ども、資格取得が趣味のオクラです。
以前から興味があったドローン検定(正式名称:無人航空従事者試験)を受験してきました。
グレードは一番下位の4級です。
結果は無事合格。
受験した感想をひとことで言うと「とっても簡単な資格」。
本記事では4級の情報をメインにドローン検定がどんな資格なのか紹介します。
また、独学で合格した経験から、勉強方法もあわせて紹介させていただきます。
ドローン検定は次のような人におすすめ!
「ドローンに興味があるのでさらに知識を深めたい」
「ドローン関係の仕事に就きたいので資格が欲しい」
「業務でドローンが必要になるかもしれないので準備しておきたい」
そんなあなたはぜひドローン検定にチャレンジしてみましょう。
手軽に取得できるおすすめの資格ですよ。
ドローン検定とは
ドローン検定は民間団体である「ドローン検定協会株式会社」が主催する検定試験です。
国家資格ではなく、あくまで民間の資格となります。
1級から4級まであり、最上位は1級になります。
ドローン検定4級の試験内容や合格基準、受験料などは次のとおりです。
4級の試験内容
試験問題は公式テキスト『ドローンの教科書 標準テキスト』より出題されます。
四者択一式の全50問。点数配分は1問2点となります。
実技テストなどはなく、完全なペーパーテスト(マークシート方式)です。
試験時間は90分となります。
合格基準
80点以上(50問中40問の正解)で合格です。
受験資格と受験料
受験資格:誰でも受験可能です。
受験料:3,200円(税込)
参考までに、各級の受験資格と受験料です。
級 | 受験資格 | 受験料(税込) |
1級 | ドローン検定2級合格者 | 18,800円 |
2級 | ドローン検定3級合格者 | 12,900円 |
3級 | 誰でも受験可能 | 6,600円 |
4級 | 誰でも受験可能 | 3,200円 |
ドローン検定はドローン従事者の品質向上を目ざす資格
大きな可能性と利用価値を秘めた「空」を利用するドローンですが、事故の発生などの危険性もあります。
ドローン検定は、ドローンの適正で安全な利活用を促進するため、ドローン従事者の品質向上を目的とする資格でもあるようです。
ドローン検定協会では、無人航空機を取り扱う従事者の知識レベルを客観的に評価し、その資質向上と周囲の方への理解を広めることを目的として無人航空従事者試験(ドローン検定)を実施しています。
無人航空従事者試験の受験を機にリモートパイロットを含むすべての従事者が正しい知識を身につける機会となることを図ります。
<出典:ドローン検定協会ホームページより>
ドローン検定の取得メリット
ドローン検定に合格するとどんなメリットがあるのでしょうか。
ドローン検定協会のHPに記載があったので、いくつか紹介いたします。
- 国土交通省への許可承認申請時に操縦者の資格について証明書を添付できる
- 基礎技能講習(国交省認定)を受講する際に座学1(4時間)が免除される
- ドローンの安全な活用に必要な最低限の知識を確実に身に着けることができる
- 自己(自社)PR、ドローン検定に合格した証であるロゴを名刺やホームページに記載できる
もしあなたがドローンを扱うような仕事に就いているのであれば、取得メリットは大きいといえるでしょう。
ドローン検定4級の試験範囲
試験問題は、ほぼ100%公式テキスト掲載の問題からの出題です。
試験出題範囲と公式テキストの章との対応を表にまとめました。
受験時の際の情報です(公式テキスト第3版との比較)
大項目 | 中項目 | 公式テキストの章 | 3級 | 4級 |
基礎知識 | 用語 | 1.基礎知識 | 〇 | 〇 |
動作 | 2.機体の動き | 〇 | 〇 | |
単位 | 10.単位 | 〇 | 〇 | |
物理学 | 力学 | 9.基礎力学 | 〇 | - |
工学 | 航空工学 | 3.機体にかかる力 | 〇 | 〇 |
気象 | 気象学基礎 | 4.気象と風 | 〇 | 〇 |
専門知識 | 機体構造 | 5.機体の構造と姿勢制御 | 〇 | 〇 |
姿勢制御 | 5.機体の構造と姿勢制御、8.ブレードの回転、13.マルチコプターの飛行 | 〇 | 〇 | |
バッテリー | 7.バッテリー | 〇 | 〇 | |
送信機 | 6.送信機 | 〇 | 〇 | |
責任・保険 | 11.操縦者の責任、12.賠償保険と機体の保険 | 〇 | 〇 | |
飛行計画 | 14.トラブルの予測とフライトプラン | 〇 | 〇 | |
法令 | 無人航空機関係 | 15.航空法、17.小型無人機等飛行禁止法 | 〇 | 〇 |
電波関連 | 16.電波法 | 〇 | 〇 |
比較の意味で3級も記載しています。
3級と4級を比較すると、3級の出題範囲はほとんど4級と同じ。
3級は4級の出題範囲に「力学」がプラスされているだけとなります。
4級の出題範囲に公式テキストの「9.基礎力学」1章分を追加で勉強するだけで3級に対応できますよ。
ドローン検定4級の合格率と難易度
ドローン検定4級の合格率
ドローン検定の合格率はどれくらいか調べようとドローン検定の公式HPを探したのですが、記載はありませんでした。
なので、申込者数と合格者数の人数からざっくりと合格率を出してみます。
2015年9月の第1回から2021年3月の第34回までの数値からの算出です(中止となった第29回は除く)。
受験申込者数:38,153人、合格者数:28,587人
合格率:約75%(※ドローン検定全体の合格率)
1級から4級からすべての人数で、実際に受験した数ではなく申込者数となりますが、合格率はおおよそ75%。
かなり高い合格率といえますよね。
ドローン検定4級の難易度
ドローン検定4級の難易度ですが、受験してみた感想では『とても簡単』でした。
もちろん、しっかり勉強すればという条件付きです。
ちなみにわたしはドローンとは全く無縁の仕事で、ドローンには触ったこともない予備知識ゼロでの受験です。
ドローン検定の合格率は高いですが、予備知識がない人が無勉強で合格できるような資格ではありません。
『簡単』だと思えるレベルになるには、公式テキストをしっかりと読んで勉強する必要があると思います。
ドローン検定4級の勉強方法
ドローン検定4級に一発合格するための勉強法を紹介します。
ドローン検定4級の勉強方法はシンプルです。
公式テキストを読む
この勉強だけで合格することができます。
公式テキストは必須
公式テキストは必読です。
合格のためには必ず入手しておきましょう。
公式テキストはとても勉強のしやすい構成となっています。
各単元ごとに、まず解説があります。
そしてその後に練習問題があります。
読み進めるだけで「解説→練習問題」という資格独学の王道パターンの勉強ができる構成です。
合格に必要な勉強時間の目安
ドローン検定4級に必要な勉強時間はどれくらいでしょうか。
わたしの経験では「約8時間=テキスト2周」の勉強で合格できる知識がつきました。
テキストを2周したら合格できる
テキストをはじめからおわりまで通読するのにかかる時間はおおよそ3時間半でした。
ドローン検定4級は公式テキストを2回読めば合格確実です。
勉強は1週間程度の短いスパンで2周するのがおすすめ。
ドローン検定4級は暗記型の試験なので、短期決戦で挑むほうが記憶が消えにくいからです。
ドローン検定4級は満点も狙える
高得点を狙うのなら、テキストを2周した後さらに苦手な個所を再読すると完璧です。
ちなみにわたしは、2週間前から勉強を開始。
まず1日30分から60分程度の勉強時間で2周しました。
2周した後、さらに苦手な単元を再読しました。
合計勉強時間約10時間で試験に挑戦。
(試験会場への移動時間中の30分を利用して、気になる箇所を流し読みもしました)
結果は無事合格、さらに嬉しいことに自己採点したら満点でしたよ。
一夜漬けでも大丈夫かも(自己責任)
おすすめはしませんが、直前(前日)に通読するだけでも合格できる可能性はあります。
ドローン検定4級の試験問題はほぼ100%公式テキストからの出題となります。
さらに4択なのでうろ覚えでも正解できたりします。
もちろん一夜漬けだと確実に合格できる保証はありません。
「合格したいけど、どうしても勉強時間が作れない」
「会社で取るように言われたけど全然やる気が出ない」
そんなあなたは、とにかく3〜4時間だけ頑張ってテキストを1周してみましょう。
ドローン検定4級受検の注意点(アドバイス)
ドローン検定4級の受験に関して、注意点(アドバイス)が一つあります。
4級に関することを紹介しておきながら全否定するようですが・・・
4級ではなく3級を受験することを検討してみてはどうでしょうか。
先に試験範囲のところで紹介したとおり、3級の勉強は4級の範囲に「基礎力学」が加わっただけなんです。
「基礎力学」は公式テキストでは8ページほどの分量です。
3級のために追加で勉強する「基礎力学」の内容は以下の通り。
- 速度と加速度
- 加速する物体の移動量
- 重力
- 水平投射
練習問題は問92から問104までの13問分となります。
もしあなたが上位資格をねらうなら、少しだけ頑張って3級を受けた方が時間もお金も無駄にならなくてもいいですよ。
4級より3級受験がいい理由
3級から受験したほうがいいと思った理由です。
- 4級の受験者はほとんどいない。3級の受験者が一番多い。
- 3級も4級も勉強する労力はほとんど同じ
- 2級の受験資格は「3級の合格者」
わたしはあまりきっちりと下調べせずに4級から受けてしまいましたが、ドローン検定は3級からの受験が一般的なのかもしれません。
4級を受けたほうがいい人は・・・
4級から受験すべき人は、
- 物理とか数式とかが苦手だけどドローン検定を受験してみたい人
- 基礎力学は学校で習っていない小学生、中学生
ということになるのでしょうか・・・
申込みがまだなのであれば、3級を受験する方がお得です。
一度検討してみてはどうでしょうか。
追記:3級を受験した感想
2か月後に3級も受験しました。
「基礎力学」にかかる勉強時間はおおよそ30分でした。2周するとしても1時間です。
「基礎力学」は中学生レベルの理科と数学の知識で理解可能です。
また、本試験の難易度は「基礎力学」が出題される以外は3級も4級もほぼ同じでした。
ということで、4級ではなく3級からの受験を強くおすすめします。
【ドローン検定3級】の受験体験記、手軽に基礎知識が習得できる!
ドローン検定3級の受験体験記です。試験問題や難易度に関しての紹介です。勉強法についての紹介もあります。ドローン検定3級を受検しようか考えている方は参考にどうぞ。
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まとめ
ドローン検定4級についてまとめます。
勉強方法は公式テキストを2周すれば確実に合格できるでしょう。
特別な事情がないのであれば、4級より3級を受験するほうがお得です。
ドローン検定はドローンに関する知識を効率的に得ることができる資格です。
難易度的にとてもお手軽に取得できますが、ドローンに関する基礎知識を有する証明となる資格です。
また国交省への許認可申請でのメリットもありそうな資格となっています。
ドローンは様々な分野で、今後急速に存在感を増すことになるでしょう。
(難易度の低い)今のうちに取得しておいて損はない資格だと思います♪
ドローン検定4級の受験体験記
【ドローン検定4級】の受験体験記、サクっと基礎知識が得られる良資格
ドローン検定4級の受験体験記です。受験してみて感じたことや受験時のようすなどを紹介いたします。ドローン検定4級はドローンに関する基礎的な知識が手軽に身に付く良い資格ですよ。
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