
ども、資格取得が趣味のオクラです
第2種電気工事士の学科試験に合格すれば、次は技能試験が待っています。
でも電気工事の経験がない初心者にとって、実技が試される技能試験は不安だらけですよね。
私もド素人状態から独学で受験したので、
「使ったこともない道具でやったこともない作業、できるかなあ」
と心配でしたが・・・
無事、一発合格することができました~♪
本記事では、電工初心者が独学で一発合格できた経験から、
初心者が技能試験に一発合格するための勉強法
について紹介いたします。
初心者だけど一発で合格したいあなたは参考にどうぞ。
技能試験は独学でも合格できる?

まずは一番気になる、独学でも合格できるかという不安を解消いたします。
「電気工事なんてやったことがない」
「道具さえ持っていない、今から揃えても大丈夫かな」
電工初心者さんは「こんな状態からの独学でも合格できるのかなぁ・・・」と不安に感じているかもしれませんが、

技能試験は独学で合格できます!
自信を持って断言できます。
なぜなら、私でも合格できたから。
私は、
- 文系
- 電気工事と全く無関係な職業(事務系)
- 電気工事に関する知識・経験はゼロのど素人初心者
それでも筆記試験、実技試験とも一発合格することができましたよ。
なのでもしあなたがゼロの初心者でも大丈夫。
さらに少しでも電気工事を経験したことがあるとか学校で勉強しているとかなら、さらに問題なしです。
第二種電気工事士技能試験(実技)の概要
「技能試験の概要」について簡単に説明します。
分かりやすいようにQ&A形式にしました。
知ってるよ~という方は読み飛ばしてくださいね。
技能試験とは?
第二種電気工事士の技能試験はどんな試験ですか?
出題された配線図を施工条件に従って40分で完成させる試験です。欠陥ゼロで時間内に完成させれば合格です。部品やケーブルなどの材料類は試験会場で配布され、工具は自前のものを持ち込んで使用します。
技能試験の受験資格
第二種電気工事士の技能試験は誰でも受験できますか?
技能試験を受験できるのは、学科試験の合格者もしくは学科試験免除者のみとなります。
ご存じのとおり、第二種電気工事士は一次の「学科試験(筆記)」と二次の「技能試験(実技)」に分かれています。学科試験で合格すると技能試験が受験可能となります。
また、学科試験免除者も技能試験を受験可能となります。
学科試験免除者とは、
- 前回の第二種電気工事士学科試験に合格した人
- 高等学校、高等専門学校及び大学等において経済産業省令で定める電気工学の課程を修めて卒業した人
- 第一種、第二種又は第三種電気主任技術者免状の取得者
などに該当する方です。
※免除者の詳細は電気技術者試験センターの受験案内書をご確認ください。
技能試験の出題問題
第二種電気工事士の技能試験で出題されるのはどんな問題ですか?
事前に公表されている13問の候補問題の中から1問が出題されます。出題内容は「指示された配線図と施工条件に従って、与えられた材料で40分以内に配線工事を完成させる」というものになります。
出題される1問は全国同じではなく試験地(会場)により異なり、どの問題が出題されるかは分かりません。
ちなみに13問の候補問題は平成29年度以降変わっていませんでしたが、令和6年度より一部変更となりました。
技能試験の合格基準
第二種電気工事士の技能試験の合格基準は?
制限時間内(40分)に欠陥が無く完成させられれば合格となります。
主な欠陥には次のようなものがあります。
- 未完成
- 配線、器具が出題された配線図と異なる
- リングスリーブの刻印が誤っている
完成していても欠陥が1つでもあれば不合格です。
どのようなものが欠陥となるか知っておかないとミスをしてしまうかもしれませんので、欠陥事例は把握しておく必要があります。
技能試験の合格率は例年、70%前後となっています。
ちなみに私の場合、試験本番では時間内に完成させて欠陥ゼロの自信がありましたが、約1か月後の合格発表まで「大丈夫かな」と不安でした・・・。
技能試験の独学、スケジュールと学習時間

技能試験対策はいつからはじめる?
技能試験対策はいつからはじめればいいのでしょうか?
「できるだけ早めに、学科試験の勉強と同時に進めればいいのか・・・」
「学科試験の合格発表があってからでも間に合うのか・・・」
技能試験対策は学科試験(筆記試験)の勉強と並行して進める必要はありません。
技能試験の準備は学科試験が終わってからはじめましょう。
技能試験までは2カ月~1カ月半ほどの時間しかありませんが十分間にあいます。
ただし合格発表を待ってからだと時間的な余裕がなくなるので、自己採点の結果が良ければすぐに準備をはじめるのがベストです。
私は1カ月前からはじめましたが、一発合格できました。
・・・遅めのスタートだったので、詰め気味のスケジュールできつかったですが。
なので自己採点の結果を見てのスタートがおすすめです。
学習時間はどれくらい必要?
次に疑問に思うのは「どれくらい練習時間が必要か」ではないでしょうか。
文系ど素人の私の実体験を目安にすると合計で約30時間が必要です。
次のようなことを独学・練習する合計時間です。
- 複線図の習得
- 候補問題の練習
- 単位作業の繰り返し練習
- 苦手な問題の再練習
まずは複線図の習得からはじめて、事前練習として基本作業の練習や動画での予習をやりました。
候補問題は最低1回は練習し、自信のない問題はもう1回やりました。
時間的な内訳は次の通りです。
- 複線図:5時間
- 事前練習:4時間
- 候補問題の練習:15時間
- 苦手な問題の再練習:4時間
以上に加えて、単位作業は確実にできるようになるまで何度も練習。
この練習は合計で3~4時間程度やったと思います。
技能試験対策の進め方と6つのポイント

技能試験の独学の進め方です。
試験対策を進めるうえでのポイントも紹介しますので参考にしてください。
参考者は買わない
参考書はあわてて買う必要はありません。
私は購入しましたが、使わなかったので無駄な出費となりました。
参考書はほとんどの人には不要だと思います。
不要な理由は次のとおり。
- 必要な情報はYouTubeの方が充実しているし分かりやすい
- 練習用の材料セットに付属資料がある
なのでまずは買わずに進めてみましょう。
「やっぱり参考書がないとダメだ~」と感じた人だけ購入するのが良いかと思います。
第二種電気工事士は取得するのに色々とお金がかかるので、不要な出費はなるべく抑えたいですもんね。
↓ちなみにおすすめ参考書はこちらです(定番の人気商品です)

技能試験対策の流れ
技能試験対策の独学は、ざっくり次のような流れになります。
工具のない人は工具をそろえることからはじめます。
工具をそろえる
練習用の材料を入手する
複線図の描き方をマスターする
候補問題を練習する
技能試験対策6つのポイント
技能試験対策をするうえで、一発合格するために重要な6つのポイントです。
それぞれのポイントについては、次章からの独学の流れの解説の中で詳しく説明していきます。
工具をそろえる

それでは独学の流れを順番に具体的に解説していきます。
工具を持っていなければ、まずは工具をそろえましょう。
工具は持ち込みになりますので、自前で準備しないといけません。
技能試験では試験主催者(電気技術者試験センター)が定めた指定工具というものがあります。
最低限これさえあれば13問の候補問題に対応でき、出題された電気工事を完成させることができる7つの工具です。
工具のそろえ方としては、ひとつずつそろえる、メルカリで中古を購入する、知り合いからおさがりをもらうなどがありますが、セット品を新品で買うのが一番のおすすめです。
ひとつづつそろえるのは、
- 手間と時間がかかる
- 結果的に割高となる可能性がある
- 第二種電気工事士に対応していないものを購入してしまう恐れがある
などのリスクがあります。
また中古品やおさがりには
- 動作不良となる
- いきなり壊れる
などのリスクがあります。
なのでセット品を新品で購入するのが安心です。
セット品にするなら、ホーザン(HOZAN)というメーカが定番で間違いがありません。
ホーザンの工具セットもいくつか種類がありますが、迷わずDK-28にしましょう。

DK-28にする理由は、
- 第2種電気工事士に対応した工具セット
- VVFストリッパーが付属
だからです。
特に、「VVFストリッパーが付属している」ことが非常に重要になります。
VVFストリッパーを使う理由

ポイント1
VVFストリッパーを使う
実はVVFストリッパーは指定工具に含まれていません。
指定工具に含まれてないなら要らないのでは?と思われるかもしれませんが・・・。
もちろんVVFストリッパーが無くても候補問題を完成させることはできます。
ただし、VVFストリッパーが無いとあなたが合格できる可能性はとても低くなります。
技能試験は制限時間40分で完成させないといけない、時間的に余裕のない試験です。
VVFストリッパーは簡単にケーブルの外装(ビニール被膜)を剥くための工具ですが「切る、測る、曲げる」の処理もできます。
VVFストリッパーひとつで、次の作業ができます。
- ケーブルの長さを測る
- ケーブルを切断する
- 輪づくりをする
VVFという名前なのでVVFケーブルだけの処理かと思われがちですが、実はVVRケーブルも処理できます。
VVRは電工ナイフで外装を剥くと書かれている参考書もありますが、VVFストリッパーで処理する方が簡単で確実(やり方はYouTubeで検索すると分かりやすい説明がありますよ)。
「輪づくり」というもの凄く出題頻度の高い基本作業もVVFストリッパーだけでできます。
VVFストリッパーひとつで色んな作業が出来るので、道具を持ち換えずに効率よく素早く作業を進めることが可能になります。
技能試験は時間との戦いなので「効率よく素早く作業を進めること」がとても重要で合否を分けることになります。
以上のような理由から、特に初心者さんは必ずVVFストリッパーを使ってください。

↓VVFストリッパー単品はこちら。

圧着ペンチはグリップが黄色のものを

VVFストリッパーの次によく使うのが圧着ペンチです。
圧着ペンチはグリップが黄色のものを購入しましょう。
グリップが黄色のものはリングスリーブ用で、第二種電気工事士で必要なのはリングスリーブ用圧着ペンチだからです。
リングスリーブへの刻印には「○」「小」「中」「大」がありますが、第二種電気工事士では「大」は使いません。
第一種電気工事士にも対応した圧着ペンチでは「大」の刻印もできるようになっています。
おすすめは「中」までしか刻印できない第二種電気工事士用のものになります。
小型なので初心者さんや女性にも扱いやすいのがメリットです。
工具セットのDK-28には扱いやすい第二種電気工事士用の圧着ペンチ(P-738)が入っています

その他の注意点
工具に関するその他の注意点としては次のようなものがあります。
- カッターナイフは自粛(カッターでケガをする人が多いので、推奨されていない)
- ほとんど使わない道具もある(ウォーターポンププライヤーはNo.11と12で少し使うだけ)
- 電動工具は使っちゃダメ
ほとんど使わないウォーターポンププライヤーは、使い慣れないまま試験を受けることになりがちです。
運悪く出題されてもあせらないように、扱い慣れておくようにしましょう。
練習用の材料を入手する

材料セットを購入するのがおすすめ
ポイント2
材料はセット品でそろえる
技能試験対策として13問の候補問題を練習する必要があります。
練習は実際にスイッチやコンセント、電線を使って組み立てる作業となります。
なのでケーブル・電線類や器具類が必要です。
必要な部材ですが、ケーブルは13種類、器具や消耗品は32種類もあるのでホームセンターや電材店ですべてを買いそろえるのはかなり大変。
中にはホームセンターでは売られていない材料もあります。
なので練習用の材料セットを購入するのがおすすめです。
時間的にもコスパ的にも材料セットがお得になります。
材料セットは何回分がいいのか
材料セットは何回練習できるものを買えばいいのでしょうか。
「いっぱい練習するために2回分、3回分がいいのか」
「時間もお金もないので1回分でも大丈夫かな」
と悩んでしまいますよね。
答えは、1回分で大丈夫です。
1回分でもOKな理由
1回分でも大丈夫な理由は次のとおりです。
- 電線類は後から追加で購入できる(ばら売りもある)
- スケジュール的に2回以上できないかもしれない
- 複線図と単位作業ができればどの問題にも対応できる
材料類は足りなくなれば追加購入できます。
また、単位作業の練習なら使用済みのケーブルを再利用してもできます。
私の場合、「全問題を1回、単位作業の練習を繰り返し、追加購入して苦手な問題のみもう1回」で合格できました。
なので、しっかりやりたい場合でも2回分で十分だと思います。
さらに練習が必要だと思ったら、追加購入で対応するのが良い方法です。
材料セットの比較記事はこちら、追加購入できるかどうかもわかります
材料セットを一番安く買う方法

練習用材料セットは高いです。
1回練習用の価格は約15,000~20,000円とかなり高額。
工具セットで1万円以上使っているのに、材料セットがさらに高いので気持ちが萎えてしまいますよね。
でも実は、できるだけお金をかけずに練習する方法があります。
答えは材料セットのレンタル版を利用すること。
レンタル版とは使用後の器具や廃棄するケーブルを返却することで安くなる商品です。
ジェイメディアネットという企業がSDGsのために、「廃棄ではなくリサイクルを」という方針で格安で提供してくれています。
送料無料、さらに着払いの返送用送付状が付いているので返送料も無料。
通常版と内容物は同じなのに下の表のように圧倒的に低価格なので、たぶん利益度外視では・・・。
準備万端シリーズ | ホーザン | モズシリーズ | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
販売会社 | ジェイメディアネット | ホーザン | ジャパンエレグロス | ||||
価格 | 回数 | 通常版 | レンタル版 | 通常版 | レンタル版 | なし | レンタル版 |
1回分 | 16,800円 | 8,800円 | 20,574円 | なし | 16,500円 | なし | |
2回分 | 22,900円 | 13,500円 | 27,391円 | なし | 20,000円 | なし | |
3回分 | 28,900円 | 18,200円 | 37,067円 | なし | 26,000円 | なし |
通常版の価格は2023年10月24日Amazon調べ
レンタル版はAmazonでの取り扱い無しなので公式ホームページにて調査
本来なら練習後に残った器具類は捨てるかメルカリで売るとかですが、レンタル版なら試験終了後に返却することで大幅に値引きがされます。
私が受験した際には無かった良サービス。
今のところジェイメディアネット社の「準備万端シリーズ」からしか販売されていませんが、もしかしたら今後はレンタルが主流になるかもしれません。
興味がある方は、下記ボタンをクリックして公式ページをチェックしてみてください。
複線図の描き方をマスターする

複線図は描いた方がいい?
複線図は描ける方がいいのか描けなくても大丈夫なのか・・・
結論から言うと描かなくても合格できますが、初心者は複線図を描いた方がいいです。
理由は次のとおり。
- 失敗がない(間違いが分かりやすい)
- 安心できる(完成状態が見える)
- 描かないで作業する方がレベルが高い(描いてやるより難しい)
複線図を苦手とする方も多いようですが結線のルールは単純です。
ルールさえ覚えてしまえばあっさりと習得できます。
結線のルールの語呂合わせ
ポイント3
結線のルールは語呂合わせで
結線のルールを覚えるのは語呂合わせが最強です。
先に紹介した「準備万端シリーズ」に「3-4(スリー・フォー)結線術」という資料が付いていて、そこに語呂合わせが掲載されています。
私は技能試験対策前は複線図が苦手で、簡単なものしか描けませんでしたが「3-4結線術」の語呂合わせでマスターできました。
実はこの「3-4結線術」は複線図なしで結線するための方法なんですが、逆にこれを使って複線図を描くと完璧になります。
注意点としては、何を白(接地)、何を黒(非接地)に繋ぐのか混乱するということだと思います。
せっかく語呂合わせで覚えてもこの混乱は完全に解消されず、「シロコンブ」だったか「クロコンブ」だったのかわからなくなる人が時々いるようです。
混乱を防ぐために、記憶術で使われる「イメージやストーリーと結びつける方法」で覚えるといいかと思います。
「昆布は黒っぽいけど、この昆布はとても珍しくて白い昆布なんだ」→シロコンブ
「コンスイ(昏睡)状態で目の前が真っ暗(クロ)になってしまった」→クロコンスイ
「スイッチを押すとブーと鳴った」→スイッチブ
という感じで頭の中でイメージして覚えてしまうと忘れたりシロとクロを混乱したりがなくなります。
どうしても複線図を描きたくないとか複線図なしで時間短縮したいという人は「3-4結線術」をマスターするのもありかと思います。
「3-4結線術」はレンタル版にもしっかり付属しています。
候補問題の練習

候補問題の練習について解説します。
YouTubeで事前準備をする
ポイント4
YouTubeを活用する
いきなり候補問題に取りかかっても何もできないと思いますので、前準備として次の2つを行います。
- 動画での基本知識の予習
- 基本作業の練習
道具の使い方やケーブル処理、結線や輪づくりなどの予習と実践練習です。
前準備での予習や練習問題の手順を知るのにYouTubeや動画がとても有効です。
文字や写真だけの参考書で学ぶよりも動画の方が分かりやすいので、効率的に理解することができます。
おすすめは工具で有名なHOZANが提供している「電工試験の虎」です。
公式HP上の特設サイトやYouTubeチャンネルから視聴できます。
初心者向けや単位作業のものを観ながら練習することで工具の使い方や基本知識をマスターできます。
私の場合ですが、合計約4時間ほどで基本的な作業を理解することができました。
やるたびに上達していく
続いて候補問題を実際にやってみるのですが、最初はむっちゃ時間がかかります。
複線図が正しく描けているかとか作業のやり方とかを動画で確認しながらやるので作業が遅々として進みません。
(複線図や候補問題でもYouTubeを活用してください)
私の場合、最初にやったNo.1問題は130分もかかりました。
本当に合格レベルになるのか不安になりますよね。
でもご安心ください。
半分ほどやれば格段に上達しますので。
ちなみに実際に私がNo.1から順に練習した際の作業時間は下記の通り。
劇的に上達していくのが分かっていただけるかと思います。
候補問題 | 作業時間 |
---|---|
No.1 | 130分 |
No.2 | 80分 |
No.3 | 65分 |
No.4 | 60分 |
No.5 | 60分 |
No.6 | 57分 |
No.7 | 50分 |
No.8 | 45分 |
No.9 | 42分 |
No.10 | 33分 |
No.11 | 39分 |
No.12 | 39分 |
No.13 | 36分 |
単位作業は何度も練習する
13問をそれぞれ1回ずつやり終えた時点で「合格できそうだな」という自信がつくはずです。
ただし、合格レベルに到達するためには以下の条件があります。
- 複線図が描ける
- 単位作業を素早く確実にできるように何度も練習する
複線図や作業手順を丸暗記で対応しようとする人もいるかもしれませんが、とてもリスクが大きく逆に遠回りな方法です。
出題される施工条件は本番で変更される可能性もあるので、丸暗記はおすすめできません。
丸暗記するよりは「複線図+単位作業の習得」が近道です。
なぜならどの問題も結局のところ単位作業の組み合わせでしかないからです。
そして複線図があれば、どの単位作業を使い、どう結線すれば良いかがわかります。
「複線図+単位作業の習得」ができていれば、仮に全く知らない問題が出題されたとしても合格できるでしょう。
単位作業は同じ作業を繰り返し練習することでマスターできます。
どうすれば効率よく確実で早く作業できるか意識しながら練習することで作業時間の短縮につながり、合格へ近づきます。
ポイント5
練習中のミスや注意点はメモしておく
また、練習中のミスや注意点はメモしておきましょう。
どの候補問題で何分かかったのか、気づいたことや注意点なども記録しておくといいです。
メモは普通のキャンパスノートでもただのメモ用紙でも構いません。
きっちり書く必要はなく、簡単な箇条書きでOKです。
失敗だけでなく自分なりのコツなどもメモしておきましょう。
後で見返すことができる記録を残しておくことで、自身の成長がわかります。
また次回の練習前に見返すことで、失敗の少ない最速での上達につながります。
狭い作業スペースで練習する
ポイント6
狭い作業スペースで練習する
練習は狭い作業スペースでするようにしましょう。
試験会場での作業スペースが狭いため、練習中から慣れておいた方がいいからです。

私はダイニングテーブルで練習しましたが、A3の厚紙の上で作業しました。
試験本番では3人掛けの長机の両端に2人という座席配置でした。
やはりA3ほどの作業スペースしかなく、その周囲の狭い範囲に材料、工具、問題用紙を置きます。
おおよそですが350×500mmほどの広さに全て納めないといけないようなイメージです。
(試験会場の机によって広さは変わってくるかと思います。)
狭いスペースでの作業に慣れておいた方が試験本番では焦らず作業できるはずです。
その他の注意点
その他の注意点です。
- リングスリーブ刻印のルールは絶対覚える
- メーカによる形状の違いにも注意
リングスリーブの刻印ミスは失格となります。
そしてリングスリーブは全ての問題において出題されます。
刻印のルールは必ず完璧にマスターしておきましょう。
HOZANの「電工試験の虎」で分かりやすい覚え方が紹介されていますので参考にしてださい。
器具や電線類はメーカーによって形状が異なることがあります。
作業に支障がない微妙な違いですが、知らないと慌てて焦ってミスにつながります。
「材料セットで使った器具類と試験会場で支給される器具類は異なることがある」ということを知っておきましょう。
ちなみに私が購入した「準備万端シリーズ」には「メーカー別器具の違いについて」の資料が付属していました。

まとめ

初心者が一発合格するための独学勉強法をまとめます。
どの候補問題も単位作業の集まりでしかありません。
結線のルールをしっかり把握して複線図をマスターし、単位作業を繰り返し練習すれば必ず合格できます。
本記事を参考に合格目指してがんばってください♪
長々と読んでいただきありがとうございました。