宅建士(宅地建物取引士)を受験しました。
前回不合格になり、2回目の挑戦です。
かなり勉強したつもりですが、とにかく宅建士の範囲は広くて細かい。
試験後、なんとかいけそうな手ごたえは感じましたが、確たる自信は持てませんでした。
ということで宅建士再チャレンジの受験記です。
宅建士を受験するあなたは参考にどうぞ。
受験会場の様子
宅建士の試験日は例年10月の第3日曜日です。
受験地は大阪を選択。
試験会場は天満にある「天満研修センター」という施設でした。

自宅からドアツードアで約50分。
乗り換えもなく行けるのでいい試験会場です。
宅建士の受験者数は例年約20万人ほど。
この会場では約1,300人が受験するようです。

試験の感想
こちらが受験票。

試験当日のスケジュール
試験概要の説明が12時半からとなります。
主な注意事項は以下の通り。
- スマホ、スマートウォッチ等は電源を切り専用封筒に入れる
- 途中退出はできない
(めいっぱい時間がかかるので途中退出する余裕なしですが)
試験は13時から15時までの120分です。
試験内容と難易度
試験の感想ですが、ひとことで言います。
「難しい!」
去年と同程度、少し易しいという意見もあったようですが、去年より難しかったと思います。
既存の過去問にはなかった、はじめてみる問題がいくつかありました。
新パターンの問題です。
問5と問9がそれ。
問5:期間を問われる問題
期間の計算に関する次の記述のうち、民法の規定によれば、正しいものはどれか。なお、明記された日付は、日曜日、国民の祝日に関する法律に規定する休日その他の休日には当たらないものとする。
- 令和XX年10月17日午前10時に、引渡日を契約締結日から1年後とする不動産の売買契約を締結した場合、翌年10月16日が引渡日である。
- 令和XX年8月31日午前10時に、弁済期限を契約締結日から1か月後とする金銭消費貸借契約を締結した場合、同年9月30日の終了をもって弁済期限となる。
- 期間の末日が日曜日、国民の祝日に関する法律に規定する休日その他の休日に当たるときは、その日に取引をしない慣習がある場合に限り、期間はその前日に満了する。
- 令和XX年5月30日午前10時に、代金の支払期限を契約締結日から1か月後とする動産の売買契約を締結した場合、同年7月1日の終了をもって支払期限となる。
問9:辞任に関する問題(個数問題)
辞任に関する次の記述のうち、民法の規定によれば、正しいものはいくつあるか。
ア)委任によって代理権を授与された者は、報酬を受ける約束をしている場合であっても、いつでも委任契約を解除して代理権を消滅させて、代理人を辞することができる。
イ)親権者は、やむを得ない事由があるときは、法務局に届出を行うことによって、親権を辞することができる。
ウ)後見人は、正当な事由があるときは、後見監督人の許可を得て、その任務を辞することができる。
エ)遺言執行者は、正当な事由があるときは、相続人の許可を得て、その任務を辞することができる。
一つ
二つ
三つ
四つ
こんな難しくて新しいパターンの問題、うまいこと作るなあというのが感想。
ちなみに正解は問5は2、問9は一つ(アが正)です。
辞任に関する過去問はあったようですが、個数問題として出題されると難易度は格段にアップしますよね。
宅建の問題作る人すごいです!
そしてむっちゃ意地悪です!
ということで120分の制限時間ほぼいっぱいまでかかって全問解きました。
マークシートの記入ミスがないか確認したら、試験時間ギリギリになりました。
問題の見直しをする時間的余裕は無く試験終了。
宅地建物取引士資格試験は難しすぎる!

試験が終わって退出を待つ間、隣の席の方が話しかけてきました(30代くらいの少しやんちゃ風の兄ちゃん)。
兄ちゃん:「どうですか?わかりましたか?」
わたし:「難しいですね~、どうでしたか?」
兄ちゃん:「全然わかりませんでした!」(なぜか元気いっぱい)
多分、不動産関係のお仕事の方だと思います。
仕事で必要なので受験したんでしょうが・・・本当にわからなかったんでしょう。
私は趣味で受けているおっさんです。
そんな少し引いた私からの視点で眺めると、宅建士の試験はわざわざ難しくしているのではと勘ぐってしまうほど「無駄に難しい」です。
「無駄に難しい」と感じる理由は下記のとおり。
- 問題文が「国語的」に難しい
- 「本当に実務でこの状況あるの」な問題が多い
- ここまで根ほり葉ほりの知識が必要なのか疑問
- 悪意を感じるレベルのひっかけ
昨年の1回目の受験勉強では、
「不動産業界は生き馬の目を抜くような業界なんだろうな」
「扱う金額も大きいし、一生に一度の買い物という人もいるし」
・・・不動産という特殊な商品を扱う資格だからここまで難しいんだろう、と好意的に考えていました。
今回は2回目の受験ということもあり、すこし冷めた目で、他の資格試験の勉強もやってきた視点から見ると「わざわざ難しくしている」ように感じて仕方がありません。
とういことで、出題者側は新しい問題を考えたりと、あの手この手で難易度を高めています。
なので宅建士は「毎回難しくなっていく」という気持ちで挑んだ方がよいかと思います。
(ワタシは、1回目の時も2回目の時も「前回より格段に難しい」と感じました・・・)
自己採点の結果

ユーキャンの解答速報が最速だったので、帰りの電車で採点しました。
自動採点ツールを利用したら31点だったので愕然!
と思ったら速報なので答えが未確定の問いが11個あって、それは採点されていません。
答えが未確定のは採点されない仕組みなのね、びっくりさせないでほしい。
んで、最終的に全問答えが確定した後採点したら38点でした。
ここ最近の合格ラインは最高で38点。
なので合格かな~と思っているんですが、まさかの39点が合格点ということもあり得ます。
大手スクールや通信講座会社などの合格ライン予想では「36±1点」としているとこが多いので大丈夫・・・であって欲しいです。
ワタシ的には昨年なみに難しく感じたので、合格ラインは昨年と同じ「34点」くらいではと予想しました。
・・・合格点は36点でした。ということで無事合格しました!
合格するために最低限必要な勉強時間は?
不合格となった前回は7~10月の3カ月、約100時間の勉強でした
今回は4~10月の6カ月、約200時間の勉強をしました。
200時間したけど点数的には32点→38点と6点しかアップしていません。
わたしがアホなのか宅建が難しいのか・・・
ネットで宅建合格に必要な勉強時間をググってみると300時間以上はとしているのが多いですね。
実体験からも、やはり300時間は絶対必要(最低ライン)だと感じました。
社会人の場合、300時間もの勉強時間をいかに捻出するかが最大のネックとなります。
まずはスケジュールをしっかり立てて早めに勉強を開始するのが合格のための鉄則でしょう。
まとめ

宅建士、2回目の受験で合格できました。
2年にわたり(実質の勉強期間は3カ月+6カ月の9カ月ほど)勉強してきた正直な感想は宅建士は本当に難しいということ。
何度も落ちる人がいるのもうなずけます。
特に社会人は勉強時間の確保が大変なので、効率的な勉強法でないとなかなか合格できないのではないでしょうか。
それと宅建士の試験は「無駄に難しい」気がするんですが・・・
問題文が国語的に難解なのと、難しくするためだけとしか思えないいじわるなひっかけは勘弁してほしいですね。