この記事はこんな人におすすめ
- 危険物乙4の過去問について知りたい人
- 危険物乙4のおすすめ問題集を知りたい人
危険物乙4の試験問題はそのまま何度も使いまわしされているというウワサがあります。
使いまわしされているのが本当なら、過去に出題された問題を勉強できれば合格確実・・・となるはずです。
じゃあ、公式問題を手に入れて勉強すればいいのでは?と当然考えますよね。
残念ながら、危険物乙4は試験問題が非公開なんです。
過去に出題された問題を試験実施機関は公表していません。
でも、過去問が非公開な危険物乙4だからこそ、「実際に出題された問題」を勉強したいですよね。
(合格確実・・・となるはずなので)
本記事では危険物乙4の試験本番で過去問が使いまわしされているのか検証します。
そして「実際に出題された問題」の問題集を紹介します。
実際に大型書店で調べてきた普通に本屋で買えるものをピックアップ。
勉強中の方もこれから勉強をはじめる方も危険物乙4の試験対策(過去問対策)の参考にしてください。
危険物取扱者乙4の公式問題集はありません
わたしは独学で乙4を勉強しました(一発合格できました)。
テキストを選ぶときに、公式問題集や公式過去問題集があるのか探したんですが・・・
試験実施機関である「(一財)消防試験研究センター」が監修している公式問題集やテキストはありませんでした。
実際に試験で出題された問題を集めた、いわゆる過去問題集というものもありませんでした。
本屋に行っても出版社が独自に企画・編集した例題を集めた問題集しかなかったんです。
(その中には公式過去問を集めたといえる素晴らしい問題集があります。後で紹介します。)
どうして実際に出題された過去問を載せた問題集がないんでしょうか・・・
実は、危険物取扱者の試験問題は試験実施機関によって厳密に管理されているんです。
危険物乙4では試験に使用された問題用紙の持ち帰りは禁止されており、外部に流出しないようになっています。
危険物取扱者乙4の問題用紙は持ち帰り厳禁
危険物乙4の試験問題は持ち帰り厳禁です。しっかりと禁止されています。
実際に受験するとわかるんですが、受験会場の机には試験番号が印刷されたシールが貼っています。
そして、試験終了時にはそのシールを貼りつけて問題用紙を返却しなければなりません。
また、解答用紙だけではなく問題用紙にも氏名の記入が必要です。
これは各受験者が問題用紙を返却しているか確認するため。
「ここまで管理してるからちゃんと返せ!」というプレッシャーを感じますよね。
ちなみに、もし持ち帰りが発覚したら即失格となります。絶対にやめましょう。
危険物乙4の試験問題は使い回しされている?
問題用紙の回収を厳重に行なうのはなぜでしょう?どうして試験問題を非公開にするのでしょうか?
同じ問題を何度も使いまわしするためでは・・・という疑問がわいてきますよね。
そうなんです、危険物乙4の問題は使いまわしされているんです。
試験実施団体がそう明言したわけではありませんが、理論的に考えて間違いありません。
危険物乙4の試験は、ほぼ毎週実施
危険物取扱者乙種第4類の試験実施日は都道府県によって異なります。
いちばん試験実施回数の多い東京都では、月に4回も行われています。ほぼ毎週末、土曜もしくは日曜日に中央試験センターにて実施されています。
東京都以外にもどこかの都道府県で、毎週のように行われています。
これほどひんぱんに実施される国家資格の試験はおそらく危険物乙4だけ。
日本全国各地、1年間で実施される試験回数は、合計すると250回近く。
これだけ回数があると、毎回違った問題で試験を行うのは不可能です。
危険物乙4の過去問は使いまわし確実
1年間で250回もある試験問題を毎回作成するのは作成コストと採点システムを考えるとまず無理でしょう。
よって、理論的に考えて危険物乙4では過去問の使い回しは確実。
危険物乙4の問題集を販売している出版社のホームページにもこんな記載がありましたよ。
危険物取扱者試験は、多くが過去に出題された問題から繰り返し出題されています。
そのため、過去問題を効率よく解き、その内容を覚えることが試験合格への近道と私たちは考えています。
<出典:公論出版ホームページより>
もちろん試験の公平性を保ち、一定の難易度を維持するための対策はされているでしょう。
あくまで個人的な推測ですが、下記のような対策が取れらているはず。
- できるだけ多くのパターンの問題用紙を用意する
- 数値や選択肢の順番などを変更して同じ答えとならないようにする
- 問題用紙の使用時期や使用地域を管理して、同じ問題用紙が近い日時や近隣の都道府県で使われないようにする
受検すると分かるんですが、問題用紙には管理用と思われる番号が印刷されていますしね。
危険物乙4の過去問対策
使いまわしされているのであれば、実際に出題された過去問を学習するのが合格への近道では・・・
誰もがそう考えるはずです。
危険物乙4においては過去問を勉強するのがもっとも効率が良い勉強法です。
ただし、試験問題は公開されていません。
どのようにして勉強すれば良いのでしょうか。
公式の過去問がホームページに公開されているが・・・
消防試験研究センターのホームページには、「例題」として過去に出題された問題が掲載されています。
参考 消防試験研究センター:危険物取扱者試験 過去に出題された問題
ところが残念なことに、過去問対策には役立ちません。
理由は下記のとおり。
- 試験1回分の35問しか掲載されていない
- 標準的なレベルの問題だけが掲載されている
- 掲載された同じ問題は出題されない
- 解答はあるが解説はない
ということで、あくまで例題として雰囲気をつかむだけの利用に限られます。
(そもそも、35問しかないので絶対的に学習量が不足します。)
過去問サイトやスマホアプリの注意点
危険物乙4は受験者が多い資格なので過去問対策できるサイトやアプリも多くあります。
「危険物乙4 過去問」で検索するとヒットしますよね。
無料で利用できるサイトやアプリもありますので、ぜひ活用したいところです。
ただし、注意点が4つあります。
- しっかりとした解説があるものを利用する
- できるだけ掲載問題数の多いものを利用する
- お問い合わせ先があるサイトを利用する
- 間違えた問題を記録できるアプリを使う
注意する理由は下記のとおりです。
解説があるものを利用
答えだけしかわからないようなサイトやアプリは問題外です。
分からなかったこと、知らなかったことを理解するのが過去問を解く目的です。
解答の正解不正解だけを知っても意味がありませんよね。
掲載問題数の多いものを利用する
実際に出題される過去問は使い回しされているからこそ多種多様です。
試験実施団体は多くの出題パターンを用意しているはず。
なので、できるだけ多くの問題に触れることのできるサイトやアプリがおすすめです。
お問い合わせ先があるサイトを利用する
出版されている参考書や問題集には間違いが掲載されていることがあります。
過去問のサイトでも間違った内容で掲載されている可能性はあります。(間違いはつきものですので、仕方ありません。)
サイト運営者が間違いを知るための窓口となる「お問い合わせ先」が明記されているサイトを利用しましょう。
間違えた問題を記録できるアプリを使う
いくつも過去問を解いていると、よく間違える分野やなぜか覚えにくい項目があることに気づきます。
何度も間違える箇所を把握して正しい知識を覚えることが効率的な勉強法です。
過去問アプリは間違いを記録してくれる機能があるものを選びましょう。
危険物4は暗記メインの勉強法なので、過去問をやる事がとても重要です。
過去問をことがどれほど大切かを解説した記事がありますのでご覧ください。
過去問対策を考慮して作られた問題集をくり返す
スマホアプリや過去問サイトを利用するのもいいですが、掲載問題数や解説がもの足りませんよね。
実は、過去問対策のためのもっといい方法はあります。
問題集の中から良書を選んで繰り返すのが過去問対策のベストな方法。
次のようなコンセプトやアプローチで出版されたものが良い問題集に該当します。
- 危険物乙4では何度も同じ問題が出題されるという前提
- 一番の勉強法は実際に出題された過去問を繰り返すこと
- 何らかの方法で過去問を入手して分析している
無料のサイトやアプリがあるのにわざわざお金を払うのはもったいない。
そう感じるあなたはこちらの記事をご覧ください。
危険物乙4はとてもコスパの良い資格なのがわかりますよ。
危険物乙4のおすすめ過去問題集【本屋で買えます】
良さげな問題集を見つけるために、実際にジュンク堂書あべのハルカス店へ行って調べてきました。
危険物乙4のテキストはたくさんあるのでホント大変でした。
2点チョイスしましたので、ぜひ参考にしてください。
乙種4類危険物取扱者試験(公論出版)
一番のおすすめは『乙種4類危険物取扱者試験(公論出版)』です。
「危険物乙4では何度も似たような問題が繰り返し出題されている。過去に出題された問題の類題を繰り返すのがもっとも効率的な学習方法である。」というコンセプトで制作されています。
まず解説がありそれに続いて過去問が掲載されています。
丁寧な解説なので理解が進みます。
「覚える→問題を解く→正解を知り、わからないところを理解する」という資格試験の王道の勉強方法を効率的に繰り返すことができます。
毎年改訂されていますので、最近の難化傾向にも対応しており安心感があります。
過去問パターン分析!乙4類危険物試験 解法ガイド
2番めのおすすめは『過去問パターン分析!乙4類危険物試験 解法ガイド(オーム社)』です。
謳い文句は次の通り。自信のほどが感じられます。
「過去30年間にわたる過去問から出題可能性の高い問題だけを掲載!」
「最新の出題傾向の分析パターンを完全分析、合格可能性を大幅にアップする乙4類の決定版!」
左側に過去問、右側にその解説という学習しやすいレイアウトです。
著者の鈴木幸男氏は危険物乙4の講師を30年以上されているそうです。
そしてなんと年間約15回も実際に危険物乙4を受検するとのこと。
(どうやって何回も受けられるのかは不明。わざと合格しないようにしているのでしょうか?)
持ち帰りできない問題用紙を覚えて帰ることで分析しているのでしょう。
鈴木氏によれば、やはり年に何度も同じ問題が出題されるそうです。
ただし、最近は同じ問題に出会う回数が減ってきており、専門家でも答えられないような難問が出題されることもあるとのこと。
難化傾向にあることがうかがえますよね。
実際、「最近の危険物乙4の試験は難しくなった。」という受検者からの声も増えているようです。
ますます「過去問の繰り返し(=効率的な学習)」の重要性が高まっていると言えます。
おすすめ問題集で勉強するときの注意点
紹介したどちらの本も、アマゾンのレビューで「同じ問題が出た」とか「これ1冊で合格できた」という声があり評判は良いようです。
勉強する際の注意点が3つあります。
ひとつめは、そのままの問題が出ると考えての丸暗記では合格できないということです。
必ず解説をしっかりと読み、問題や答えの意味を理解したうえで正解できるようにしましょう。
ふたつめは、1回だけではなく繰り返すことです。しっかり解説まで読んで2周、3周と反復しながら記憶を強化しなくてはいけません。
3つ目の注意点は、出版社のホームページで正誤表は必ず確認するようにすること。
資格テキストに誤りはつきものです。間違って覚えてしまうと努力が無駄となりますので。
危険物乙4は暗記型の資格試験です。しっかり勉強すれば必ず合格します。
合格率は30%台と低く難易度が高いように思われますが、実は合格率の低さには理由があるんです。
危険物取扱者乙4の合格率の低さのワケを知りたい方はこちらの記事をぜひご覧ください。
危険物乙4の情報収集に役立つ方法
過去問が使いまわしされている危険物乙4、受験に役立つ最新情報を無料でゲットする方法があります。
実際にわたしが試してみて有効だった方法です。
ユーキャンの無料資料請求を利用して、届いた資料を活用するという方法。
届いた資料を読むと乙4の人気の秘密や取得メリット、資格の概要を手っ取り早く知ることができます。
マンガでの解説や合格体験記などが面白かったですよ。
合格者の声は、やる気をアップするのにも役立ちます。
電話勧誘は一切しませんとのことなので安心です。
危険物乙4の過去問対策まとめ
危険物取扱者乙種第4類の問題は何度も使いまわしされています。
よって、おすすめの勉強法は過去問を繰り返すこと。
実際に出題された問題をできるだけ再現した問題集を使うことがポイントです。
紹介した2冊はどちらも「実際に出題された問題を繰り返し解く」というコンセプトで制作されたものなのでおすすめです。
危険物乙4は取得するメリットが大きな資格です。
転職や就職に役立ちます。
会社での評価が高くなり、資格手当が支給されることも多くあります。
また求人が沢山あり、いざという時にとりあえずの就職先やバイト先を見つけることができ安心です。
危険物乙4は人生にとっての保険的な資格とも言えるでしょう。
努力は決して無駄になりません。
合格目ざして頑張ってください。
この記事があなたの資格取得に役立てばうれしいです。
長々と読んでいただきありがとうございました。
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