この記事はこんな人におすすめ
- 奈良まほろばソムリエ検定に興味がある人
- 奈良が好きな人または好きになりたい人
住んでいるのは大阪市ですが、南部なので車で奈良へすぐに行けます。
そして近頃、にぎやかな場所より寺社、仏閣、遺跡などの地味な場所に興味がわいてきたという、数年前の自分からは想像もつかないような精神状態・・・なので奈良のお寺などに行くことが増えました。
ジジイ化してきてるんでしょうか。でも、奈良のお寺巡り結構楽しいです。
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斑鳩の里、法起寺に行ってきました(コスモス畑、駐車場など)
奈良県斑鳩にある法起寺は世界遺産のお寺です。境内に建つ三重塔は最大最古。周辺にはのどかな田園風景が広がりコスモスやレンゲの中の寺院としても有名です。秋に訪れた際のコスモス畑や駐車場などを写真付きで紹介しています。
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ということで、仲良くなりつつある奈良のことをもっと知るために「奈良まほろばソムリエ検定」を受検しました。
受けたグレードは一番下の「奈良通2級」というやつ。
受検当日のようすをご紹介します。
奈良まほろばソムリエ検定に興味がある方、受験しようかなぁと考えている方は参考にどうぞ。
奈良まほろばソムリエ検定とは
奈良商工会議所主催のご当地検定
奈良まほろばソムリエ検定は、奈良商工会議所が主催するご当地検定です。
奈良ファンや奈良に精通している方々を認定するための検定です。
価値ある観光資源を持つ奈良をより多くの人に理解していただく一方、奈良を訪れる皆さんに、そのすばらしさを伝えることができる人材の育成を目指します。
<出典:奈良商工会議所HP、奈良まほろばソムリエ検定>
奈良まほろばソムリエ検定は奈良に関する様々な知識が問われます。
出題は地理、歴史、寺社仏閣、遺跡、花、文学、伝統工芸、観光、文化などかなり広範囲に渡ります。
グレードは下記の3種、試験は毎年1月に実施されています。
グレード | 受検条件 |
奈良通2級 | なし |
奈良通1級 | 「奈良通2級」合格者であり、一定の指定体験学習を受講した者 |
奈良まほろばソムリエ | 「奈良通1級」合格者 |
受験資格はありません。学歴、年齢、性別、国籍等の制限なく誰でも受けられます。
実際に試験会場では小学2、3年生くらいの小さな男の子を見かけましたよ。
100問出題され、70問以上正解で合格です。
年1回実施で試験会場は天理大学
奈良まほろばソムリエ検定、開催は年に1回だけ。今回(2020年1月12日)で第14回となります。
こちらが受験票、顔写真の貼り付けは不要です。
試験会場は天理大学杣之内キャンパス。
奈良会場の天理大学とは別に、東京でも実施されているようです。ホームページで確認したところ、東京の試験会場はお茶の水女子大学でした。
(過去の試験会場を調べると、奈良会場は奈良大学や帝塚山大学、東京会場は学習院大学や東京大学などでも行われていました。)
試験会場への道のり
試験会場の最寄り駅は天理駅
試験の集合時間は10時10分です。
わが家から試験会場へはドアツードアで2時間ほど。
なので8時過ぎに出発、結構時間がかかりますねぇ。
奈良の鉄道路線は結構複雑
受験会場の天理大学の最寄り駅は天理駅。
奈良県の鉄道は近鉄とJRが入り乱れてます(路線は北部に集中、南部は山なのでスカスカ)。
わたしは電車で奈良県に行った経験がほとんどありません。天理に行くにはどういう経路で向かえばいいのか、どこでどう乗り換えたらいいのか全くピンときませんでした。
前日にネットで調べると、天理駅はJR天理駅と近鉄天理駅が隣りあっていて、JRでも近鉄でもアクセス可能。
大阪市内からは近鉄でもJRでもどちらでも同じような時間、同じような金額です。
いろんなルートがあるので、路線の知識がない人はしっかり下調べしてから向かったほうがいいかと思います。
JRに乗るか近鉄を使うか・・・わたしはJRで行きました。乗り換えが少なく、直観的にわかりやすい経路なので。
地下鉄で天王寺へ行ってJRに乗り換えてもいいんですが、嫁さんいわくJR久宝寺駅まで自転車で行くといいとのこと。
なのでJR久宝寺駅から電車に乗ることに。
家から自転車でJR久宝寺駅へ、嫁情報では20分とのことでしたが30分ほどかかりました。
予定の電車に間に合わなそうで、必死で自転車こぎましたよ。
帰宅後、

と言われました。
自転車で10分の違いってむっちゃ遠いやん、嫁のバカ!
奈良駅で桜井線に乗り換え
久宝寺から奈良駅経由で天理へ向かいます。
大和路快速に乗り、久宝寺→奈良。およそ30分。
奈良駅で桜井線(万葉まほろば線)に乗り換えます。

奈良駅で桜井線に乗り換え
桜井線は「万葉まほろば線」という愛称があるようです。奈良駅から高田駅を結んでいます。
奈良駅から天理駅は13分ほど。
9時21分に到着しました。
天理大学までは徒歩で
当日は天理駅から臨時バスが出ていましたが、徒歩で天理大学まで向かうことに。
徒歩で会場まで行く場合、天理大学までは商店街を通って行くのがわかりやすいですよ。
以前、山の辺の道を訪れた際に通ったので土地勘はあります。
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天理本通り商店街を真っすぐ進みます。
20分ほど進むと、天理教教会本部の大きな神殿が左側に見えます。
そして右側には天理大学が見えます。ちょっと遠くですが・・・
教会本部を背にして、天理大学へ向かいます。
天理教関係の建物ってみんなでかいなあ。
大きな校舎を通り過ぎて、更に進みます。
この信号を左に折れてしばらく行くと、ようやく試験会場です。
試験会場
天理駅からは試験会場までは徒歩30分弱でしょうか。
そんなに歩くの~と思われかもしれませんが、昭和な雰囲気の商店街を眺めながら歩くのは全然苦痛になりません。
むしろ楽しいです。
時間と体力に余裕があれば、徒歩で試験会場まで行くのをおすすめします。
午前中は奈良通2級の試験です。教室は4つあります。
受験番号は502番までありました。例年650人前後が受験しているようなので、東京会場では150人ほどが受検するのでしょうか。
試験についてのあれこれ
欠席者は少ない
会場は大きな教室でした。1教室に受験者は130人ほど、欠席者はほとんどいません(多分5、6人)。
いままで受けた履歴書に書ける系の資格(簿記、英検、FPなど)ではどんな資格でも2割近く欠席者がいましたが、趣味系の検定なので欠席者は少ないですね。
そりゃあ、好きで受験する人ばかりなので当然でしょうけど。
試験に関する注意事項
試験に関する説明は10時10分からです。
まだ15分ほど時間があるので、テキストを読みます。今回の特集問題である室生・長谷寺のページを確認です。
ちなみに、特集問題というのは事前予告されたテーマから10問出題される問題のことです。
試験に関する注意事項の説明がはじまりました。
特に重要なことはなかったですが、主なポイントは以下のとおり。
- 試験時間は90分
- 試験開始30分経過後から途中退出可能
- 試験中はトイレに行くことはできない
解答用紙にひとこと
まず解答用紙が配布されます。氏名とフリガナ、受験番号、生年月日、性別、職業を記入またはマークします。
奈良まほろばソムリエ検定の解答用紙のマークシートですが、塗りつぶすマークが正円でした。
つまりはまん丸なんです。○なんです。
今までの人生で多分これは初めて。楕円形か長方形しか経験したことがありません。
率直な意見を言わしてもらいます・・・
まんまるのマーク、めっちゃ塗りにくい!
試験はストレスゼロ
問題用紙が配布され、試験開始時刻までしばし待機。
10時30分より試験開始です。
問題はサクサク解けます。う~ん、と頭をひねって考えるような問題は皆無です。
どうして頭をひねる必要がないかというと、出題されるのは
「知っているか知らないかだけを問われる問題」かつ「ほとんど過去問題からの流用」だからです。
100問解くのにかかった時間は20分です。1分に5問、つまりは12秒で1問解けました。
知っている問題はすぐ解けます。知らない問題は考えてもわからないので、消去法または適当に解答。
頭を使わないのでストレスゼロ。らくちんで楽しいです。
時間は十分に余ることが分かっているので、先に問題を全部解いてから、後でマークシートを塗りつぶします。
(時間に余裕がない試験ではこの方法はやめましょう。塗りつぶす時間が足りなくなる可能性がありますので。)
ちなみに教室に時計はありました。正面ではなく側面の壁にですが。なので腕時計を持っていかなくても別に大丈夫です。時間は十分余りますしね。
もういちど試験問題を見直します。わからなかった問題には印をしておいたので、それを中心に見直します。見直しにかかった時間は10分。
その後、マークシートへ記入。塗りにくいので100問分記入するのに10分かかりました。
最後にマークシートの記入間違いがないかチェックです。2回チェックして完了。チェックに要した時間は10分です。
50分で試験完了。
途中退出したい人は手をあげて試験官に解答用紙を取りに来てもらうシステムです。
この時点で教室内を見渡すと~
なんと7割近くが途中退出済み、みんなむっちゃ早いです。
ちなみに問題用紙は持ち帰りできますよ。
↓奈良通2級は「知識暗記型」の試験なのでこちらのテクニックが活かせます。 資格試験や受験で正解率を上げるための5つのテクニックを紹介します。私が実際に心がけて実践しているちょっとしたコツになります。全て試験本番に簡単にできるもののばかりで労力ゼロの方法。合格に近づくための参考にしてください。 続きを見る
資格試験で正解率をアップする5つのコツ、受験本番すぐできるテクニック
帰りはバスを利用
試験を終えて会場の外に出ると臨時バス乗り場の案内がありました。
朝、必死に自転車をこいで疲れたので帰りはバスに乗ることにしました。
天理駅までは10分弱、190円でした。
奈良通2級の試験対策について
奈良まほろばソムリエ検定を受けようと考えている人のために、試験内容と試験対策を簡単にご紹介しておきます。
試験内容の分析
まず、参考までに試験内容の分析的なことを・・・
<問1~問90>
過去問からの流用:82問
新しい問題:8問
<問91~問100:特集問題>
過去問からの流用:7問
新しい問題:3問
過去問からの流用のうち、全く同じ問題が9割くらい、ちょっと変えてあったりキーワド的に同じで類推から解けるものが1割くらいといった感じです。
いちおう過去問には全て目を通したんですが、見落としや記憶違いもありますので正確性は保証いたしません。
あくまで参考値としてということをご理解ください。
とにかく9割近くが見たことのある問題といった感じです。
なので、過去問さえやっておけばしっかり合格いたします。
ご当地検定という性格からこれは当然ですよね。落とすための試験ではなく、奈良を好きになってもらうための試験なのですから。
試験対策さえ間違えなければとっても簡単
奈良まほろばソムリエ検定「奈良通2級」の問題は難しくありません。
計算問題や応用問題があるわけではなく、知識のあるなしだけを問われる問題です。
ひっかけ問題とかもありません。
なので試験対策さえ間違えなければ絶対に合格ラインに達します。
試験対策は、過去問を「読む」。それだけです。
過去問を「解く」んじゃなくて「読む」、これでOK。
過去問は奈良商工会議所のホームページにありますよ。
まじめ過ぎる勉強法はダメ
奈良通2級の出題範囲は、
- 奈良県の歴史や文化について基本的な知識レベル
- 公式テキスト内からおよそ9割以上出題
となっています。
100問中70問以上正解で合格で、ここ数年の合格率は70%ほどです。
試験内容的にはもっと合格率があってもいいような気がします。
もしかしたら、「公式テキスト内からおよそ9割以上出題」とあるので、まじめに公式テストを読み込む勉強法をしている人がある程度いるのかもしれません。
はっきり言って、「公式テストをまじめに読む勉強法」だと合格は難しいかも。
その理由やおすすめの勉強方法については、後日あらためてブログにアップしたいと思います。別記事にて紹介しています。
↓奈良通2級の勉強法をまとめた記事はこちら 奈良まほろばソムリエ検定【奈良通2級】を受検しました。無事合格することができましたので勉強方法を紹介します。奈良をもっと好きになるためのご当地検定なので「楽しみながら勉強」がコンセプトです。受検する方は参考にどうぞ。 続きを見る
奈良まほろばソムリエ検定奈良通2級の勉強方法【楽しく学ぶのがコツ】
まとめ・感想
帰宅後自己採点したら93点でした。
合格確実、嬉しいです。
そもそも奈良検定を受けたのは軽い気持ちから。
次に受験したい資格まで少し間があるので、なんかお気楽に受けられるの無いかな~。1月に開催しているのがちょうどいいんだけど~、と探してたらたまたま見つけたのがきっかけです。
去年、明日香村に行ってすご~く良かったので、「奈良検定、面白いかも!」と受験しました。
趣味系の検定ははじめて受検しましたが、勉強はすごく楽しかったです。
勉強していると知らなかった知識がどんどん増えていくのが実感できて嬉しくなるんですよねぇ~。
奈良って花が見事なお寺がいっぱいあるんだな~とか、
本殿が無くて山自体がご神体の神社なんてあるんだ~(三輪山を祀っている大神神社のことです)とか、
そして、仏像や古事記や万葉集などと知りたいことが数珠つなぎ的に増えてきます。
勉強中にも奈良関連の本を色々を読みました(勉強のためではなく、知りたいから、面白いからです)。
特集問題のテーマである室生寺にも行きましたよ(勉強してたら行きたくなったので)。
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室生寺に行ってきました~由来と国宝と境内の様子など
奈良県宇陀市にある室生寺を訪問しました。室生寺は国宝や重文が数多くあり、古(いにしえ)の建築物や仏像を堪能することのできる素晴らしい寺院です。境内の様子を写真でご紹介します。訪問する際の参考にどうぞ。
続きを見る
とにかく奈良検定は面白くて楽しい検定です。
受検する前は、奈良は「近くてアクセスのいい面白そうな場所」だったんですが、今では「大好きな場所」になりました。
奈良まほろばソムリエ検定を受験しようかなと迷っているのなら、受検したほうがいいですよ~。
奈良がさらに好きになります。奈良愛が深まります。
好奇心が刺激されて知りたいことが増えるので毎日が楽しくなりますから、ほんとです。
次は1級、さらにソムリエも挑戦してみるつもりです。
<追記:2020年2月16日>
合否通知書が届きました~。
無事合格、うれしいです!