この記事はこんな人におすすめ
- 中学3年生の進路説明会の内容を知りたい人
- 高校受験に関する初歩的な疑問を解消したい人
中学3年生の娘の進路説明会があったので参加してきました。
娘が通うのは大阪市立の公立中学校。高校へは進学するつもりですが、志望校は6月末の現時点では全く決めていません。
ワタシも嫁さんも教育熱心ではなく、
という意見ですが、やはり進路については気になります。
親も子供も、初めての経験でわからないことがあるので不安ですよね。
同じような思いの親御さんも多いのではないでしょうか。
忙しくて進路説明会になかなか参加できないご父兄の方もいらっしゃるかと思いますので、情報を共有するために記事にしたいと思います。
(忘れっぽいワタシ自身のための備忘録でもあります。)
あくまでも大阪市の公立中学校での進路説明会に行ってきての情報ですが、参考にどうぞ。
入試スケジュール、学力検査や選抜資料に関しては公立高校の情報がメインとなります。私立に関する話題はほとんどありません。
アイコン付きの吹き出しと「」内の文章は、ワタシや嫁さんの私見となります。(教師の公式見解と受験素人の意見を分けるためです。)
進路決定のポイント
中学卒業後の進路を決めるにあたって大切なことは何でしょうか?
進路説明会で強調されていた進路決定のポイントは次の3点になります。
進路決定のポイント
- 高校卒業後まで見据えた進路決定を行う
- 進路決定は自分自身で行う、本人の希望・目的を明確にする
- 情報収集は積極的に行う
順番に説明していきます。
高校卒業後まで見据えた進路決定
まず最初の高校卒業後まで見据えて進路を考えるということついて説明します。
中学卒業後の進路は、一般的には次のパターンになります。
- 公立高校への進学
- 私立高校への進学
- 専修学校や高等専門学校への進学
- 就職
ほとんどの中学生が、高等学校への進学となります。
そして、高校卒業後の進路は、
- 4年制大学への進学
- 短大への進学
- 専門学校への進学
- 就職
などとなり、最終的には就職して社会人となります。
進路決定のポイントは卒業後すぐの高校に対する希望だけではなく、その先の大学やさらに先のどんな職業に就きたいか、将来どのような社会人になりたいのかまでを考慮する必要があるとのことです。
そして、将来まで見据えた進路を目標に勉強を行うことが大切だということです。
「娘の同級生の中にも将来は薬剤師になりたいとか、獣医さんになりたいとかはっきりとした目標を持って学習に取り組んでいるお友達も何人かいるようですが・・・、残念ながら我が家の子供にはこれと言った目標は無いようで、勉強も好きではないようです。」
「実際のところ、明確に自分の将来像を描けている中学生はとっても少ないと思います。ワタシ自身の中学生時代を振り返ってみても、将来に対しては漠然とした希望しかなかったですしね。」
本人の希望・目的を明確に
子供自身が明確な希望や目的を持って、最終的に進路を決めるのが理想です。
「ただし、親の経験や考えからアドバイスしてやることも必要かもしれませんので、親子でよく話し合うことが大切だと思います。」
「ワタシ自身の経験から言うと、大学受験の際に自分の希望ではなく他人のアドバイスに従って学部を決めてしまったことを今でも少し後悔していますしね。」
この時大切なのは、行けるところではなく行きたいことろを目標にするということだそうです。
「ただし、最終的には学力に応じた行けるところに進学することになるかとは思いますが・・・」
情報収集を積極的に行う
将来を見据えたうえで本人の目標を明確にして進路決定する、その際にとっても大切なことがあります。
それは、どんな高校があるのか知っておくということです。
高等学校は学校ごとにさまざまな特色がありますので、本人の目標に応じた進学先を選択する必要があります。
学校ごとに特色がある
高等学校は学校ごとに様々な特色があります。
例えば公立高校であれば、普通科、商業科、工業科など様々な科があります。演劇や工芸、英語学習に特色のある高校などもあります。また公立高校には定時制の学校もあります。
私立高校は教育方針に特色がある場合が多いです。仏教系、神道系、キリスト教系など宗教に基づいて設立された学校が多いのが特色です。男子校や女子校もあります。大学の付属高校などもあり、進学が有利だったりします。
いろんな高等学校がありますので、進路決定にあたっての学校選びで重要なのは情報収集となります。
情報収集は積極的に行いましょう。そして、情報収集は親が主に行いましょう。
【参考】情報収集の方法
ネット、学校HP、学校見学会への参加など
例えば、大阪府ならネット上に咲くナビという学校検索のページがあります。
大阪府公立高等学校・支援学校検索ナビ(咲くナビ):http://www.schoolnavi.osaka-c.ed.jp/
東京都であれば以下のようなページがあります。
都立高校等検索|東京都教育委員会:http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/static/high_school/index.html
日本全国の学校情報のポータルサイトもあります。
JS日本の学校:http://school.js88.com/
公立・私立にかかわらず、学校見学会が実施されている高校もあります。中学校に案内が掲示されていたり、学校ホームページに掲載されていたりするので、積極的に確認するようにした方が良いでしょう。
学校フェア(合同説明会)
また大阪府下の場合、例年夏休み期間にいくつかの学校が合同で展示会を行っています。
大阪府下であれば以下のような学校フェアが予定されています(日時と会場は2019年開催のものですが、例年同じような時期に開催されていると思います)。
公立高校:大阪府公立高校進学フェア 7月21日(日)会場(インテックス大阪)
私立高校:大阪私立学校展 8月17日(土)・18日(日)会場(天満橋OMMビル)
お住いの地域でも合同説明会が開催されているかもしれません。「都道府県名 高校 合同説明会」などと検索してみてください。
入試スケジュール
最終的な進路決定や願書の提出を余裕を持って行うためにも入試スケージュールを把握しておくことが大切です。
以下は大阪府下の情報になります。また日時は2020年度の入試予定日となります。
実際の入試スケジュールは各学校ホームページや担任の先生にお確かめください。
大阪府高校入試スケジュール
私立高校:例年2月上旬より 2020年2月9日(土)~
公立高校:特別選抜 2020年2月19日(火)・20日(水)、一般選抜 2020年3月11日(月)
出願期間(大阪府下公立高校): 特別選抜 2020年2月14日(金)および2月17日(月)など、一般選抜 2020年3月4日(水)~6日(金)
特別選抜と一般選抜
大阪府の公立高校の受験は特別選抜と一般選抜に分かれています。
特別選抜とは音楽科や体育科など実技や面接試験が必要な特殊な学科の入試になります。一般入試はそれ以外の普通科などの入試になります。
上の入試スケジュールでも示した通り、特別選抜が先に行われ、約3週間後に一般選抜が実施されます。
特別選抜では以下の注意点があります。
特別選抜での注意点
受験するかどうか、前もって決めて準備しておくこと
特別選抜の出願期間は私立高校の合格発表(2月13日前後)からほとんど間がありません。私立高校の合否を見てから出願の準備をすると間に合いませんので、前もって決めておく必要があります。
「特別選抜と一般選抜において受験機会は原則1回だけとの説明が先生からありました。高校、科でどちらか1回だけとのことでした。これは公立高校の受験では特別選抜か一般選抜かどちらか1回しか受験できないということなのか、特別選抜で落ちた場合でも別の高校の別の科であれば一般選抜で受験できるということなのか、よくわかりませんでした。また機会があれば、あらためて確認してみたいと思います。」
入学に関してのルール
高校受験において、入試結果による入学には下記のようなルールがあります。
私立の専願:私立高校だけを専願で受験した場合、合格すれば必ず入学しなければならない。
私立の併願:私立高校と公立高校を併願して受験した場合、私立高校に合格しても必ず入学する必要はない。
公立高校:公立高校には、合格すれば必ず入学しなければならない。
「ワタシも大阪府で私立と併願して高校受験をしたのですが、このことは全く知りませんでした。私立も公立も合格して公立高校に進学しましたが、私立受験において専願は合格しやすく、併願は合格しにくいという認識しかありませんでした。」
「受験の順番的には私立合格発表→公立高校の出願→公立高校入試なので普通は公立高校を合格したのに辞退して私立に行くということは無いでしょう。私立に行くのなら、その前にそもそも公立高校に出願しない、または受験しないはずですしね。多分、学校の先生も私立に進学するなら、公立には出願しない・受験しないという指導をされると思います。」
「入学辞退については、気になったのでググって調べてみました。公立高校は入学辞退できないというのはあくまで暗黙の了解であるようで、最近では多数の辞退者により定員割れする公立高校があったりするようです。以下の記事が面白かったので興味があれば一読してみてください。」
都立の名門・日比谷高校が想定以上の辞退者によって定員割れし、初めて二次募集を行うことが報じられ、大きな波紋を呼んでいる。
このニュースで私を含むかなりの受験生の親が思っただろう。
「え?公立高校って辞退していいの?」
「公立高は辞退できない」高校入試謎ルール崩した“日比谷の変”【日比谷高校定員割れ】
<出典:BUSINESS INSIDER JANPAN>
学力検査、選抜資料
入試での科目や難易度はどのようになっているのか、内申書などの選抜資料はどのような基準なのか気になるかと思います。
簡単に説明がありましたので紹介しておきます。
説明は大阪府の公立高校における入学者選抜に関してのものとなります。
学力検査
学力検査(入試試験)の問題は大阪府教育委員会が作成します。
試験科目は国語、数学、英語、理科、社会の5教科となります。
5教科のうち、社・理は全公立高校で共通の問題です。英・数・国は学校によって難易度に違いがあります。
大阪府の教育委員会が作成した3種類の難易度の学力検査問題から各高校が選択し、出題されます。
3種類の難易度は、A問題(基礎レベル)< B問題(標準レベル)< C問題(発展問題)となっています。
調査書(内申書)
調査書(内申)の内容は成績の記録と行動・活動の記録の2つにわかれています。
成績の記録
成績は副教科も含めた9教科が評価の対象です。
成績は1年:2年:3年=1:1:3と3年時の比率が大きくなります。
「内申は1年:2年:3年=1:1:3なので、3年生で頑張れば挽回できるということを強調されていました。1、2年の成績がいまいちでも、最後まであきらめさせないための措置でしょうか。」
行動・活動の記録
中学校3年間の行動・活動に関して、文章で記述されます。あくまで学校生活での行動・活動です。
例えば、学校と関係ないスポーツチームに所属していて、大会で優勝したとかなどはこの調査書には関係ないそうです。
自己申告書
教育員会が決めたテーマで生徒本人が自分で書きます。例えば、「中学生活で学んだこと」、「高校に進学したらやりたいこと」などがテーマとなるそうです。
配点について
学力検査は5教科×90点の450点満点、調査書での成績の記録も450点満点となります。この2つを合わせた900点が総合点として評価の対象の1つとなります。
また、調査書の行動・活動の記録と自己申告書がアドミッションポリシーとして評価の対象となります。
アドミッションポリシーというのは、各学校の求める生徒像、期待する生徒像のことだそうです。一般的には「入学者受け入れ方針」などと訳されたりします。
進路懇談スケジュールや注意点
今後の進路指導(懇談)のスケジュールや注意点についても簡単に紹介されていました。
進路懇談
進路懇談は3回あるそうです。
進路懇談スケジュール
11月頃:1回目、志望校をざっくり絞り込み(公立・私立、各2~3校)
12月頃:2回目、志望校をしっかり絞り込み(公立・私立、各1校)
2月中旬:3回目、公立志望校を最終決定
注意点
進路決定に関しての主な注意点は下記の3点となります。
進路決定の注意点
- 進路は担任とよく相談する、進路相談の窓口は担任
- 進路について親子でよく話し合うこと
- 各種書類の提出期日は厳守する事(余裕を持って提出)
追記事項
<2020年4月12日 追記>
わが家の勉強嫌いの長女も無事、高校に入学することができました。
その後の分かったことを2点追加しておきます。参考にどうぞ。
- 高校授業料無償化の影響で私立に行く人数が増えた(半数が私立へ)
- 私立高校を選ぶ基準のひとつとして「大学への推薦枠の多さ」もある
まとめ
進路決定にあたって大切だと感じたことをまとめます。以下は私見となります。
- 進路決定は親子でよく話し合って決めること
- できるだけ子供の意見を尊重してやること(わが家はこの方針です)
- 情報収集は親の役目
- 進路相談は担任の先生を信頼すること(頼りになる担任ならいいのですが、ハズレなら・・・)
進路説明会は公立高校の入試制度に関する話がメインでした。私立高校の入試がどうなっているのかという情報はまったく分かりませんでした。どうしても行きたい(入学させたい)私立の学校がある場合は、各家庭で情報収集をしっかりとした方が良いでしょう。
わが家は教育熱心ではないので、どんな高校があってどんなレベルなのかまったくわからない状況です。また、子ども自身も行きたい学校があるわけでもなりたい職業があるわけでもありません。
とりあえず、どのレベルの学校に行けるのか知るために五木の模試を受ける予定です。
またどのような学校があるか知るために、公立と私立のそれぞれの学校フェア(合同説明会)にも行ってみるつもりです。
長々と読んでいただきありがとうございました。
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