナルのものなのか良く知られたものなのかは不明です。
オリジナルのものだと著作権的にお叱りを受けるかもしれないので上の画像は一部モザイク処理をしています。
「3-4式結線術」は語呂合わせ的なキーワードに従って電線を接地、非接地、抵抗、スイッチにつないでいくというやり方。
確かに複線図を描かなくても結線できるようになるかと思いますが・・・
個人的な意見では、技能試験の合格には複線図は絶対に描けた方がいいです。
プレート外しキー
器具から電線を抜くときに使う専用工具です。
マイナスドライバーで代用できるので使いませんでした。
アフターサービス
専用サイトや電話を利用して講習講師の方とやり取りができるサービスです。
わたしは、聞かないといけないような疑問点が無かったので使いませんでした。
後から追加バラ注文サービス
ケーブルや材料類をバラで1メートル、1個単位で購入できるサービスです。
値段も10%オフになっていて、最初の1回は送料無料です。
現在は送料無料ではないようです
他社には無いサービスです。
利用しなかった付属品やサービス2つ
準備万端シリーズはどんな人でも満足できるように付属品やサービスがてんこ盛りです。
てんこ盛りすぎるので、使わないものもあります。
細々したものではプレート外しキー、端子台記号シール、基本作業早見表は使いませんでした。
メインの付属品、サービスでわたしが使わなかったものは次の2つです。
DVD
DVDだとテレビを観ながらになってしまうので練習がやりにくいですよね。
なので、結局DVDは使いませんでした。
ネットにアップされた動画をタブレットで観ながら練習しました。
YouTubeにアップされたHOZANの動画がとてもよかったですよ。
HOZANの動画の良いところ
- 画質が良い
- アングルが良い
- 手がきれい(女性が説明してくれます)
- わかりやすい
アフターサービス
わからないことがあれば気軽に質問できるのでいいなと購入前には思っていましたが、結局利用しませんでした。
理由は「質問することがない」からです。
多分、利用する多くの方は「回路的に正しいか」を質問するかと思います。
複線図が完璧に描けるようになると「回路的に正しいか」という疑問はなくなります。
わたしは複線図が完璧に描けるようになったので質問する必要がありませんでした。
逆に、複線図に自信がない人にはアフターサービスは価値があるかもしれませんね。
良かった付属品やサービス3つ
沢山ある付属品やサービスの中で、特に良かったと思えるもの3つです。
- 複線図不要の結線術
- 参考書
- 後から追加バラ注文サービス
どれも「これがあるから買って損はなかったなと」感じさせてくれるものですよ。
3-4式結線術
複線図がなくても結線ができるための方法として紹介されています。
が、実はこれ、複線図上で配線していく方法として利用すると複線図が完璧になります。
ここで説明された方法をもとに複線図上で黒線、白線、スイッチ、抵抗などをつないでいくと絶対間違いません。
なので「3-4式結線術」は完璧に複線図を描く方法として利用するのがベスト。
(もちろん、複線図不要の結線術として使っても構いません)
わたしはこの「3-4式結線術」おかげで複線図がスラスラ書けるようになりました。
わたしにとっては神ツールともいえる存在です。
初心者は複線図が描けないと技能試験をクリアするのは難しいと思います。
例えるなら、複線図無しは地図無しで目的地を目ざしているのと同じ状態だからです。
複線図無しで作業すると、どこが間違えているか何をすべきかが分からなくなる可能性があります。
なので「3-4式結線術」を技能試験を受験するすべての初心者さんに教えてあげたいくらい。
3路スイッチ、4路スイッチの配線については「3-4式結線術」ではなく、「全体を大きなスイッチと考える」ことで配線すると上手く描けるようになりました。
参考書
PDFデータなので練習の都度、必要なページだけ出力して使えるのが便利でした。
単線図と材料表のページは練習時の問題用紙として、そして複線図と完成写真のページは完成後の答え合わせとして活用しました。
後から追加バラ注文サービス
このサービスはすごくいいです。
練習用材料セット購入時に多くの人が悩む点は、
「何回分の電線を買えばいいか」
「1回分練習用で大丈夫なのか」
というものだと思います。
わたしはこの「後から追加バラ注文サービス」があるので1回セットを買いました。
技能試験の練習を何回やるべきかは人によって異なるかもしれませんが、わたしの経験上からは次のような練習量で十分でした。
- 全13問を必ず1回は練習する
- 苦手な問題、時間がかかった問題をもう1回する
- 特殊な問題をもう1回する
- 単位作業の練習を何度もする
なので1回終わった時点で必要な材料を追加で注文できる本サービスはとても良心的かつ便利。
また、合格後不要となった材料セットをメルカリで売るなら、消耗品を追加購入しておくことでリセールバリューを高めることもできますしね。
うまく利用することでトータルコストを安くできる良心的なサービスです。
結論、「準備万端シリーズ」を使ってみた感想
準備万端シリーズを使ってみた感想・結論です。
- 他社と比較してトータルコストが安い
- 複線図が描けるようになった
- 必要なサービスが揃っている
トータルコストを考えたら一番良いのでは
他社と比較した場合、準備万端シリーズは値段的には一番安かったです(2024年4月調査時点)。
材料と電線以外の参考資料などの付属物が一番充実しているのも準備万端シリーズでした。
それらを考え合わせると準備万端シリーズがトータルコストが一番良いと思います。
複線図が完璧になったのが最高
わたしは「3-4式結線術」のおかげで複線図が完璧に描けるようになりました。
「3-4式結線術」は紙1枚だけのしょぼい資料。
でも、わたしにとっては、これだけで準備万端シリーズにしてよかったと思えるくらい価値ある資料となりました。
使わない付属品やサービスもあるが無駄ではない
準備万端シリーズはあらゆるニーズに応えることができるように内容物、付属品、サービスが充実しています。
充実しすぎててんこ盛りなので人によっては使わないものもあります。
でも無駄なものがあるというのは、必要なものが全てそろっていることの裏返しでもあります。
必要なものが揃っているということを考えると、無駄なものも無駄ではないです。
ということで結論は、
準備万端シリーズは買って損なしの商品、名前どおりの準備万端な充実した練習用材料セット
です。
レンタル版がおすすめ
記事更新のために最新情報を公式HPで調べたら、わたしが受験した当時にはなかった新たなサービスが登場していました。
準備万端【レンタル版】というサービスです。
しっかり練習して、試験が終わってから部品を返却することで大幅割引となるんです。
使った電線や余った電線も部品といっしょに箱にザザーッと入れて返却できます(ごみ箱に出すより簡単)。
すごくお得なサービスで、お得すぎてちょっと悔しいくらいです。
「通常版(1回練習用)15,800円 → レンタル版8,800円」と7,000円も安いんですよ!
練習用の材料セットは試験の時のみ必要で、使用後はただのゴミ。
購入するとメルカリで売るか廃棄するしかないので、レンタルは素晴らしいサービスだと思います。
(ちなみにメルカリで売っても相場的に利益は2、3千円ほどにしかならないので断然レンタルがお得です)
>準備万端シリーズ「レンタル材料練習セット」公式HPはこちら
レンタル版は数量限定とのことなので早めの購入をおすすめします
まとめ、「準備万端シリーズ」はこんな人におすす
第二種電気工事士技能試験練習用材料セット、準備万端シリーズについてまとめます。
準備万端シリーズは付属品やサービスが全部入りのまさに準備万端な商品です。
特に次のような人にはオススメできる材料セット。
- どれを買っていいかわからない
- なにが必要になるかわからない
- 合格後はメルカリで売るつもり
- 後から追加で材料類を購入したい
- 複線図に自信がない
他社と比較しても一番安かったり、これ一つですべてそろっていることを考えると・・・
コスパ最高な材料セットですよ~♪
【技能試験】の受験体験記
第二種電気工事士【技能】受験記、試験当日の流れや雰囲気を紹介
第二種電気工事士の【技能試験】の受験体験記です。試験当日の会場の雰囲気や試験の難易度、注意点、全体的な流れなどを紹介します。試験当日の雰囲気や流れを知ることができるので試験対策の参考になります。
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