独学で危険物乙4を受検しました。
無事一発合格できましたので、勉強方法をまとめます。
まず、わたしのスペックから。
- 年齢:アラフィフ、記憶力は日々低下中
- 仕事:危険物とはぜんぜん関係ない仕事
- 基本知識:文系人間。危険物に関する知識は皆無
- 趣味:ブログ、読書など
というように危険物乙4の知識はゼロの初心者。
受験した理由は、定年後のためにいろいろ資格を取っておこうかな~と考えたから。
必要に迫られたわけではないので必死さはありません。
とはいえ、受験料を払って時間をついやして勉強するのですから、

一発で合格しないとお金と時間の無駄!
とそれなりに気合は入ってました。
そんな素人なわたしでも一発合格できた勉強法です。
危険物乙4の勉強をはじめるあなたは参考にどうぞ。
危険物乙4とはどんな資格
危険物乙4はどんな資格なのか簡単に紹介しておきます。

わかりやすくQ&A形式にしてみました♪
知ってるよ~という方は読み飛ばしてくださいね。
危険物乙4の正式名称は?
正式名称は「危険物取扱者乙種第4類」という長ったらしい名前です。
何をするための資格?
消防法で定められた危険物を扱うための資格になります。合格すると乙種第4類として分類された危険物を扱うことができます。
どんな危険物を扱うことができる?
乙種第4類として分類された危険物は「引火性の液体」です。多種ありますが、その中には灯油やガソリン、重油やアルコール類など一般生活にも工業にも欠かせないものが多くあります。
危険物乙4の出題範囲と合格基準は?
「物理・化学」10問、「性質・消火」10問、「法令」15問の3分野から計35問出題されます。各分野とも6割以上の正解で合格です。
危険物乙4を取得するとどんなメリットがある?
就職や転職に強くなります。資格手当がもらえる会社もあります。国家資格なので自分に自信がつきます。
危険物乙4の独学、使用テキスト

それでは勉強方法を紹介いたします。
まずは使用した参考書の紹介から。
使ったのは『チャレンジライセンス 乙種4類危険物取扱者テキスト 新訂版(実教出版)』。
安いので購入しましたが大正解でした。
内容的には真面目な感じ、教科書的な作りです。
単色刷りなのでカラーのような余分な情報が目に入ってこないのが私の好み。
160ページとやる気が失せるような分量ではないのも良いところ。
本文は試験の出題構成にあわせて3編にわかれています。
- 第1編 基礎的な物理学及び基礎的な化学
- 第2編 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法
- 第3編 危険物に関する法令
- 模擬試験問題
各編はさらに3~5章に分かれています。
練習問題がすごく充実しています。
- 章末に「実践問題」
- 各編の最後にまとめとして「総合問題」
- テキストの一番最後に「模擬試験問題」が3回分
本の構成としては「本文、問題、本文、問題・・・」の繰り返しです。
確実に覚えながら学習を進めていく、暗記向けの構成です。
危険物乙4は暗記あるのみの資格なのでこれがすごくいいです。
語呂合わせも適所に掲載されていて、暗記がはかどります。
おおむね良いテキストなのですが、残念な点も指摘しておきます。
カラフルなのが好みならばこちらの参考書が人気&定評があるようです。
危険物乙4の独学、勉強時間の目安と注意点

次に、勉強時間の目安について紹介します。
実体験での数字です。
なかなか時間のとれない社会人の勉強時間として参考にしてください。
- 休日のみ勉強
- 1日につき2~3時間程度
- 集中力が続く時間で切り上げる
休日だけしかやりませんでしたが、逆に平日30分ずつくらい勉強するのもありです。
※その後、継続して多数の資格を取得しているんですが、現在は平日少しずつ派に移行しています。
大切なのは集中力が続く時間で切り上げるということ。
集中せずにやっても疲れるだけで時間の無駄ですので。
分野別の時間配分は下記の通りです。
- 基礎的な物理学及び基礎的な化学(物理・化学):約13時間
- 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法(性質・消火):約7時間
- 危険物に関する法令(法令):約20時間
時間配分については次の重大な注意点があります。
※法令の勉強が一番時間がかかる
法令は分量が多く時間がかかります。
法律なので内容的にも覚えにくいです。
なのに試験問題の配点が15問と一番多くあります。
流れ的に最後に勉強することになってしまうのも注意すべきポイント。
法令というラスボスがいるので余裕を持ったスケジュールで勉強をはじめましょう!
危険物乙4の独学、勉強方法

勉強法はシンプルです。
「テキストを読む。問題を解く。」だけ。
まとめノート的なものはいっさい作りません。
「読む、解く、答えあわせ→間違えた箇所を覚える」を繰り返します。
合格のためにはテキスト3周が目標です。
1周目
危険物乙4の雰囲気をつかむ、でてくる用語を知る段階
流し読みレベル。覚えなくていい。問題も解かずにすぐ解答を見てもOK。
2周目
本格的な勉強開始の段階
テキストを読んで問題を解く、答え合わせをする。間違った箇所を読み直して覚える。
3周目
わかりはじめる、しっかり覚えていく段階
テキストを読んで問題を解く、答え合わせをする。間違った箇所を読み直して覚える。※2周目と同じ
覚えにくい部分は語呂合わせを活用します。
テキストにも語呂合わせの例がたくさん載っていますが、自分なりにアレンジするとさらに覚えやすくなります。
模擬試験問題は必ずやります。
理由は下記の通り。
- 本番の試験での時間配分が分かる
- 合格点に達しているかの実力が分かる
まとめノートをつくることはしません。
ノートづくりは時間がかかります。
注意点や要点などはテキストに書き込みましょう。
危険物乙4の難化対策
危険物取扱者乙4の試験は年々難しくなっています。
なのでテキストでの勉強だけでは不安な場合は問題集をプラスです。
危険物乙4の本試験問題は、同じ問題を使い回ししているという噂があります。
実際に出題された過去問で勉強するのが合格に近づく一番の方法となります。
実際に出題された過去問題集について解説・紹介した記事がありますのでご覧ください。
試験の感想と試験結果
本番の試験はとても難しく感じました。
テキストには出ていなかったような問題もあり、試験中はかなり焦りました。

正答率は法令86%、物理・化学90%、性質・消火100%
60%以上の正答率で合格ですから、トータル30時間程度での勉強量でも大丈夫だったかもしれません。
記憶力に自身のある方ならもっと少ない勉強量でもオッケーかも。
理解度が十分かどうかは、テキスト巻末の模擬試験の結果で判断しましょう。
まとめ

危険物乙4の独学勉強法をまとめます。
- 勉強時間は約40時間必要
- テキストを「読む・解く」の繰り返しで覚える
- 法令に時間がかかるので余裕を持ったスケジュールで
危険物乙4はまじめに勉強すれば確実に合格できる資格です。
就職や転職が有利になる取得メリットの大きい資格。
取得することであなたの人生に安心と自信をあたえてくれます。
本記事を参考に合格を目指してください。
確実に合格する方法
勉強が苦手だけど仕事で必要、合格する方法はある?
通信教育を活用しましょう。効率的に学習できる仕組みが用意されています。
資格の勉強を続けてきた経験から、危険物乙4のおすすめ通信講座を厳選した記事はこちら。
- 独学とほとんど変わらないコストで受講できる講座
- 勉強が苦手でも丁寧に添削指導してくれる講座
などがありますので参考にしてください。
危険物乙4にかかるコスト
取得するのにどれくらいお金がかかる?
独学ならテキスト代、受験料、免状発行手数料など含めて15,000円くらいです。
危険物乙4の合格率の秘密
危険物乙4は合格率の低い資格ですが、難易度の高い資格ではありません。実は合格率の低さには理由があるんです。
↓危険物乙4の合格率と難易度の真実はこちら
無料できるモチベーションアップの方法
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独学するつもりでも、届いた資料は情報収集やモチベーションアップに役立ったりしますよ。
落ちてしまった人が次にやること
残念ながら不合格となってしまった人はこちらの記事を参考に、次の合格に向けてがんばってください。








