春分の日に奈良国立博物館へ行ってきました。
久しぶりに家族4人でのお出かけです。
奈良国立博物館へ入館したのは今回がはじめて。
お目当ての展覧会でどうしても見てみたい仏像があったからです。
結果、大満足でとても素晴らしい時間を過ごすことができました。
本記事では奈良国立博物館について、
- アクセスと駐車場の情報
- 施設の見どころ
- 特別展の感想
などを紹介いたします。
駐車場については奈良公園へ車で行く際の情報としても役立つかと思います。
奈良に観光に行く、仏像が大好きだ、そんなあなたは参考にどうぞ。
奈良国立博物館とは
奈良国立博物館の最大の特徴、それは
仏教美術に関する収蔵品がとても充実している
ということ。
国内に4つある国立博物館(東京、京都、奈良、九州(福岡))のうちのひとつです。
奈良国立博物館の施設は主に3つの建物から構成されています。
東新館、西新館、なら仏像館です。
東新館、西新館はひとつながりの建物で、常設展示や特別展などがおこなわれます。
なら仏像館は別の建物ですが東新館、西新館とは地下回廊でつながっています。
仏像館という名前のとおり、仏像の展示に関しては国内最大級となります。
青銅器館という建物も併設されていて、なら仏像館と渡り廊下でつながっています。
奈良国立博物館の場所
奈良国立博物館の住所は「奈良県奈良市登大路町50」になります。
わかりやすく言うと「奈良公園のど真ん中」。
奈良公園で一番賑やかな場所、土産物屋がたくさんある一角のすぐ正面です。
もちろん鹿もたくさんいますよ。
奈良公園周辺には寺社仏閣や観光スポットが徒歩圏内に点在しています。
奈良公園、東大寺、春日大社、興福寺、きたまち、ならまち、高畑地区など奈良を味わいつくすことが可能です。
ただし徒歩圏内とはいえ、奈良公園周辺の観光地を全制覇するつもりなら1日中歩く覚悟が必要です。
歩くのが苦手な場合はレンタサイクルや周遊バスを活用するのがいいかと思います。
奈良国立博物館へのアクセス
最寄りの電車の駅から
奈良国立博物館への最寄り駅は次の2つです。
- 近鉄奈良駅(徒歩15分)
- JR奈良駅(徒歩25分)
近鉄奈良駅からは徒歩圏内ですが、JR奈良駅からは歩くのはキツイ距離になります。
バスを活用する
歩くのが苦手な人は「ぐるっとバス」という奈良市内の観光地を周遊するバスがあります。
ぐるっとバス「大仏殿前駐車場(奈良公園ルート、大宮通りルート)」で下車して徒歩5分となります。
ぐるっとバスの料金は1乗車100円、1日乗り放題は500円(小人250円)です。
詳しくは、こちらのホームページ奈良公園・平城宮跡アクセスナビをご覧ください。
レンタサイクルも便利
レンタサイクルを利用するのもおすすめです。
近鉄奈良駅、JR奈良駅周辺にいくつかあるようです。
バイクシェアという自転車シェアリングのサービスもあります。
車でのアクセス
<大阪方面から>
- 第二阪奈道路・宝来IC~国道369号線を東へ約20分
- 西名阪自動車道・天理IC~国道169号線を北へ約15分
<名古屋方面から>
- 西名阪自動車道・天理IC~国道169号線を北へ約15分
<京都方面から>
- 京奈和自動車道・木津IC~国道24号線を南へ約12分、国道369号線を東へ約12分
奈良国立博物館、奈良公園周辺の駐車場について
車で訪問される方のために駐車場の情報です。
お伝えしたいことは次の2つです。
- 奈良国立博物館専用の駐車場はない
- 近くの駐車場はすごく高い
奈良国立博物館の駐車場はありませんので、付近の公営または民間の駐車場を利用することになります。
近くの駐車場は高い
ただし、近くの駐車場はとても高いので注意してください。
徒歩3分圏内の駐車場は1時間1,200円とか1日1,800円とかびっくりするほどの金額。
奈良国立博物館の近くは奈良県で一番駐車料金が高い場所です。
奈良公園の中でも一番賑やかな場所、東大寺への参道付近、そもそも駐車場が少ない・・・というのが高い理由です。
奈良公園から離れると安くなっていきます。
徒歩5~10分圏内なら休日料金1日1,000円のところが多いですね。
参考までに徒歩10分圏内の県営駐車場の情報です。
名称 | 博物館まで | 料金 | 営業時間 | 収容台数 |
奈良登大路自動車駐車場 | 徒歩約6分 | 1日1回1000円(平日2時間無料) | 6:00〜22:00 | 275台 |
高畑駐車場 | 徒歩約10分 | 1日1回1000円 | 8:30~17:00 | 166台(混雑時は観光バス優先) |
少し離れると安くなる
徒歩20分以上離れると1日500円ほどの駐車場もあります。
わが家は今回、徒歩20分の「タイムズ東大寺転害門西」に駐車しました。
24時間最大550円でした。
もう少し近くの1,000円くらいのところに停めようと思っていたんですが、子供が「聖武天皇陵」を見たいと言ったのでこちらの駐車場にしました。
聖武天皇陵は静かで厳かな雰囲気のする場所でした。
ただし興味がない人にはつまらない場所かもしれません。
転害門の近くには市営駐車場もあります。
24時間最大800円となります。
ならまち・きたまちの駐車場
ならまちやきたまちの駐車場に停めて、街歩きしながら行くのもおすすめです。
駐車料金は24時間600円~1,000円ほど。
ならまちやきたまちから奈良国立博物館までは徒歩約15分です。
観光地なので楽しく歩いていくことができると思います。
春日大社の駐車場
春日大社へも行きたいなら、春日大社の駐車場もおすすめです。
1日1,000円、博物館までは徒歩約15分ほどになります。
休日は早めの到着がおすすめ
駐車場に関する注意点ですが、休日は午前中に満車になります。
なるべく早めの到着を目指しましょう。
また、奈良公園周辺の渋滞を解消するためパークアンドライドの取り組みとして春・秋の観光シーズンには無料駐車場が開設されているようです。
無料駐車場から奈良公園までは距離がありますので(車で10分くらい)、レンタサイクルや周遊バスを併用して観光地巡りを楽しむのがいいかと思います。
奈良国立博物館のみどころ
奈良国立博物館の見どころをご紹介します。
なら仏像館
なら仏像館は1894年に完成した重厚な本格洋風建築物です。
建物自体が美術品レベルの優れもので「旧帝国奈良博物館本館」として重要文化財に指定されています。
入場するつもりはなくても建物を見るだけなのもありですよ。
ただ、時間があるならぜひ入場してみてください。
なら仏像館は常時100体以上の仏像が展示されており、国内の博物館では最も充実した仏像の展示施設となります。
数多くの国宝と重要文化財
奈良国立博物館HPの収蔵品データベースで調べたら国宝が14点、重文は100点以上収蔵されていました(2022年4月現在)。
全てが展示されていて見ることができるわけではありませんが、名品展として定期的に収蔵品を入れ替えながら展示しているようです。
なので訪問するたびに新たな発見があったり、未見の国宝と出会えたりするかもしれませんよ。
学習コーナー
地下回廊には学習コーナーがあります。
学習コーナーというとチープな印象がありますが、とても充実した展示です。
仏像が出来上がる過程や仏像に関する知識が深まる内容となっていましたよ。
ミュージアムショップ・レストラン
地下回廊にはミュージアムショップとレストランもあります。
ミュージアムショップには仏像グッズや展示品の図録など、ここでしか買えないものも販売されています。
レストランはどちらかといえばカフェのようでした。
軽食やデザートセット、飲み物などでひと休みする使い方だと思います。
ちなみに地下回廊は外から無料で自由に出入りできるので、博物館入場者でなくても利用できます。
毎年秋に正倉院展
毎年秋には正倉院展が開催されます。
毎回20万人近くの入場者を誇る国内屈指の人気展覧会です。
年に数回の特別展
年に数回、様々なテーマに沿った内容で奈良の仏教関連の特別展示が開催さています。
正倉院展も特別展のひとつです。
過去の特別展では次のようなものがありました。
- 藤田美術館展からの国宝類の展示
- 聖林寺十一面観音の展示
- 法隆寺の宝物の展示
興味のある方は、とても有意義な時間を過ごすことができます。
特別展の感想(聖林寺十一面観音)
今回、私は「国宝 聖林寺十一面観音 ―三輪山信仰のみほとけ」という特別展のために訪れました。
有名な十一面観音を間近で見たかったからです。
聖林寺十一面観音は仏像彫刻の最高傑作といわれています。
最も美しい仏像と称賛されてもいます。
特別展はとても満足するものでしたので感想をまとめました。
近くで見られる、360度見られる
まず一番良かったのは間近で見ることができたことです。
ガラスケースに入れずに露出展示されていました。
目と鼻の先と言えるほどの距離でお姿を拝見できました(1.5mくらいでしょうか)。
また周囲に何もない状態なので近づいたり少し遠目に眺めたりが可能でした。
じっくり見ることができたので、十一面観音の大きさや全体的な美しさを感じることができました。
衣の柔らかなひだ、指先の神秘的な曲線が見事でした。
また、360度どの方向からも見ることができたのもとてもよかったです。
背面や側面は、聖林寺で安置されている状態では見ることはできません。
背後から見て気づいたのは、十一面観音の中性的な美しさです。
背中や腰の丸みは女性的な優しさでした。
このように間近で見ることができる機会はもう無いかもしれません。
とても貴重な体験でした。
奈良国立博物館や関係者の皆様ありがとうございます!
雰囲気がいい
展示スペースの雰囲気がとてもよかったです。
- 暗くて静か
- 客層も落ち着いている
- 混雑はしていない
厳かな雰囲気さえ感じられる中での拝観は、「知的興奮+癒し」の素晴らしいものでした。
展示テーマがいい
三輪山信仰というテーマの中で聖林寺十一面観音を紹介するという演出が素晴らしかったです。
まず最初に大神神社とご神体の三輪山の大きな写真パネルがあったため、特別展の世界観に素直に入り込めました。
十一面観音菩薩は元から聖林寺にあったのではないそうです。
かつては大神神社(おおみわじんじゃ)の神宮寺である大御輪寺に安置されていました。
大御輪寺は明治維新後の廃仏毀釈により廃寺となりましたが、住職などの尽力により十一面観音は聖林寺へ移されたそうです。
もしかしたら十一面観音は廃棄されていたり、海外へ流出となっていたかも・・・以前読んだ本で廃仏毀釈の激烈さに驚かされたのを思い出しました。
特別展はあなたにとって貴重な体験、素晴らしい出会いがある機会となるかもしれません。
展示スケジュールを奈良国立博物館のホームページで確認してみてください。
観覧の所要時間
今回訪れた経験での展示を見る時間の目安です。
- 特別展は見ずに新館と仏像館なら約1時間
- 特別展と新館と仏像館なら約2時間
仏教美術に興味があるなら1日中いることも可能なほどたくさんの展示物があります。
展示面積は4,079㎡ととても広く、体力がなければ歩き疲れるかも・・・ご自分のペースで観覧をしてくださいね。
車いすでの観覧も可能、また貸し出しもあるようです。
写真撮影について
写真撮影は原則禁止のようですが、一部展示物のみ許可されている場合があります。
今回訪問時は金峯山寺の金剛力士立像が写真撮影OKでした。
入館の際に受付の方が「撮影できますよ」と教えてくれました。
重要文化財で5mある巨象、迫力ありましたよ~。
拝観料金
特別展を除く一般展示(名品展・特別陳列・特集展示)
- 一般700円
- 大学生350円
高校生以下および18歳未満は無料です。
特別展
展示内容により料金が違います。
- プラス1,000円くらいが目安
だいたい1,400円~2,000円でしょうか。
料金には一般展示の拝観も含まれています。仏像館も見ることができます。
特別展では基本的に高校生以下も拝観料が必要となります。
開館時間・休館日
<開館時間>
- 午前9時30分から午後5時まで
(毎週金・土曜日は午後8時まで)
特別展は開館時間が異なることがあるのでご注意ください。
<休館日>
毎週月曜日(休日の場合はその翌日。連休の場合は終了後の翌日)、12月28日~1月1日
臨時休館、時間変更、展示内容により変更等あります。事前にHPなどで確認ください。
まとめ
奈良国立博物館についてまとめます。
次のようなあなたはにはおすすめの博物館です。
- 仏教美術に興味がある
- 観光で奈良に訪れる
- 日本の文化や歴史を知りたい
- 正倉院展に行きたい
近くの駐車場は高いので注意してください。
歩くのが苦にならなければ、散歩がてら遠くの駐車場もありですよ。
また、周遊バスやレンタサイクルを活用するのもおすすめです。
奈良国立博物館の展示はとても充実しています。
特別展はさらに満足度が高い内容です。
興味があるテーマの特別展であれば、ぜひ訪問してみてください♪
パン食べ放題モーニングのお店
今回の訪問では大阪市内を車で午前中早めに出発。
まずは「オランダ屋」でパン食べ放題モーニングをいただいてから博物館へ訪れました。
【パン食べ放題モーニング】オランダ屋奈良店はおしゃれで静かで広々
奈良にあるオランダ屋というカフェで「パン食べ放題モーニング」をいただいてきました。おしゃれな外観、広々とした空間でゆったりした雰囲気が味わえる良いお店でした。美味しい焼き立てパンをたっぷり味わうことができ、大満足しましたので紹介します。
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奈良公園まで車で5分ほどでアクセスは便利。
おすすめのお店ですのでぜひどうぞ。
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