この記事はこんな人におすすめ
- 資格や検定を勉強中の人
- 問題集をやるかどうか悩んでいる人
アラフィフになって資格取得に目覚めました(全て独学です)。
おとろえつつある記憶力に悩みながら、それなりに頑張って勉強を続ける日々・・・
いくつかの資格を実際に勉強してみて感じたことがあります。
それは、「参考書も大切だけど過去問(問題集)の方がもっと大切」だということ。
わたし自身の経験から過去問の重要性を考えてみました。
どうして過去問が大切なのか、過去問をやるとどんないいことがあるのか・・・
過去問(問題集)をやったほうがいいのか迷っている人は参考にどうぞ。
資格実施団体はどうして「試験」をするのか?
資格の実施団体はどうして「試験」をするのでしょうか?
資格試験や検定試験にはどんな目的があるんでしょうか。
試験実施団体の立場から考えてみるとよくわかります。
検定料を稼ぐため?
それもあるかもしれませんが、テスト自体にはどんな目的があるんでしょうか?
例えば、お金さえ払えばもらえる資格なら、その資格ってどうでしょう。
そんな資格には価値も信用もないですよね。
もし運転免許が教習や試験が無くてお金で買えるものだったら・・・
運転免許を持っていてもほんとに運転できるだけの知識や技術があるのか信用できません。
いつ事故に巻き込まれるか、むっちゃ怖くて外を歩けませんよね~。
資格試験は「ちゃんとした知識があるのか」を調べるため
そんなことを考えると、資格・検定で「試験」をやる一番の目的は、資格に価値や信用を持たせるためだということがわかります。
じゃあ、価値や信用を持たせるためにはどうするのか。テストをして受検者がその資格を与えるにふさわしい知識を持っているかどうかを調べるのが一番手っ取り早くて確実です。
つまりは資格試験の目的は次のように言えるんじゃないでしょうか。
資格に価値と信用を持たせるために「ちゃんとした知識があるのか」を調べること
資格試験の多くでは、大学受験のように成績上位者からではなく正解率によって合否が決められます。
そのことからも、知識の有無を調べることが一番の目的なのがわかりますよね。
過去問の価値とは
過去問題集は必須知識の集大成
「ちゃんとした知識」を持っているか調べるためのテストで、資格に関する知識の「ある・なし」を知るために、出題者がすることは何でしょう?
当たり前ですが、出題者が行うのは、絶対に知っておかなければならない知識を含んだ問題を作成するということ。
なので試験問題には、「知っておくべき事柄」「知っておいて欲しい知識」が詰まっているということになります。
以上のことから受験生にとっての過去問の価値がわかります。
受験生にとっての過去問の価値、それは「過去問は資格試験を攻略するために必要な知識の集大成」だということになります。
過去問をやるべき5つのメリット
資格試験を攻略するために必要な知識がたっぷりと詰まった過去問題。
過去問をやることは、ホントいいことしかありません。
いくつも資格の勉強をして実感した過去問題をやることのメリットを5つご紹介します。
1、試験内容を知る
過去問をやると試験内容を知ることができます。
試験内容というのは、試験自体の概要や出題形式のこと、つまりは試験の雰囲気です。
問題数は何問あるのか。大問と小問に分かれているのか。4択なのか5択なのかそれとも記述式なのか。
穴埋めなのか、正誤なのか。全部同じ出題形式なのか・・・などなど。
過去問をやることで試験の雰囲気をつかめます。
試験の概要(=雰囲気)を知らずにいきなり受検するのは無謀です。
過去問をやらずに試験を受けるのは、どんなお店か知らずに飛び込みでレストランに入るようなもの。
はじめてのお店だと、メニューや雰囲気が分からないので不安ですよね。
お腹いっぱいになるにはどれくらいの予算が必要なのか、値段が気になります。いざ食事が出ても長居していいのかさっさと帰った方がいいのか・・・とにかく落ち着きません。
過去問をしっかりやってから受検するのは、馴染みのお店に行くのと同じです。よく行くお店なら、緊張せずにくつろげますよね。
過去問をやることで、試験本番では緊張すること無く落ち着いて問題を解くことができますよ。
2、出題傾向を知る
過去問をやると出題傾向を知ることができます。
出題傾向というのは、学習範囲の中でどの分野から問題が出されるのかということです。
また、難しさがどれくらいなのかも出題傾向のひとつです。
例えば、基本的な問題ばかり出題される資格もあります。
合格率を調整するために、専門家でも解くのが難しい難問・奇問を出題するような資格もあります。
ちなみに、どんな資格試験でも基本的な問題さえしっかり正解すれば、難問は捨てても合格できます。
出題傾向を知ると、必ず出る分野があることがわかります。
資格試験では、頻出問題がほんとに頻出であることが多いです。
頻出分野がわかれば、重点的に勉強することで効率的に合格に近づくことが可能です。
出題傾向を知らずに受検するのは、何の準備もなく戦いに挑むのと同じ。
過去問は「試験攻略に必要な知識の集まり」です。過去問に取り組めば効率的に戦うための準備をすることができます。
過去問をやることは、資格試験に合格するための一番効率的な勉強法なんです。
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3、時間配分を知る
実際に出題された試験問題を本番と同じように通してやってみることで、時間配分を知ることができます。
余るほど時間があるのか、大急ぎでやらないといけないのか・・・
時間配分を知るためにも、必ず一度は実際の試験と同じ問題をやってみましょう。
(試験問題が非公開などの理由で同じ問題が入手できない場合は、参考書や問題集の巻末にある模擬試験をやりましょう。)
4、理解できていないところを知る
過去問をやると理解できていないところがわかります。
問題集をやったら必ず答えあわせをしますよね。
答えあわせは、「あってる~」「間違ってる~」と一喜一憂するためのものではありません。
答えあわせは理解できていない部分を知るための大切な作業なんです。
間違っていた箇所は理解できていないところなので、解説を読んでしっかり理解するようにしましょう。
答えあわせでやってしまいがちな間違いがあります。
選択問題でたまたま正解していた問題を、「あってる」と思ってしまう間違いです。
これ、たまたま正解できただけなので、理解できていたわけではないですよね。
この間違いは、問題を解く時に適当に答えた場合には印をつけておくことで防げますよ。
理解できていない部分がわかれば、その部分を勉強して、合格に必要な知識を補うことができます。
わからないところを減らして必要な知識を増やしていく・・・、それが過去問をやる一番のメリットです。
大切なので同じことを言わしてもらいますね。
過去問をやることは、資格試験に合格するための一番効率的な勉強法なんです。
5、試験問題を知る
過去問をやると出題される問題を知ることができます。
試験本番では以前に出題された問題と同じような問題、類題が出題されることが多くあります。
出題者はこれだけは覚えて欲しいという意図で問題を作ります。
なので、ある程度出題内容が固定化してしまいます。
資格によっては、ほとんど同じ問題がくり返し出題されることもあるそうです。
さすがに問題文も選択肢も解答もまったく同じというものは少ないかと思いますが、数値や選択肢を変えて出題されます。
答えは違うけど内容的には同じ問題、つまりは必要な知識が同じ問題が必ず出題されます。
過去問題は、出題者からの「これを覚えろ!」と言うメッセージです。
学生時代に先生が「これ試験に出るぞ~、絶対覚えるように!」と言ってた、あれと同じ。
同じような問題が出るなら、やらなきゃ損ですよね。
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簿記3級を受けたとき、過去問ではなく予想問題集を購入しました。
一応、最後までやり終えてから(1周のみ)受験しましたが・・・
試験では時間配分がわからずギリギリまでかかり、見直しが全くできませんでした。
結果は、1点足らずに不合格となりました。
予想問題のダメな点
予想問題集は本試験より難しめに作っている
あくまで予想なので、絶対当たるとは限らない
3~4回分ほどしかないので、絶対的な練習量が不足する
予想問題をやる前に、まず過去問題集をしっかりやることが大切だと痛感しました。
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過去問をやるべき理由、まとめ
過去問題をやる5つのメリットをまとめます。
- 試験内容(試験の雰囲気)を知る
- 出題傾向(頻出分野や難易度)を知る
- 時間配分を知る
- 理解できていないところを知る
- 試験問題を知る
一般的な勉強法では参考書を重視しがちです。
でも実は、過去問題集をメインに繰り返しやることが一番効率的な学習方法と言えるのではないでしょうか。
過去問題には合格に必要な知識が詰まっています。
合格に近づくためにも、過去問題はやるべきです!
過去問をやろうかどうか迷っているあなた、ぜひチャレンジしてみましょう。
合格がぐ~んと近づきますよ~。
この記事があなたの資格取得に役立てばうれしいです♪
長々と読んでいただきありがとうございました。
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