この記事はこんな人におすすめ
- 奈良まほろばソムリエ検定に興味がある人
- 奈良通2級の勉強法が知りたい人
奈良まほろばソムリエ検定【奈良通2級】を受験しました。
無事合格することができましたので、どうのように勉強したのかを紹介します。
勉強方法のポイントは下記の4点になります。
- 楽しみながら学ぶ
- 公式テキストは通読しない
- 過去問に答えを書き込んで一問一答にする
- わからない部分は調べる
これから奈良まほろばソムリエ検定【奈良通2級】を受験しようと考えている方は参考にどうぞ。
はじめに~奈良通2級の勉強コンセプト
まずはじめに簡単な自己紹介をさせていただきます。
わたしはアラフィフのサラリーマンです。
住んでいるのは大阪市南部で、奈良へのアクセスには便利な場所です。
趣味はいろいろあるんですが、最近はまっているのは資格取得。
なんか面白そうな資格や検定はないかなあと探していたら、見つけたのが「奈良まほろばソムリエ検定」なんです。
年のせいか最近、神社やお寺に興味がわきはじめました。奈良へ行く機会が増えました。
「お寺のことも出題されるし、なんか面白そう」というのが受験理由です。
奈良まほろばソムリエ検定は楽しみながら勉強しよう
奈良まほろばソムリエ検定(奈良検定)は奈良商工会議所が主催するご当地検定です。
奈良ファンや奈良に精通している方々を認定するための検定です。
価値ある観光資源を持つ奈良をより多くの人に理解していただく一方、奈良を訪れる皆さんに、そのすばらしさを伝えることができる人材の育成を目指します。
<奈良商工会議所HPより>
奈良商工会議所のHPにもあるとおり、奈良ファンや奈良に精通している方々を認定するための検定ということ。
つまりは「もっと奈良を好きになってもらおう」「もっと奈良が好きな人を増やそう」という目的で実施されている検定です。
奈良通2級を受ける理由はさまざまかと思います。
出身が奈良だから、奈良に住んでいるから・・・
神社仏閣が好きだから、仏像マニアだから・・・
古代史が面白いから、万葉集に興味があるから・・・などなど
興味があることや好きなことをもっと知りたい、その延長線で受検してみるという方が多いのではないでしょうか。
ということで、奈良まほろばソムリエ検定の勉強コンセプトは、
好きなことをもっと好きになるために受検するので、
楽しみながら勉強するで決定です。
これしかないと思いますよ。
奈良まほろば検定奈良通2級の概要、受検体験や試験内容はこちらの記事にまとめています。
奈良まほろばソムリエ検定【奈良通2級】を受検、奈良愛が深まる資格です
奈良まほろばソムリエ検定「奈良通2級」の受験体験記です。奈良会場までの道のりや試験会場の様子をご紹介。試験問題の分析や試験対策なども簡単にまとめていますので受検を考えている人はぜひ参考にしてください。
続きを見る
奈良まほろばソムリエ検定【奈良通2級】は合格ではなく高得点を目ざす
奈良まほろばソムリエ検定【奈良通2級】の試験概要
奈良まほろばソムリエ検定【奈良通2級】の試験概要は下記のとおり。
<出題範囲>
歴史、自然、神社仏閣、史跡・名所、年中行事、伝統文化、伝統工芸、観光見所など、奈良県の歴史や文化、観光に関する事項全般
<出題内容・合格基準>
出題数 | 程度・内容 | 合格基準 |
100問(マークシート四者択一式)
うち10問が特集問題 | 奈良に関する文化や歴史の基本的なレベル
公式テキスト内より9割以上出題される | 100問中70問以上正確で合格 |
<試験時間>
90分
奈良通2級は高得点を目ざそう
奈良通2級の出題形式は4者択一、解答はマークシート方式です。
100問出題されます。1問につき1点で70点以上で合格となります。
ここはぜひとも100点を目ざしましょう。
もちろん満点はハードルが高いです(わたしは93点でした)。
苦手な分野や興味がない分野は勉強しない・・・それでも合格は可能です。
でも、きっとあなたは「●●が好きだから」受検するはず。
なので勉強を進めると、もっと知りたいという気持ちになるはずです。
楽しみながら勉強するがコンセプトです。
欲張って高得点を目ざしましょう!
合格のために公式テキストは不要
奈良通2級は公式テキストが無くても合格可能
奈良通2級の試験問題は公式テキスト内からおよそ9割以上が出題されます。
なので「公式テキストは必読、最低3回は読みましょう!」と言いたいところですが・・・
公式テキストが無くても合格できます。
というか公式テキストで勉強するとむっちゃ大変です。そのうえ楽しくありません。
そしてなにより、公式テキストをまじめに勉強しても合格できないかもしれません。
公式テキストは情報量がむちゃくちゃ多く、どこが出題されるか見当もつかないからです。
例えるなら、英単語のテストで先生が、
「英語の辞書から9割出るぞ~」と言っているのと同じ。
そんなんあたりまえやん。お願いだから範囲を絞ってください・・・
公式テキストは辞書として使う
公式テキストを通読するのはかなりしんどいです。
わたしも少し読んだんですが、30ページくらいで断念しました(小さな文字でびっしり、350ページもある本です)。
説明的な文章なので全然頭に入ってこないのと情報量が多すぎるのが原因です。
じゃあこれはダメテキストなのかというとそんなことはありませんよ。
すでに購入している人も無駄ではありませんのでご安心ください。
公式テキストは活用できます。素晴らしいテキストです。
ただし勉強のための参考書としてではなく辞書・辞典としてですが。
公式テキストには広範囲な知識が網羅的に記載されています。奈良辞典といえるほど充実した内容です。
奈良について広く深く知りたい人、奈良に関する勉強を続けていきたい人は購入して損はありません。
後ほど説明する勉強法で、わからないところや興味があるところを調べるのにも役立ちます。
奈良まほろばソムリエ検定【奈良通2級】の勉強方法
奈良通2級の具体的な勉強方法について説明させていただきます。
わたしが実際にやった勉強法です。
過去問を一問一答にして読むという方法になります。
奈良通2級の試験問題は9割が過去問からの流用
各回の試験問題を分析するとほとんどが過去問からの流用です。
わたしが受験した第14回「奈良通2級」の試験内容を分析してみた結果は下記のとおり。
- 問1~問90:約9割が過去問からの流用
- 特集問題:10問中7問が過去問からの流用
- 過去問からの流用のうち、全く同じ問題が9割、ほぼ同じが1割程度
ということで、ほぼ9割が過去問からの流用でした。
つまり、過去問だけをやっておけば合格できるということになります。
4択問題を一問一答にする
勉強法はシンプルです。
過去問を一問一答にしてひたすら読む、という方法です。
流れ的には次のようになります。
奈良まほろばソムリエ検定【奈良通2級】の勉強の流れ
まず、過去問をプリントして4択の正解の選択肢に丸印をします。
つまり問題と解答が一緒になったものを作ります。
一問一答のような感じですね。
試験1回には100問ありますので、一問一答が100問できあがります。
最初の10回分くらいは、一問一答の問題と答えを「読む」作業になります。
奈良に関する豆知識をひたすら読んでいくような作業です。
同じ問題が何度も出題されるので、10回分もやるとかなり知識が蓄積されてきます。
この時点ですでに合格点を取れるほどになっているかと思います。
仕上げに3回分くらい問題を解いてみて、70点以上が確実なら勉強完了です。
事前作業がめんどくさい
この一問一答形式の勉強法ですが、事前作業がめんどくさいのが欠点です。
事前作業の手順は下記のとおりです。
step.1
過去問をダウンロードする
step.2
過去問と解答をプリントアウトする
step.3
問題の4者択一の正解に○をつける
step.4
バインダーに綴じる
過去問のダウンロード先は奈良まほろば検定のHPになります。
ダウンロードしたデータはPDF形式です。自宅のプリンタやコンビニプリントなどで印刷できます。
そして、4択の選択肢の正解に〇印を付けるんですが、これが結構めんどうです。
間違えて〇を付けると意味がないので慎重にやらないといけません。時間がかかります。
ちなみにわたしはいったんすべてに〇を付けた後、100問目から1問目へと逆順でチェックしました。
この〇付け作業は1回分につき7~8分かかります。
バインダーは100均の2穴のものを利用しました。
奈良通2級は10時間ほどの勉強時間で合格できる
試験1回分を「読む」時間は15分から20分ほどです。
読み方の分からない漢字を調べたり、疑問に思ったことを調べたりすると30分とか1時間とかかかることもあります。
どちらにせよ10回分を読んで、仕上げに3回分を解くのに要する時間は多くありません。
合計で10時間もかからないかと思います。
もちろん「読む」「解く」、それぞれの回数は理解度に応じで調整してもらって構いません。
過去の特集問題はどうするか
第10回の試験から「特集問題」という制度がはじまりました。
これは100問中の10問、事前に発表される特定のテーマについて出題されるというものです。
例えば、今までの特集には次のようなものがありました。
第10回「春日大社」、第11回「吉野山」、第12回「山の辺の道の寺社」、第13回「薬師寺」
特集問題で出題された問題は、次回以降に通常問題として出題されることがあります。
なので特集問題の一問一答もしっかり覚えておきましょう。
特集問題への対策
わたしが受検した第14回の特集問題のテーマは「長谷・室生」でした。
このテーマは事前に発表されます。例年9月はじめの試験実施要項の案内と同時に発表されるようです。
特集問題はおおよそ7割が過去問からの流用です。
なので特に対策をしなくても合格点はクリアできます。
でもそれだと「楽しみながら勉強する」というコンセプトに反しますよね。
わたしは次のような勉強をしました。
- 過去問の一問一答を読む際に、テーマに沿う問題には印をつけておく。後でまとめてもう一度勉強する。
- 公式テキストの該当ページを読む。
- 旅行ガイドブックなどで「長谷・室生」について調べる。
- 実際に現地に行ってみる。
・・・勉強してたら行きたくなるんですよね~。実際に紅葉の季節の室生寺を訪問しました。
室生寺に行ってきました~由来と国宝と境内の様子など
奈良県宇陀市にある室生寺を訪問しました。室生寺は国宝や重文が数多くあり、古(いにしえ)の建築物や仏像を堪能することのできる素晴らしい寺院です。境内の様子を写真でご紹介します。訪問する際の参考にどうぞ。
続きを見る
「知らないこと」を調べるのが楽しい
奈良通2級の勉強を進めていくと「知らないことって多いよな~」とあらためて気づかされます。
貴重な遺跡が多いことを知り、古代史も面白そうだな~と図書館で本を借りて読んでみましたよ。
花の有名なお寺がたくさんあることも知り、行きたい場所が増えました。
知らないことやわからないことを積極的に調べると、楽しく勉強することができました。
いろんな方法で調べました
ネットで調べる
調べものをするのに一番手っ取り早いのは、やはりネットでしょうか。スマホで検索するのが一番お手軽です。
公式テキストで調べる
過去問でわからないことや知りたいことがあれば公式テキストで調べてみましょう。
巻末に索引があるので調べやすいです。
過去問の範囲なら、ほとんどどんなことでも載っています。
本を買う
本を買うのもいいですね。ちょっとコストがかかるのが欠点ですが。
わたしもお小遣いの範囲で何冊か購入しましたよ。
図書館を利用する
図書館で借りるのもおすすめです。
わたしも奈良に関する歴史本や古代史の本を数冊借りて読みました。
図書館に行って気付いたんですが、京都の本はたくさんあるのに奈良の本は少ししかないです。頑張れ、奈良~。
大阪の図書館は府立も市立も自習ができる!勉強が捗る、知識が深まる
図書館で勉強すると静かで勉強がとてもはかどります。大阪には自習可能な図書館が多くあります。自習の情報をメインに大阪の図書館の充実ぶりをご紹介します。定期試験・受験・資格などで勉強中の方はぜひ参考にしてください。
続きを見る
独学応援!大阪の自習可能な図書館を調べました
試験勉強や資格試験などの勉強に図書館を利用したい方は多いと思います。大阪府下の各自治体での自習可能な図書館を調べました。参考にしてください。
続きを見る
現地へ行く
可能であれば、実際にその場所へ行くのがおすすめ。
奈良は国宝の宝庫です。建築物や仏像などは現地で本物を見るのが一番です。
花のお寺が多いのでどんな季節でも楽しめます。
奈良は観光地的に地味なのか、混雑することが少ないですね。
落ち着いた雰囲気が味わえるので大人なデートに最適です。夫婦でのお出かけにもピッタリですよ。
奈良国立博物館に行ってきました~駐車場、見どころ、特別展など
奈良国立博物館の紹介です。駐車場の情報や見どころ、拝観した特別展(聖林寺十一面観音)についての感想になります。仏像が好き、奈良公園へ観光で行く、正倉院展などで博物館へ訪れる、そんなあなたは参考にどうぞ。
続きを見る
斑鳩の里、法起寺に行ってきました(コスモス畑、駐車場など)
奈良県斑鳩にある法起寺は世界遺産のお寺です。境内に建つ三重塔は最大最古。周辺にはのどかな田園風景が広がりコスモスやレンゲの中の寺院としても有名です。秋に訪れた際のコスモス畑や駐車場などを写真付きで紹介しています。
続きを見る
あじさいの名所、矢田寺に行ってきました~駐車場、見頃、庭園の様子など
奈良県にあるあじさいで有名な矢田寺へ行ってきた時の記録です。一番近くの駐車場の情報や入山料、あじさいの開花状況などを写真付きで紹介しています。
続きを見る
参考書・副読本を自分で選ぶ
公式テキストは辞書なので読み物としてはイマイチです。
なので勉強を進めるうえでの参考書や副読本は自分で選びましょう。
参考書や副読本は合格するためには特に必要ありませんが、楽しく学ぶためには必要です。
奈良について手っ取り早く、楽しく学ぶのに一番おすすめなのが「るるぶ」や「まっぷる」といった旅行ガイドです。
「まっぷる」はKindle Unlimited対象本なので、Kindle Unlimited会員なら無料で読むことができます(2020年5月7日現在)。
AmazonUnlimited読み放題30日間無料体験はこちら
購入した本の中では「奈良まほろばソムリエの会」が編集した『奈良百寺巡礼』が読みやすくてよかったです。
見開き2ページでひとつのお寺を紹介する構成です。
奈良まほろばソムリエの方々が100のお寺について執筆されています。
公式テキストの記述を思いっきり読みやすくした内容になっています。
サイズ的にも新書版なので持ち歩くのにも便利、奈良のお寺巡りのおともに最適ですよ。
その他にも仏像関係のムック本とか万葉集の本とかを買って読みました。
奈良まほろばソムリエ検定【奈良通2級】勉強法のまとめ
奈良まほろばソムリエ検定、奈良通2級の勉強方法をまとめます。
公式テキストは情報量が多すぎるので通読するのは大変です。
なので公式テキストは辞書として利用。
勉強は過去問をメインにやりましょう。
奈良通2級(奈良検定)は好きなことをもっと好きになるための検定です。
わからないことや知りたいことがあれば積極的に調べましょう。
とにかく奈良まほろばソムリエ検定【奈良通2級】は、
「楽しみながら勉強」するのが一番ですよ~♪
資格の勉強法は過去問が重要!やるべき理由と5つのメリット
資格の勉強では参考書も大切だけど過去問(問題集)の方がさらに大切です。私自身の経験から、なぜ過去問が重要なのか、過去問をやるメリットは何かを考えてみました。過去問をやるかどうか迷っている人は本記事を参考にしてください。
続きを見る
資格試験で正解率をアップする5つのコツ、受験本番すぐできるテクニック
資格試験や受験で正解率を上げるための5つのテクニックを紹介します。私が実際に心がけて実践しているちょっとしたコツになります。全て試験本番に簡単にできるもののばかりで労力ゼロの方法。合格に近づくための参考にしてください。
続きを見る