この記事はこんな人におすすめ
- 斑鳩に興味がある人
- 法起寺とコスモス畑に行きたい人
奈良県の斑鳩にある法起寺へ行ってきました。
訪れたのは11月3日(文化の日)、法起寺のまわりでは可憐なコスモスが秋の風に揺れていました。
さわやかな空気の中をゆっくりと歩き、気持ちの良い時間を過ごしてきました。
法起寺の由来や駐車場、そして周辺のコスモス畑の様子についてご紹介します。
これから訪れる方は参考にどうぞ。
法起寺の場所とアクセス
場所情報、拝観料
斑鳩の里は生駒山麓の東に位置します。
法起寺は斑鳩町の南部にあり、JR法隆寺駅より北東2.5Kmの場所です。法隆寺からは車で約5分、徒歩20分ほどの距離になります。
住所:奈良県生駒郡斑鳩町1873
TEL:0745-75-5559
拝観料:300円
駐車場:約30台(無料)
ホームページ:http://www.horyuji.or.jp/hokiji/
アクセス
マイカーで訪問したんですが、大阪市南部のわが家からは高速を使わずに下道で約1時ほどでした。
仮に高速利用なら西名阪自動車道、法隆寺ICで降ります。大阪市内からは40分ほどの道のりになります。
電車&バスでのアクセスは、「JR王寺駅から奈良交通バスで約15分、法起寺口駅下車すぐ」となります。
法起寺の由来と境内
法起寺の由来

斑鳩は聖徳太子ゆかりの地。法起寺も聖徳太子と関係が深いお寺です。
法起寺は「岡本尼寺」「池後寺」とも呼ばれ、もともとは聖徳太子が仏教(法華経)を講義していた「岡本宮」という宮殿があった場所だそうです。
聖徳太子の死後、太子の子供の山背大兄王が岡本宮を寺に改めたとのこと。飛鳥時代の建立ということなので、1400年近くもの歴史があるということになります。
建立当時は七堂伽藍を有する大寺院だったようですが、徐々に廃れていき、三重塔のみが残されていたそうです。
七堂伽藍
お堂などの諸設備がすべて調っていることを表します。一般的には、山門、本堂、講堂、庫裏、食堂、浴室、東司、塔、などを指します。
出典:飛不動、やさしい仏教入門
江戸時代に入ってから三重塔を修復、本堂や聖天堂を建て現在の寺院の姿となりました。
発掘によって分かった伽藍の配置では、金堂が西、棟が東に配置されていたようです。これは法隆寺とは逆の伽藍配置となり、同様の伽藍配置のことを「法起寺式伽藍配置」と呼んでいます。
現在の境内はとてもこじんまりとした印象です。宗派は聖徳宗になります。

法起寺の三重塔は最大最古
三重塔のみが建立当時の姿のまま残されています。日本最古の三重塔で、慶雲3(706)年頃に造られたと言われています。
大きさは6.42メートル四方で高さは24メートル、三重塔としては国内最大規模です。
非常になだらかな立ち姿で、数学的な安定感を感じます。一言でいうと「美しい」。
法起寺の三重塔は国宝に指定されています。
撮影禁止の看板があったが・・・
三重塔の前に撮影禁止という看板があったので、せっかくの美しい姿ですが写真に撮りませんでした。他の訪問者の方も撮影していなかったので「撮ったら駄目なのかな~」と思ったからです。
帰宅してから調べたら、建物の外観は撮影しても(多分)大丈夫なようです。ただし、商用利用などには制限があるようですが・・・
観光客が記念撮影したり、ブログにアップする分には(多分)問題ないかと思います。心配であればお寺の方に確認してみてください。(次回訪問した折には確認してみます。)
ということで、境内の外から撮影した三重塔です。

法起寺は日本で最初の世界遺産
参拝券の裏側にはこのようなことが書かれています。
・・・1993年12月にはユネスコの世界文化遺産のリストに日本で初めて登録された
調べてみたら「法隆寺地域の仏教建造物」として平成5(1993)年に世界文化遺産に登録されていました。
- 法隆寺に代表される建造物群が世界最古の木造建築物として傑作ぞろいであること
- 仏教伝来直後の仏教建築物であり、中国文化の影響を受けながらも日本独自の様式として確立していること
などが評価されて日本で初めての世界遺産となりました。日本が世界に誇る文化遺産の代表選手ということですよね。
ちなみに、奈良県下には3つの世界遺産があります。
残りの2つは下記になります。
- 古都奈良の文化財(平成10年登録)~東大寺周辺の寺社や平城京跡など
- 紀伊山地の霊場と参詣道(平成16年登録)~吉野・大峰を含む修験道の霊場など
法起寺のご本尊は十一面観音菩薩
法起寺のご本尊は十一面観音菩薩です。
ご本尊の立像は平安時代の作といわれています。高さは約3.5メートル、材質は杉です。重要文化財に指定され、現状は収蔵庫にて保管・展示されています。
収蔵庫のガラス越しに拝観することが可能なんですが、薄暗い中に浮かび上がるように立つ姿が神秘的でしたよ。
表面にはところどころ金箔が残っていて時の流れと重厚さが感じられます。
仏像に関しては素人ですが、柔和で引き込まれるような表情に心動かされました。
ただし、人によって感じ方は変わってくるものなので、ぜひ実物を見てあなたなりの感動を味わってください。
法起寺の駐車場
駐車場に関するご注意
本記事の駐車場に関する記述は2019年訪問時のものです。
現在は駐車場は用意されていないのか、斑鳩町のホームページに注意喚起がありました。
車での訪問の際はご確認ください。
「中宮寺跡史跡公園臨時駐車場(9時00分~17時00分)または三井観光自動車駐車場(8時30分~17時00分)をご利用ください。」とのこと。
ちなみに法起寺まではどちらも徒歩10分ほどです。
<2022年10月14日 追記>
ガイドブックには駐車場30台とあるのですが、付近に駐車場の看板はありません。
ホームページにも駐車場のことは書かれていません。どこに停めてよいのかわからず、しばらく周辺を行ったり来たりしてしまいました。
周辺にはタイムズのようなコインパーキングは全くありませんでした。
どうやら幹線道路沿いの空き地が駐車場になっているようで、訪れた方々はここに車を停めていました。

お寺と関係ない空き地のような雰囲気だったので、不安になってお寺の方にお聞きしました。
「特に駐車場と明記していないけど、停めて頂いても大丈夫ですよ」とのことでした。駐車料金は不要です。
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中宮寺跡史跡公園のコスモスが見事でした~駐車場、見頃など
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法起寺周辺のコスモス
法起寺のまわりには田園風景が広がっています。
農作物を栽培している田畑の他に、農地として使っていない田んぼ(休耕田)にはコスモスが植えられています。

青く澄んだ秋空の下で一面に咲き誇るコスモスがとてもきれいでした。
斑鳩町では平成4年より休耕田にコスモスを植える取り組みをしているようです。
だからたくさんのコスモスが咲いているんですねぇ。

コスモス畑の周囲には農地として使用している田畑もあります。
訪問時にも農作業をされていました。マナーを守って鑑賞しましょう。

コスモスは10月上旬から11月上旬までと長い期間楽しめるようです。
秋のコスモスもきれいですが、5月頃にはレンゲの花もきれいとのこと。季節が来たら再訪してみるつもりです。
まとめ
奈良県の観光地は東大寺や興福寺、春日大社などがある奈良公園周辺がメインで、法隆寺周辺の斑鳩の里はちょっと地味めな印象です。
法起寺は法隆寺からもさらに遠く、もっともっと地味。
おみやげ物屋さんや商店などは一切なく、ハイシーズンであるはずの秋の3連休でも観光客はまばらでした。
「ほんまに世界遺産の寺なのかな」と疑うほどの静かさ。
飛鳥時代より建ち続ける三重塔は、優雅さと美しさを持つ佇まいです。
のどかな農村風景の中にそびえる三重塔を見ていると、ずーっと昔からここにあるんだなあという不思議さが・・・
周辺が全く観光地化されてないので、なおさら歴史の流れを感じさせます。
ゆっくりと拝観し、周囲のコスモス畑の中をひと歩きするのにかかった時間は40分ほどでした。
コスモスの揺れるのどかな風景の中を歩いていると、日常の疲れが流されていくようで、とても癒やされました。
斑鳩の里周辺に行った際にはぜひ立ち寄ってみてはどうでしょうか。
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